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プロジェクト撤退と法律について

投稿者投稿内容
ピゴナダ
会議室デビュー日: 2004/08/19
投稿数: 12
お住まい・勤務地: 東京都
投稿日時: 2005-01-15 18:32
こんにちは

私はあるプロジェクトのプロジェクトリーダーをやっています。
プロジェクトの状態は以下のようになっています。

 ■昨年の5月からシステム開発をしています。
 ■プロジェクトの契約はまだしていません。
 ■ようやく契約手続がはじまりましたが、購買部から10%の値下げを
  要求されました。
 ■10%の値下げをすると、大赤字になってしまいます。
  (すでに赤字プロジェクトなのです)
 ■大赤字になってまで作業をしてもつまらないので、プロジェクトを
  撤退したいです。
 ■弊社が撤退すると、STが止まります。
  他のベンダーの作業が止まります。

こんな状態で撤退するとは、法律的に許されるのでしょうか?
Beatle
ぬし
会議室デビュー日: 2003/06/09
投稿数: 394
投稿日時: 2005-01-17 10:46
引用:

ピゴナダさんの書き込み (2005-01-15 18:32) より:

 ■10%の値下げをすると、大赤字になってしまいます。
  (すでに赤字プロジェクトなのです)

 ■弊社が撤退すると、STが止まります。
  他のベンダーの作業が止まります。




ちょっとこのリスクの算出が良くわからないのですが...
全体の10%の金額よりも、プロジェクトのSTまでに掛かる費用のほうが
安いって事ですか?(極論を言えば費用の90%がST以降の費用?)

法律的にどうかというのは詳しくはわかりませんが、貴社と発注者の間の契約
はまだ結んでいないのですから撤退となっても、失注となるだけの話でしょうね。
ただし、契約前に先行開発を行うことがなんらかの合意文書でもあれば、裁判
でも起こせばある程度費用がもらえるかもしれません。(裁判費用がそれ以上
にかかるかもしれませんが)

ただし、貴社とベンダーや外注先との間には別途契約が結ばれていると思います
ので、作業代金は請求されますよ。

単に金額だけの問題であれば、もうちょっと別の方法もあるのではないでしょうか?
内部経費の改善とか、効率とか、仕様の絞込みとかと言ったプロジェクト内での
検討の他にも、経営、営業的な検討(同じ顧客からの別の注文で割高で受注できる
とか...)もした結果で撤退しかないとなれば、撤退でよろしいかと。
まぁ撤退というのはプロジェクト判断というより、もう少し上の経営判断というレベ
ルでしょうかね。
ピゴナダ
会議室デビュー日: 2004/08/19
投稿数: 12
お住まい・勤務地: 東京都
投稿日時: 2005-01-18 01:38
Beatle様

ご意見ありがとうございました。
私は某ソフトハウスに勤務している駆け出しPLです。

>全体の10%の金額よりも、プロジェクトのSTまでに掛かる費用のほうが
>安いって事ですか?(極論を言えば費用の90%がST以降の費用?)
 いいえ、安くありません。
 撤退をすれば、1千万単位の赤字になります。

>法律的にどうかというのは詳しくはわかりませんが、貴社と発注者の間の契約
>はまだ結んでいないのですから撤退となっても、失注となるだけの話でしょうね。
>ただし、契約前に先行開発を行うことがなんらかの合意文書でもあれば、裁判
>でも起こせばある程度費用がもらえるかもしれません。(裁判費用がそれ以上
>にかかるかもしれませんが)
 実は、最初の投稿時には感情的になっていました。弊社も大赤字になりますが、
 モジュールがないとSTにならないので、発注者側もただでは済まないだろうと
 考えました。
 要するに、「発注者にも煮え湯を飲ましてやる!」という気持ちがありました。
 (なんという幼稚な発想...)

>ただし、貴社とベンダーや外注先との間には別途契約が結ばれていると思います
>ので、作業代金は請求されますよ。
 おっしゃるとおりです。
 仮に発注者に煮え湯を飲ませることができても、弊社もそれ以上の煮え湯を飲む
 ことになります。

>単に金額だけの問題であれば、もうちょっと別の方法もあるのではないでしょうか?
>内部経費の改善とか、効率とか、仕様の絞込みとかと言ったプロジェクト内での
>検討の他にも、経営、営業的な検討(同じ顧客からの別の注文で割高で受注できる
>とか...)もした結果で撤退しかないとなれば、撤退でよろしいかと。
>まぁ撤退というのはプロジェクト判断というより、もう少し上の経営判断というレベ
>ルでしょうかね。
 弊社の経営陣も、値引きを選択する方向です。
 ただし、10%ではなくて、8%や5%の比率交渉はする予定です。
 もっと言えば、最初から値引き要求を視野に入れた見積りをするのが
 正解だったかもしれません。
 購買部の値引き要求は常識を考えるのが無難かもしれませんね。
Beatle
ぬし
会議室デビュー日: 2003/06/09
投稿数: 394
投稿日時: 2005-01-19 09:41
引用:

