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運用管理の充実に力を注ぐデータセンター
〜Rworks


さまざまな企業が提供しているiDC(データセンター)の運用監視サービスは、一見どれも似ていて違いが分かりづらい。特に最近のマネージドサービスと呼ばれるサーバの運用管理にまで踏み込んだサービスとなると、メニューを見ただけで選定するのは難しい。優秀なエンジニアを抱える技術力こそが差別化要因というRworksに、同社の強みを聞いた。

    ソフトウェア開発からiDCまで手がけた経験を生かす

 iDCが提供する運用監視サービスというと、障害があった際には電源再投入を行うなど、ごく単純な作業に限られることが珍しくない。これでも、本来であればユーザー自身が出向いて行うべき作業を代行してくれることに変わりはないし、メリットがあるわけだが、より高度な管理を期待するユーザーもいる。しかし、構成や用途もさまざまなユーザーのシステムに対してきめ細かな運用監視を実現するのは簡単ではなく、結果としてメニューとして定型化された作業だけを提供することを「運用監視サービス」と呼ぶことになる。

  Rworksが一線を画しているのは、高度な技術力を備えた人材を社内に豊富に有していることで、これが同社のきめ細かなサービス体制を実現する根本的な差別化要素となっている。

 Rworksは、元をさかのぼればUNIX系のソフトウェア開発に強かったASTECという企業だ。同社の製品としては、PC用Xサーバの“ASTEC X”がよく知られている。パッケージソフトウェアの開発/販売を主力事業としていた同社は、その後サーバやネットワークの構築サービスも手がけるようになり、現在ではiDCを運営し、マネージドサービスを提供するようになっている。つまり、ソフトウェア開発/インフラ構築/iDCの運用とマネージドサービスと、UNIXの適用範囲の拡大に歩調を合わせ、リアルタイムで業容を拡大してきたことになる。これらの事業は現在でも同社の3本柱を構成しており、それぞれに従事するスタッフがいることから、技術の蓄積とさらなる強化が継続的に行われているわけだ。

  こうした技術力を生かした同社のサービスの特徴は、万一の障害発生の際の対応力の差となって表われる。システムの監視は運用監視ソフトウェアを使った5分に1回のポーリング監視を実施している。何か障害があれば、ユーザーに連絡する一方、まずはサービスを復旧するための1次対応を行う。それと平行して、1日4回、6時間おきにスタッフが見回りを行ない、警告LEDの目視監視などを行う。1次対応では、サーバの再起動などが中心となるが、障害時にどう対処すべきかを指示したユーザーからの手順書があれば、それにそった作業を行ない、無事にサービスが再稼働したことを確認するところまで行う。

  技術力が発揮されるのは、この先の対応だ。ユーザーとしては、一刻も早くサービスを復旧したいのはもちろん、なぜ障害が発生したかを知り、可能であれば予防策を講じておきたいところだ。このため、同社では予防対応として2次対応を行う。具体的には、ログなどを精査した上で障害の発生原因を突き止め、必要であればリソースを増強したり設定を変更したりといった作業をユーザーに提案するという。これが可能になるのはシステムと技術に精通した人材がいればこそで、メニュー化された定型的なサービスだけを提供する事業者との決定的な違いとなる。

    システム構築から運用までワンストップで提供

 同社のデータセンターは、複数の高圧線を引き込む変電所に至近の場所を確保している。また、いざという場合に駆けつけやすい山手線内に位置していることから理想的な立地となっている。安定した電力を確実に確保できる条件が揃っているため、同社のデータセンターではUPSなどは完備するものの、自家発電設備は不要となっており、コストダウンにも一役買っているという。

アールワークス ネットワークソリューション営業部 中村大氏

 同社のユーザーは基本的に法人ユーザーのみで、ECサイトなど「直接お金を生み出すサーバ」を預かる例が多いという。このため、インターネット接続にも万全が期されており、総帯域では70Gbpsに達する。ラック本数は130本程度となっているため、「ラック数に比べると贅沢なほどの帯域が確保されている」(アールワークス ネットワークソリューション営業部 中村大氏)ことになる。

 運用体制面では、ISMS認証(情報セキュリティマネジメントシステム適合性評価制度)やプライバシーマークといった、外部機関による認証を受けており、対外的に証明可能な形で品質保証がなされている点もユーザーの安心材料となっている。もちろん実績としても、これまで情報漏えいや外部からの攻撃による被害発生は生じていないそうだ。

 同社では、単にユーザーの機材を預かって設置するだけではなく、レンタル機材の提供も行う。これには、サーバだけでなくネットワーク機器も含まれる。ハードウェアには故障がつきもので、メーカーとサポート契約を締結したとしても、対応には数時間を要することは珍しくない。サービスを迅速に再開するにはユーザー側で予備機材を準備する必要もあるが、ロードバランサなどでは1台で数百万円という高額な機器のため予備を持つ負担も軽くない。しかし、レンタルで利用すれば同社が確保している予備機材が利用できるため、自前で機器を揃えるのに比べて少ない負担で安全を確保できることになる。同社のユーザーでは、およそ7〜8割のユーザーがネットワーク機器のレンタルを利用しているという。

アールワークスが運用するデータセンターの一部

 同社では、技術力を活かしてユーザーのシステム構築からすべてを請け負うことも可能だという点も特徴だ。「どのようなサービスを実現したいのか、ユーザーの要求仕様をヒアリングし、ネットワーク設計から始めて、セキュリティ要件の洗い出しやロードバランサの配置の決定、ファイアウォールの設定などの概略をユーザーと相談しながら作り上げ、OSやミドルウェアのインストールなどの作業も実施できる」(中村氏)。インフラの構築後は、アプリケーションの開発に関して開発企業も交えた打ち合わせを行い、アプリケーションやコンテンツを載せる。サービス・インの後は、24時間体勢で監視/運用を行う。こうした「ワンストップ・サービス」を提供できるのは、同社が培ってきた3本柱の事業経験によって蓄積された技術力があってのことだ。ユーザーにとっては、自社のシステムを熟知した技術スタッフが日常の運用監視を担当してくれるということで、安心して任せられることになる。

 同社では、「お客様のサービスを止めない」ことを運用監視の目標とし、誰よりも早く障害発生を検知し、対応するため、常にお客様システムの現状を把握しているという。単にインフラ・レベルでの正常稼働の確認に留まらず、エンド・ユーザーが利用するサービスのレベルでの正常稼働を監視対象としており、担当範囲を狭く限定することはしていない。

 また、同社では運用監視からデータセンター内への入退室管理まで、さまざまな業務を基本的に有人対応としている。効率だけを追求して自動化に突き進むのではなく、「人の力」を根本に据えた同社の姿勢が表われている部分でもあり、ユーザーにとっても信頼できる体制だといえるだろう。

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提供:株式会社アールワークス
企画:アイティメディア 営業局
制作:@IT 編集部
掲載内容有効期限:2007年11月14日
 
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