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専用アプライアンスで「隠れたコスト」を削減
1万台のPCをWindows 7へ一括導入、
イメージ展開製品が実現する俊敏なIT

 

クライアントPC管理にかかわる大部分の作業を自動化し、IT管理者を煩雑な業務から解放する。それによって、PC管理の「隠れたコスト」を削減するとともに、迅速なリカバリを実現することでビジネスに貢献する。

 企業ITの在り方について語られる際、よく耳にするフレーズに「ITはよりビジネスに貢献すべし」というものがある。いわく、企業のIT部門は既存システムの運用管理だけでなく、よりビジネス成果に直結する戦略的なIT施策に取り組むべきだという論だ。だが事実、一般的な企業のIT部門では、総リソースの70〜80%を既存システムの運用管理作業に割いているといわれる。

 こうした現状を改善するために、多くの企業が運用管理作業の自動化ツールを導入し、成果を挙げている企業も少なくない。しかしそれでもなお、圧縮できない「隠れたコスト」は残る。その代表的なものが、クライアントPCのセットアップ作業だ。新規にPCを購入した際や、ユーザーが誤ってPCの環境を壊してしまった場合、PCの環境を一からセットアップし直す必要が生じるが、この作業に掛かる工数が実はばかにならない。

 実際にこうした作業に従事したことがある方ならお分かりになるだろうが、手作業によるPCのセットアップは、煩雑極まりない。しかもこうした作業は、日々のルーチンタスクというよりは、突発的に発生することが多いため、費やされる工数が可視化されにくく、どうしても隠れたコストになりがちだ。

 しかし、こうした課題を解決する手段がないわけではない。それどころか、近年では極めて安価で、かつ手軽に導入できるソリューションが登場してきている。デルが提供するアプライアンス型のソリューション「Dell KACE K2000」は、その代表的なものだ。以下では、その詳細を見ていこう。

IT管理者を煩雑なセットアップ作業から解放する
「Dell KACE K2000」

 デルが提供するアプライアンス製品「Dell KACE K2000」(以下、K2000)は、これまでにない新しいソリューション分野を切り開く製品だと言える。同製品が提供するのは、クライアント展開ソリューションだ。具体的に言うと、OSやデバイスドライバ、ミドルウェア、アプリケーションといったクライアントPCのソフトウェア環境一式を、ディスクイメージとして集中管理し、それを複数のPCに対して自動インストールするソリューションだ。ちなみに、KACEにはもう1つ、K1000という製品ラインが存在し、こちらはハードウェアおよびソフトウェアの資産管理などを担う(図1)。

図1
図1 Dell KACE Kシリーズアプライアンス

 クライアントPCのセットアップ作業は、IT管理者にとって極めて手間の掛かる作業である。決して日々のルーチンタスクとして行われる類の作業ではなく、新規にPCを購入した場合や、社員の入社や人事異動で新たにPC環境を提供しなければならなくなった、あるいはユーザーが誤ってPC環境を壊してしまった際など、さまざまなイベントを契機にしてPCの再セットアップ作業は発生する。しかもこうした作業は多くの場合、ルーチンタスクには組み込まれていないため、日々の業務に突然「横入り」の形で割り込んでくる。クライアントPCの管理担当者にとっては、通常業務を圧迫する極めて面倒な作業だ。

 K2000はこの作業を自動化することで、IT管理者を面倒なセットアップ作業から解放することを目的に開発された製品だ。PCのセットアップ作業はルーチンタスクではない分、それに要するコストが表面に出にくい面がある。しかし実は、運用管理コスト全体の中で決して少なくない割合を占めていることが多い。K2000が提供するソリューションは、こうした作業を自動化することで隠れた運用管理コストを削減する効果を狙ったものだ。

 長い目で見た場合、K2000のような運用自動化ツールの最大の導入効果は、こうした課題の解決にこそある。タスクの自動化によって空いた人員を戦略性の高い仕事に専念させることで、IT部門は付加価値の高いシステムをビジネス部門に提案できるようになる。ひいては、それが企業全体の競争力向上につながるのである。

 今ITに求められているのはコスト削減と同時に、俊敏性(アジリティ)だ。PC環境が壊れてしまうとユーザーは仕事を中断しなければならなくなる。いかに迅速にPCの環境を戻すか。リカバリの早さがビジネスを止めないことにつながり、その貢献も大きくなると言えよう。K2000は常日頃のイメージ管理を簡単にし、リカバリに最大の効果を発揮する。

クライアントPCのディスクイメージを一括して管理・展開

 もう少し詳しく、K2000の中身を見ていくことにしよう。クライアントPCのセットアップイメージを管理・展開するには、まずはその元ネタとなる個々のOSやデバイスドライバ、ミドルウェア、アプリケーションが必要になる。そこでK2000によるクライアント展開ソリューションの第一歩は、まずこれらをアプライアンス上にアップロードすることから始まる。

 次に、これらのソフトウェアを組み合わせて、クライアントPCに展開するディスクイメージのファイルを作成する。まずK2000からマスタ用PCに、元ネタとなる各種ソフトウェアをダウンロードし、マスタ用PCの環境上でそれらのインストールやセットアップを行う。こうして出来上がったPC環境のディスクイメージを、今度は丸ごとK2000にアップロードする。通常はこうした手順を踏んでイメージファイルを作成するのだが、マスタ用PCを経由することなく、K2000上でイメージ作成作業を全て完結させることも可能だ(図2)。

