ROA(あーるおーえー)情報システム用語事典

return on assets / 総資産利益率 / 総資本利益率 / 資産収益率

» 2005年03月06日 00時00分 公開
[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 企業が持っている総資産が、利益獲得のためにどれだけ有効活用されているかを表す財務指標。企業の収益効率を判定する指標として、ROEと並んでよく使用される。

 自己資本(株主資本)だけでなく負債の要素が含まれており、レバレッジを意識した指標で、企業規模(バランスシート)に見合った利益を上げているかを判定するものといえる。

 基本的な計算方法は以下の式となる。

 分子の利益は当期純利益を用いるのが一般的だが、営業利益や経常利益が使われる場合もある。分母の総資本は通常、貸借対照表上の総資産で計算する。それぞれ総資本(総資産)純利益率、総資本(総資産)営業利益率、総資本(総資産)経常利益率と呼ばれる。

 上記の基本式は次のように分解できる。

 ここから、ROAは「売上高利益率×総資本回転率」であることが分かる。売上高利益率は“収益性”を示す指標であり、総資本回転率は“効率性”の指標である。すなわち、ROAは収益性と効率性を同時に示す指標であって、ROAを向上するためにはこのどちらかあるいは両方を高める必要がある。

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