レバレッジ(ればれっじ)情報マネジメント用語辞典

leverage

» 2010年02月03日 00時00分 公開
[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 少ない資金で大きな投資効果を得るために借入金などの負債を利用すること。大きな利益が得られる可能性が高まると同時に大きな損失を被る可能性(リスク)が高まる。

 leverageとは「挺子(てこ)の働き」のことで、小さな力で大きなものを動かすというイメージから、少ない手持ち資金で大きな金額の取引を行うことをいう。分かりやすく説明すると、外部からの借金を元手に投資などの経済取引を行うことである。その取引で見込んだ収益が挙げられないと借金だけが残ることになり、最悪の場合には当該経済体は破綻する。

 企業財務・会計の世界では銀行借入や社債、信用取引などの負債(他人資本)を使うことにより、少ない自己資本で収益を挙げていくことをいう。それを示す指標に財務レバレッジがある。財務レバレッジは自己資本比率の逆数で、自己資本に対して他人資本を加えた総資本が何倍になるかを示す。財務レバレッジを高めるとROEが高くなる。企業買収の方法としては、買収対象企業の資産あるいは将来キャッシュフローを担保にした負債を買収資金にするLBOがある。

 金融投資・資産運用では、株式売買における信用取引、外国為替証拠金取引(FX)や証券CFDなどの証拠金取引などによってレバレッジ取引を行うことができる。

 また、さらに派生的に“最小の労力で最大の成果を得ること”を指す言葉として使われることもある。

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