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図2 K2000による展開手順

 こうして出来上がったイメージファイルは、K2000上で集中管理される。イメージファイルの集中管理は、社内システムのセキュリティやガバナンスを維持する上で非常に重要な機能だ。というのは、同じOSやアプリケーションで構成されたディスクイメージであっても、セキュリティパッチの適用やマイナーバージョンアップなど、時間がたつにつれOSやアプリケーションには細かなアップデートが施される。そのため、クライアントPCの環境を厳密に管理するためには、ディスクイメージのバージョン管理をきちんと行い、常に最新のイメージが適用されるよう気を配る必要があるのだ。

 ディスクイメージを実際にクライアントPCに展開する作業も、K2000上で一括実行できる。GUIの管理コンソール上から展開するイメージファイルを選択し、インストール対象のPCを指定すれば、後はほんの数クリックの操作で展開が行われ、全ての作業が完了する(図3)。

図3
図3 インストールプランのメニュー画面(クリックで拡大)

 ただし、単に同一イメージを各クライアントPCに展開するだけでは、セットアップ作業はまだ完結しない。各PCに固有の設定、例えばコンピュータ名の設定や参加ドメインの指定などがまだ残っている。こうした個別の設定作業は、通常PCごとに手作業で行うことがほとんどだ。しかしK2000は、こうした設定作業のかなりの部分も、「プレインストールタスク」「ポストインストールタスク」として自動実行できるようになっている。

Windows 7への移行にも最適

 こうしたK2000の機能は、PCの再セットアップ作業はもちろんのこと、OSやミドルウェア、アプリケーションのバージョンアップ作業を効率化する上でも大いに役立つ。例えば、近年話題に上り始めているWindows XPのサポート切れ問題。2014年4月にWindows XPのサポート期間が満了するため、クライアントPCのOSにWindows XPを長く使い続けてきた企業にとって、Windows 7へのバージョンアップが喫緊の課題になっている。

 しかし、Windows XPからWindows 7へのバージョンアップは、単にインストーラを走らせるだけではなく、いくつかのマニュアル作業が必要とされるため、多数のクライアントPCを抱える企業ではある程度の困難が予想される。ましてや、PCのリプレース時期まで長い期間を残している場合であれば、サポート切れ問題は認識しつつも、なかなか腰を上げられないというのが多くの企業にとっての本音ではないだろうか。

 そんなケースであっても、K2000のソリューションを活用すれば、通常は煩雑な手作業が予想されるユーザープロファイルの移行やデータ移行などをかなりの部分自動化できるため、スムーズな移行を実現できる(図4)。

図5
図4 KACEアプライアンスはWindows 7への移行を自動化

アプライアンスならではのコストメリット、企業用途に十分な機能

 ただし、中にはこう考える方もいるかもしれない。

 「PCの再セットアップやリプレース、OSのバージョンアップなどは、毎日発生するイベントというわけではない。そのためだけに新たなソリューションを導入しても、コスト的に見合わないのではないか?」

 こうした指摘は、ある程度は的を射ている。PCの環境をイメージファイル化し、管理・展開できるソリューションは、K2000以外にも少数ながら存在する。しかしそれらはソフトウェアによるソリューションであり、導入には別途サーバやミドルウェアの導入、セットアップが必要になるため、確かに少なからぬコストが発生するのだ。従って費用対効果への懸念が生じるのも、無理からぬことだ。

 しかしK2000に関して言えば、こうした懸念は不要だろう。というのは、同製品はアプライアンスの形態を取っており、全てのハードウェア/ソフトウェア機能がオールインワンでパッケージングされているため、別途他の製品を導入する必要がないのだ。そのため、極めて安価に導入できるのである。どの程度安価かというと、運用担当者の決裁権の範囲内で手軽に購入できるほどと言えば分かりやすいだろうか。また導入も極めて簡単で、通常はわずか1週間以内で導入作業が完了する。

 こう述べると、「個人ユーザー向け製品に毛が生えたような製品ではないのか? 企業ユースに本当に耐えられるのか?」と不安に思う方もいるかもしれない。しかしK2000は、1台で最大1万台までのクライアントPCを管理する能力を備えている。実際米国では、36サイトに点在した1万1000台のクライアントPCのOSをWindows XPからWindows 7に移行した事例も存在する。従って中堅企業のみならず、大企業においても十分にそのメリットを享受できるはずだ。

 さらに重要なのは、ITガバナンスの在り方ではないだろうか。PCが故障したときに素早くリカバリするために、常日頃からイメージのバックアップをしておく必要性は、ビジネスへの貢献を考えると今後益々増えていくだろう。

 デルでは別途、K2000の導入メリットとその費用対効果を、ソフトウェアソリューションと比較しながら詳しく解説した資料も公開している。本稿を読み、K2000に興味を持たれた方は、ぜひ参照されたい。

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※ 本記事はTechTargetジャパン 2012年5月29日掲載の「1万台のPCをWindows 7へ一括導入、イメージ展開製品が実現する俊敏なIT」を一部改変して掲載しています。


提供:デル株式会社
アイティメディア営業企画
制作:@IT情報マネジメント編集部
掲載内容有効期限:2012年9月25日

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