PaaS(ぱーす)情報システム用語事典

platform as a service / サービスとしてのプラットフォーム

» 2008年12月08日 00時00分 公開
[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 ソフトウェアを開発・実行するプラットフォームをネットワークサービスとして提供するソフトウェア・デリバリモデルのこと。完成品としてのソフトウェアのみならず、それを作って動かす環境ごと、ネットワーク経由で提供する。

 一般に、企業内で使われるアプリケーション・ソフトウェアを構築する場合、ハードウェアのほか、OSやサーバソフトウェア、データベースや開発環境などをそろえる必要がある。PaaSサービスでは開発に必要な環境が最初からネットワーク上に用意されており、開発者は煩雑な事前準備なしに即座に作業に取り掛かることができる。

 PaaSは、米国セールスフォース・ドットコムが2007年7月に打ち出したコンセプトで、これを具現化したものが「Force.com」である。これはデータベース、ユーザーインターフェイスの定義、外部システムとのインテグレーション機能などが用意されており、業務アプリケーションを迅速に開発できるという。

 このほかにグローバルに提供されるものとしては、アマゾン・ドットコムの「Amazon Web Services」、グーグルの「Google App Engine」、マイクロソフトの「Azure Services Platform」などが有名。Paasのためのオープンソース・ソフトウェアとしては「10gen」が知られる。これ以外にもさまざまな規模・レベルのソフトウェア開発環境がオンラインで提供されており、システム開発の新たな潮流として注目されている。

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