エンジニア経験は「武器」に変わる、急成長コンサルファームで描くキャリアステップ:過去を生かし、未来に挑戦する
設立以来、驚異的な速度で成長を続けており、今期予測では前年比587%という成長をしているクオンツ・コンサルティング。新興コンサルティングファームならではの強みや働く魅力を、中核メンバーの2人に聞いた。
予測不能なVUCA(Volatility:変動性、Uncertainty:不確実性、Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性)の時代に突入する中、コンサルティングビジネスが活況を呈している。昨今はさまざまな企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)推進やAI(人工知能)技術導入を重視しており、それを実現するIT人材の需要が高まっている。こうした背景からコンサルティングファーム各社は、エンジニア経験者をコンサルタント候補として積極的に迎え入れている。
生成AIをはじめとする新しいテクノロジーが登場し、求められるスキルや業務の進め方も大きく変わろうとしている。エンジニアにとっては、蓄積したスキルや経験を生かしてキャリアアップするチャンスが到来していると言える。いわゆる“BIG4”と呼ばれる大手コンサルティングファームの他に、これら大手から派生して特定の分野に特化した小規模コンサルティングファームが近年は続々と誕生しており、コンサルタントを志す人にとって選択肢はかつてなく広がっている。
2023年10月に設立されたクオンツ・コンサルティングは、そうした新興コンサルティングファームの一つだ。2025年9月時点の顧客企業はほとんどがエンタープライズ企業で数十社規模、コンサルタントは約140人が在籍。現在も拡大路線をまい進している。
新興コンサルティングファームながら、大手企業を顧客として急成長中
クオンツ・コンサルティングは、IT戦略やシステム企画・構想、ITガバナンス、AIをはじめとした最先端技術など、テクノロジー領域全般に強みを持つ。代表取締役の直下に8人のパートナー(最上位役職者)が在籍する。この上層部メンバーが全てのプロジェクトおよびコンサルタントをマネジメントするフラットな組織構成となっており、大手コンサルティングファームにはない迅速な意志決定を実現している。
「弊社の顧客は業界の五指に入る大手企業が多く、ほとんどがエンタープライズ企業です」と語るのは、パートナーの多田陽介氏。多田氏は主にシステムの更改や新規立ち上げなど“攻めのIT”を得意とするITコンサルタントだ。
多田氏は、新卒入社した日系大手SIer(システムインテグレーター)でシステムエンジニアやITコンサルタントを16年間務めた後、日系大手コンサルティングファームを経て、2024年にクオンツ・コンサルティングに入社。現在は多くのプロジェクトの責任者としてデリバリー業務(顧客企業の課題を解決するプロジェクトを遂行し、成果物を提供するプロセス)を担いつつ、既存顧客に対する深耕と新規顧客の開拓に当たる。社内の人事、組織面の構築も担当し、クオンツ・コンサルティングの躍進を中核となって支えてきた。
設立2年に満たないながらも、同社のプロジェクト推進力やリーズナブルな料金などが評価され、顧客企業数はハイペースで伸び続けている。活動方針についてパートナーの木村淳志氏はこう説明する。「弊社は少数精鋭のビジネスプロデューサー(営業担当)が全方位で新規顧客を開拓しており、顧客企業数を大きく伸ばしています。直近では前年比587%の成長を遂げています」
木村氏は、日系大手コンサルティングファームで4年間システムエンジニアを務めた後、転職したBIG4のコンサルティングファームで24年間ITガバナンスやサイバーセキュリティ関連のサービスに従事。その経験を生かし、クオンツ・コンサルティングでもITガバナンスやサイバーセキュリティなど“守りのIT”のプロジェクトでPMO(Project Management Office)やPM(Project Manager)を務める。
エンジニア時代に培ったスキルや知識を生かして躍動するコンサルタントたち
プロジェクトにおいて、同社コンサルタントたちはどのようなミッションを担っているのだろうか。
ある大手保険会社の基幹システム更改プロジェクトでは、木村氏がプロジェクト責任者を務め、同社コンサルタントがPMOを担当。2027年春のカットオーバーに向けて、顧客企業とSIerの間に入り、要件定義を進めている。プロジェクトにおけるコンサルタントの役割について、木村氏は次のように説明する。
「基幹システムのシステム更改となると関係者は多岐にわたります。顧客企業の現場ユーザーにヒアリングしてニーズを探りつつ、情報システム部門やSIerと調整を繰り返してようやく要件定義に至ります。更改プロジェクト前半の山場となる要件定義で、関係者間の理解を促し、最終的に全員が納得できる形でまとめ上げるのがわれわれコンサルタントの役割です」
プロジェクトによってはクオンツ・コンサルティングがツールやSIerの選定にも関与する場合がある。
「あるメガバンクは、毎年実施するキャンペーンの運営管理を手作業で実施していましたが、これをシステム化して効率化したいと考えていました。キャンペーンの頻度は年に1回のため、あまり予算はかけられないという制約がある中で、ITパートナー企業の選定を含めて弊社がさまざまなアイデアを出し、予算内でのプロジェクト化にこぎ着けました」と多田氏は語る。このようにプロジェクト化する前段階から顧客企業の相談に乗り、支援することもあるという。
