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@IT > どんなWebアプリよりExcelの方が優秀! という発想 |
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Excelでリッチクライアントがサクサク作れてしまう! それがマイクロラボの「XCute(エックスキュート)」だ。データエントリーからBI(ビジネスインテリジェンス)機能まで幅広い用途に対応。JavaやPHPと比較し1/10の開発期間で実現。発売から7年、着実にユーザー数を増やしているという。ここでは、同製品の特徴や導入のメリットについて紹介する。
企業活動の最前線では、各種の伝票作成、在庫データ管理、売上分析など、多くの業務はExcelを使って構築されている。ところがこれをWebアプリケーションに置き換えようとすると、システム開発に莫大なコストを払ったあげく、完成したものはExcelよりはるかに貧弱な機能しかなかった、という悲惨な結果が少なくない。 この状況を打破すべく生まれたのがXCuteだ。「AccessやOracleなどのデータベースとWebブラウザをExcelで結び付けて、Webアプリケーションを構築する」それがXCuteだ。さらに、Xcuteの最新版では、「Webブラウザ中でExcelそのものを動作させ、究極のリッチクライアントを実現」したことだ。
この機能を使ったのが、上のデータエントリーの画面だ。Webブラウザの中でExcelが動いている。Excelそのものなので、エンドユーザーは違和感なく使用できる。また、WebブラウザとExcelがシームレスに連携しているので、上にある「メニューへ」のリンクでWebブラウザのメニュー画面へ戻ることができる。 ご存じのように、Excelには計算式から入力ボックス、リストボックス、スピンボタンなどの入力規則から書式設定やグラフなどが豊富に揃っている。さらに、マクロ(VBA)も使え、マクロの自動生成までしてくれる。Excelには、「このような画面を作ってくれ」と言わんばかりの豊富な機能が充実しているのだ。 XCuteの最大の特徴は、Excelでシステムを構築し、それをWebブラウザ単体あるいはWebブラウザ内のExcelに表示でき、どちらかを選べることである。上記のようなデータエントリー画面は、WebブラウザのExcelに表示した方がベターだ。WebブラウザのHTMLでこの画面を表示させたなら、お金の計算だけでもJavaScriptによる大変な作業が必要となってしまう。 XCuteでは、従来のWebアプリケーション構築のようにプログラムのコーディングを必要としないため、開発コストを大幅に削減できる。また、XCuteで構築したシステムはExcelそのものなので、新たに操作方法を習得する必要はほとんどない。さらに、データベースが分かる人なら、誰でもすぐにXCuteで開発ができる。 ちなみに、上の画面には[送信]ボタンがあるが、これを押下するとマクロが動きHTTP送信でサーバへ入力データが送られる。このマクロは、XCuteの部品として提供されている。
ソフトウェア開発者でもある代表取締役 宮森勝彌氏は「Ajaxに代表されるリッチクライアントが話題となっているが、この背景にはExcelがある。お客様に“君の作ったソフトは使いづらい。Excelみたいに便利にならんのか”と叱られ、自尊心を傷付けられたのは、私だけではないでしょう」と語る。 企業ユーザーは、普段使っているExcelと同等の使いやすさを求めている。しかし、Excel並みのソフトを社内アプリケーションで作ることには無理がある。 このような懸念を払拭し、高度なWebアプリケーションを手軽に作れるのが、Xcuteの最新版Ver9(評価版ダウンロード)だ。
Excel本来の利便性を継承するXCuteは、単純なデータエントリーはもちろんのこと、関数を駆使したデータ分析、グラフやチャートでビジュアル面を強化したBI(ビジネスインテリジェンス)機能など幅広い用途に対応する柔軟性も見逃せない特徴の1つだ。
上の図は、データベースに蓄積されたデータを使った販売データの分析である。8つのテーブルからデータを抽出しExcelへ貼り付け、8つのグラフを作成している。これは、ExcelにHTML変換させWebブラウザへ表示している。Excelだからこそ、これほど複雑なBI的画面が“そこそこの努力”で作れてしまう。 XCuteは、テーブルを親子孫とリンクして階層化できる帳票ツールとして誕生した。親テーブルから子テーブルを呼び、さらに孫テーブルを再帰呼び出し(入れ子)できるので会計の「貸借対照表」などの極めて複雑な帳票作成も容易にできてしまう。 さらに、2年前にリリースされたVer8では、階層化してグルーピングしたクロス集計表の作成機能もサポートした。Excel本来のピボット集計も利用できるので、BIとして使える機能は高額な市販のBIツールに劣らない。Excelを含め欧米のBIツールや帳票ツールとXCuteを比べると、スマートさに欠けると言われる。 例えば、ピボットで横軸に月をとると、スマートなツールでは1月、2月……12月を自動で作ってくれる。 しかし、XCuteでは、4月、5月……と自由に指定できるが、この指定は自動では行われない。 XCuteが目指すものは、スマートさではなく、『明快さ』や『自由度の高さ』だ。 このように、XCuteはExcelで画面を作れるため、営業部門などのユーザーが欲しがる画面をすぐに作成できる。実際、IT部門が分かりやすいビューをデータベースに用意し、営業部門がビューを元に帳票を作ることはよく行われている。ビジネスは鮮度が大事で、待っていられない事情があるのではないか。また、Excelが使える人間は、IT部門より営業の現場の方が多いため、これが自然な姿であろう。
従来のWebアプリケーション開発(Java、ASP、PHPなど)の場合、開発期間や費用などの問題はもちろんのこと、システムの改修に対して柔軟な対応をすることが難しい。しかし、XCuteであれば、画面レイアウトの変更はExcelを手直しするだけ、入出力項目の追加/変更もXCuteの設定とExcelの修正だけでできてしまう。
XCuteは、データベースをExcelへ入出力するツールとして誕生した。すなわち、テーブルの列がどのExcelセルに関連するかを指定(セル位置のマッピング)する。このマッピング情報を使い、データベースからExcelへデータを貼り付けて、Excelシートを作る。逆に、Excelシートを読み取ってデータベースを更新することもできる。 Excel2000にはHTML変換機能が提供されたので、これを利用してXCuteはWebブラウザに対応へと進化した。すなわち、ExcelシートをHTML変換してWebブラウザへ表示する。ExcelのHTML変換機能は、見た目のグラフなどは正確に変換できるが、テキストボックスなどHTMLのフォーム要素扱えない。 そこで、XCuteは、「タグ差し込み」という機能を設けて、HTMLのフォーム要素も扱えるようにした。 2年前にリリースされたVer8で「ナビゲーション機能」を付け、この「タグ差し込み」もExcelで選択すれば済むように簡略化されている。 今年のVer9では、先にも述べたようにExcelをWebブラウザ(マイクロソフトのInternet Explorer)内に直接動作させた。またVer9では、DBとの連携を強化し、DELETEやCREATE VIEWなどあらゆるSQL文を扱えるようにしたほか、データベースのトランザクション機能も制御できるようにした。Oracleなどは、このトランザクション機能によりSQL Plusと同様に行レベルのロックが掛かる。 使い慣れたExcelで、自分たちの業務にフィットしたWebアプリケーションがサクサク作れてしまうXCute。Webアプリケーションの構築を検討される際に、XCuteを選択肢の1つに入れてはどうだろうか。 ユーザーは、以下のようにXCuteを評価している。
提供:株式会社 マイクロラボ
企画:アイティメディア 営業局 制作:@IT 編集部 掲載内容有効期限:2007年9月24日 |
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