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@IT > アプリがあるなら、ケータイSaaSビジネスへ乗り出せ |
ノートPCや携帯電話などのモバイル機器から、社内のグループウェアやSFA/CRMシステムへの“リモートアクセス”には根強い人気がある。ある種、当たり前となった感のあるソリューションだが、リモートアクセス環境を構築しようとすると、意外に時間とコストが掛かる。 これをセキュアかつ手軽に構築できるようにするのが、エリアビイジャパンの「SWANStor」(スワンストア)だ。一般のSSL-VPNアプライアンスを使う場合、設置時にファイアウォールなどの設定変更が必要だが、「SWANStor」はインターネット接続ができているならば、ネットワーク環境に一切変更を加えることなく、社内サーバをたてるだけでリモートアクセス環境を構築できるというソフトウェア製品だ。 「SWANStor」は、2つの部分からなる。1つは導入企業の社内に設置する「SWANStor Server」で、ここでは社外からアクセスしたい社内アプリケーションを指定する。もう1つはインターネット上に置かれたオンラインサービスの「SWANStor Gateway」で、これはモバイル端末のアクセス先となる。 社内LANにつながった「SWANStor Server」をインターネットに接続すると、「SWANStor Gateway」に対して暗号化されたセッションを張る。「SWANStor Gateway」とモバイル端末の間はSSL-VPNなので当然、SSLセッションで暗号化される。携帯電話やモバイルPCからのアクセスは、トンネルを2回通って安全に社内システムに到達するというわけだ。 「SWANStor」の特徴は、SWANStor Server(内側)からSWANStor Gateway(外側)へセッションを張るため、ファイアウォールのインバウンドポートはすべて遮断したままでよいということだ。つまり、社内から社外にWebアクセスできる状態であれば、ファイアウォールへの設定変更は一切必要なく、ユーザー(あるいはSIer)は、社内にSWANStor Serverを設置するだけでリモートアクセス環境を作ることができるのだ。 SWANStor Gatewayは、インターネット上の共有サーバでエリアビイジャパンが24時間365日運用監視する。ユーザーにとってはIPアドレス、ドメイン、DNSといった面倒なことを抜きに、社内システムの機能をセキュアにインターネットへ公開できるのである。 SWANStorはOEMを含めると、すでに8000本ぐらいが出荷されており、中堅企業や大手企業の部門を中心に導入されているという。
エリアビイジャパンは、リモートアクセスの中でも携帯電話に特に力を入れてきたという。新しい機種が出るたびに1つ1つテストを行い、現状で350機種以上の動作確認済みリストが同社のWebサイトにアップされている。 そのエリアビイが今年2月、新たに「SWANStorモバイルソケット for Exchange」の販売を開始した。これは、「Microsoft Exchange Server」に格納されたコンテンツを携帯電話向けに変換・出力するツールだ。これを使うことにより、メール・予定表・連絡帳といったExchange Serverのほとんどの機能に、携帯電話からアクセスできるようになる。 Exchange Serverが2003から2007にバージョンアップされ、市場からの注目度が高まるにつれて、それを補完する存在としてとして多方面から引き合いが相次いでいるそうだ。 「SWANStorモバイルソケット」の特徴は、「SWANStor」と併用することにより、コンテンツデータをファイアウォールの外側に置く必要がなく、セキュアな運用ができるということ。ファイアウォールへの変更はもちろん、Exchange Serverへの変更も不要だ。 今後は時期未定ながら、Notesなどのほかのアプリケーションも対応していくという。
このモバイルソケットはJavaで作られており、当初はTomcatでの稼働を想定して開発したという。しかし、ターゲット顧客となるExchangeユーザーは比較的大きな企業が多く、APサーバも含めて安定したサポートを望む声が大きかった。 そこでエリアビイでは、実績豊富で、サポート体制の充実した稼働環境として、NECの「WebOTX」を選定した。
エリアビイジャパン株式会社 代表取締役社長の鈴木一成氏は語る。「どのAPサーバにするか──選定のポイントは実績でした。Tomcatは“費用を削りたい”“APサーバにも詳しい”というお客さま/SIerさまには適していますが、最終的な責任を負うサポートセンターがあるわけではないので、不具合が出たときの対策に戸惑いが出てしまいます。その点、WebOTXはドキュメントがそろっており、APサーバに詳しくない開発者でも構築が容易で、サポートもしっかりしています」 ISVであるエリアビイジャパンに対するNECからの支援は、どうだっただろうか? 「NECさんにはWebOTX WORKSというアライアンスプログラムが用意されており、WebOTXでの動作検証をご支援いただきました。ひと段落した後に、どうでしたか? と細かい点についてもヒアリングされました。われわれの声を聞いて、プログラムにフィードバックするのでしょうが、これには感心しました」と、鈴木社長はきめ細かいパートナーサポートに感嘆の声を上げる。 加えて鈴木社長は、コスト面でのメリットも強調する。「WebOTXの評価用ライセンスは、無償提供いただけるのです。正直な話、これからどうやってビジネスを作っていこうかという段階では、非常に大きなメリットですね。製品価格も『WebOTX Application Server Web Edition』はライセンス価格がサーバ当たりおよそ12万円。Tomcatからの移行という意味では、安価なレンジで提案ができ、お客さまにもメリットがあります」 ◇ 「SWANStor」は、簡易に社外から社内システムへのリモートアクセスを可能にする。モバイル端末からのアクセスだけではなく、少人数の遠隔地オフィスやサテライトオフィスに社内システムの機能をデリバリするというような場合に適している。あるいは、少ない初期投資でSaaS事業を立ち上げるといったことにも使えるかもしれない。 まだまだ多様な使い方が考えられる「SWANStor」「SWANStorモバイルソケット」。あなたのビジネスにも活かしてほしい。 提供:日本電気株式会社 企画:アイティメディア 営業局 制作:@IT 編集部 掲載内容有効期限:2007年9月30日 |
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