コンサルタントへの転身を考えるエンジニアにとって、SIerのプロジェクトリーダーやPMの経験とコンサルタントの業務で、その内容や要求スキルがどれほど違うのかは気になるところだろう。多田氏は自身の経験をこう振り返る。
「私の場合、これまで経験を積んできた領域をクオンツ・コンサルティングでも継続して担当していることもあり、仕事の考え方や基本動作はSIerにいたころとほとんど変わりませんでした。一方で、立ち位置がお客さまに近くなったことで、プロジェクト予算を確保するための稟議(りんぎ)書作成支援や、複数のベンダーコントロールなど、SIer時代にはなかった業務が加わり、さらなるスキルアップにつながっています」
テクノロジー領域のコンサルティングであれば、エンジニアとしての経験や知識は、顧客企業やSIerとのコミュニケーションを図る上で間違いなくアドバンテージになる。木村氏はこう語る。
「私が担当するサイバーセキュリティ分野は、どこのコンサルティングファームでも人手を求められています。あるプロジェクトでネットワーク分野を強みとするコンサルタントをアサインしたところ、大いに成果を出してくれました。サイバーセキュリティは専門性が問われるといっても、ITの基礎知識は通底しますので、エンジニアとして培った知識やスキルがコンサルティングにおいても十分通用する実例と言えます」
コンサルタントごとの経験や希望に合わせた“挑戦の機会”を用意
領域によっては、エンジニアがそれまで蓄積してきたスキルや経験だけでは対処し切れないケースもある。だがそれは、新たな領域に挑戦するチャンスでもある。
クオンツ・コンサルティングは、会社全体の人材プールからプロジェクトにアサインする「ワンプール制」を採っている。コンサルタントを特定の専門分野に専念させるのではなく、多種多様なプロジェクトの経験から幅広い知見を習得して専門性を深めることで、個々のコンサルタントの価値を最大化できる、と考えている。
パートナーの両氏は、コンサルタントの得意分野や長所を生かせるよう、プロジェクトメンバーを選出しているそうだ。人事面の制度構築にも深く関わる多田氏は「コンサルタントとは必要に応じて面談を行い、相談を受けたら都度柔軟に対応しています」と語る。人事面談も定期的に実施し、無理のない働き方が続けられるよう組織的にフォロー。部活動や交流会など、上や横の分け隔てなくメンバーと情報交換や相談ができる機会も多いという。組織構造がフラットで、パートナーがコンサルタント一人一人に目配りできる同社ならではの良さといえよう。
同社はコンサルタントが自身の志向に合わせた成長ができるよう、研修や勉強会も数多く実施している。例えば業界別の勉強会や、外部講師を招いての金融勉強会、最先端のAI開発に関する勉強会などだ。同社のグループ会社ではAIを開発して業務に取り入れており、その開発エンジニアから開発の裏側などを学ぶ機会も設けているという。
安心して働ける環境があることも同社の特徴だ。時差出勤制度やリモートワークを取り入れ、ワークライフバランスに配慮している。東証プライム上場企業のグループだからこそ、大手とベンチャーの利点を併せ持ち、成長と安心を両立できる環境といえる。
社会や生活に貢献できる喜びと楽しさを体感してほしい
キャリアアップを考えるエンジニアにとって、クオンツ・コンサルティングで働く魅力やメリットを多田氏と木村氏に聞いた。
多田氏は「大手のコンサルティングファームだと、提案書作成はマネジャー以上の職位が担うものとされているのが一般的です。弊社は、当人の希望があれば現場のコンサルタントも提案書を作成し、顧客企業に提案してもらっています。責任の重さはありますが、やりがいや濃密な経験が得られる価値は比較にならないと思います」と業務における裁量の大きさを挙げた。
一方の木村氏は、プロジェクトのスケールの大きさ、社会や生活に与える影響度の大きさがもたらすインパクトを強調する。「弊社の仕事は、業界を代表する大手のお客さまを支援する過程で、社会を変え得るものだと自負しています。コンサルタントはプロジェクトを通じて、人々の便利な暮らしを実現し、より良い社会をつくることに貢献できる喜びと楽しさを体感しています」
クオンツ・コンサルティングは成長フェーズにあり、昇格・昇進のスピードも圧倒的に速いという。「キャリアアップを志す方は、ぜひ弊社でチャレンジしてほしいですね」と、多田氏は付け加えた。
同社メンバーはBIG4や日系大手コンサルティングファーム出身のコンサルタントが集まっており、それぞれの出身会社の“いいとこ取り”で新しい制度を作り上げてきた。そのため、コンサルタントとしてプロフェッショナルな成長を追求しつつ、働きやすい環境も両立できるという。コンサルタントとしての基礎をじっくりレクチャーする研修と、その後のOJT(On the Job Training)教育で、エンジニアからコンサルタントへのキャリアアップを手厚く支援する体制も整えている。「寄らば大樹の陰」を好まず、爆速で成長したいという方は、キャリアアップの選択肢に加えてみてはどうだろうか。
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提供:株式会社クオンツ・コンサルティング
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2025年10月29日