ピゴナダさんの書き込み (2005-01-18 01:38) より:

 弊社の経営陣も、値引きを選択する方向です。
 ただし、10%ではなくて、8%や5%の比率交渉はする予定です。
 もっと言えば、最初から値引き要求を視野に入れた見積りをするのが
 正解だったかもしれません。
 購買部の値引き要求は常識を考えるのが無難かもしれませんね。




本当は見積価格に値引き分を上乗せして提出するなんてことはおかしな話なのですが、
発注側の購買というところでも、「提出された見積価格の○%引で発注すること」な
んてルール付けされている企業もあるようです。担当者は内容も吟味せず機械的に
○%引で交渉(というか強制のようなもの)してくるわけで...そうなると見積り
から上乗せするしかないという悪循環です。

私が交渉するときは10%引を強制してくるようなら仕様(作業の場合もある)を
10%カットしますなんて言って、一番やりたくない作業部分を発注者側に投げたり、
「マスタメンテナンスは一切作成しない」なんてことやったりしましたけどね。

※ちなみにマスタメンテナンス無しにした時には、やっぱり困るということで後で
 追加発注になり総受注額が値引きしない場合より多くなってしまったという事
 になってしまったんですがね。
るぱん
ぬし
会議室デビュー日: 2003/08/01
投稿数: 1370
投稿日時: 2005-01-19 10:13
るぱんです。

「見積もりを出すときに値引き分を上乗せして出す」事に抵抗があるのかな?
と感じました。

僕の中では「それがあたりまえ」と考えています。

SEの仕事は顧客の利害調整まで含むとするのであれば、
それを踏まえたうえで顧客の利益を最大化するのもSEの勤めですよね?

わからない人でわかろうとすらしない人という存在が常にどこかにいて、
重大な権限を持っていたりするとどこかで業務がSTOPしますよね。

自分たちから考えてもお金をもらえない仕事はやるべきじゃないと思います。
最後で帳尻が合うようにうまく立ち回ればそれが回避できるのであれば
進んでやるべきじゃないでしょうか?
加納正和
ぬし
会議室デビュー日: 2004/01/28
投稿数: 332
お住まい・勤務地: 首都圏
投稿日時: 2005-01-22 12:49
加納

>自分たちから考えてもお金をもらえない仕事はやるべきじゃないと思います。

でも、お仕事は「お金」が全てだとは言えない気がします。
私の考えだと正直に見積りを出すようにしています。

というのもコンピュータは、何を言っても聞いちゃくれないからです。
逆に私らコンピュータ技術者は、現状のコンピュータで出来ることを
出来る通りに通告する義務があると思っています。

だから、見積りに関しては正直に思ったことを出すようにしてます。
別に私にお金が入ってくるわけではないし。そこらへんはすべて社員
(経営者)が考えることであって、お金に関係ない私らは、「事実」を
見せいてく方が良いのかなと思ってるのですが。

と言ってる私が鬱病になっちゃしょうがないのですが。。。

たぬきそば
会議室デビュー日: 2004/05/28
投稿数: 12
お住まい・勤務地: 世間は広いようで狭い
投稿日時: 2005-01-22 16:51
たぬきそばと申します。

>別に私にお金が入ってくるわけではないし。そこらへんはすべて社員
>(経営者)が考えることであって、お金に関係ない私らは、「事実」を
>見せいてく方が良いのかなと思ってるのですが。

すくなくともロボットのような作業者でないSEであるならば、自分の
仕事がいくらであるかがすべてであると思いますが・・・・で、その
評価は最終的にお客からもらえるお金だと思います。
だって、プロなんでしょ?

すれ主の発言で言う「購買部の値下げ要求」は、現場と合意した後の
一方的な値下げ要求ですから・・・慢性的にそれをいう相手なら、そ
れ前提でお金を請求しないと自分をバーゲンセールしてるようなもん
だと思います。

それともこの形で引かれた分、サービス残業しますか?
(もちろん相手の事情もあるし、先のこと考えてある程度判断する
ことになるとは思いますが>すれ主のおちにあるように)
Kissinger
ぬし
会議室デビュー日: 2002/04/30
投稿数: 428
お住まい・勤務地: 愛知県
投稿日時: 2005-01-22 17:39
購買部を通す場合、値引きが彼らの部門の成果でもあるので、
ちゃんと値引きしろを考慮して見積もりしないと駄目ですよ。
彼らの顔を立てる上でも。

相手側にとっても駆け引きの要素はあるでしょうから、10%
という数値はその辺の含み(5%とか8%に決着させる)もあるは
ずです。

馬鹿馬鹿しい商慣習と思うかも知れませんが、それはそれで
楽しいですよ。

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