@IT情報マネジメント会議室は、2009年4月15日に新システムに移行しました。
新たに書き込みを行う場合には、新しい会議室をご利用ください。
- PR -

ユーザ目線のシステム作り:SOA(BPM+Web2.0)

投稿者投稿内容
konibi
会議室デビュー日: 2007/12/31
投稿数: 4
投稿日時: 2007-12-31 00:59
BPM,SOA、Web2.0等に色々触れてきて、今までのシステム作りと違うシステム作りができるようになってきました。何人かとBPWeb2.0と命名して評価を進めており、そこでの話し合いをこの会議室でご披露して、広く皆さんのご意見、そして更なる議論をと思っています。
新しいシステム作り(開発手法)をBPWeb2.0と呼びますが、その内容は、BPMSとWeb2.0をベースとした業務プロセスの開発で、コーディング無しで短期開発を実現します。
それでは私の相方からBPWeb2.0の紹介をして貰いましょう。
相方、宜しく頼みますヨ!

[ メッセージ編集済み 編集者: konibi 編集日時 2007-12-31 01:01 ]
kuma
大ベテラン
会議室デビュー日: 2004/02/25
投稿数: 110
投稿日時: 2007-12-31 03:14
引用:

konibiさんの書き込み (2007-12-31 00:59) より:
BPM,SOA、Web2.0等に色々触れてきて、今までのシステム作りと違うシステム作りができるようになってきました。何人かとBPWeb2.0と命名して評価を進めており、そこでの話し合いをこの会議室でご披露して、広く皆さんのご意見、そして更なる議論をと思っています。
新しいシステム作り(開発手法)をBPWeb2.0と呼びますが、その内容は、BPMSとWeb2.0をベースとした業務プロセスの開発で、コーディング無しで短期開発を実現します。
それでは私の相方からBPWeb2.0の紹介をして貰いましょう。
相方、宜しく頼みますヨ!

[ メッセージ編集済み 編集者: konibi 編集日時 2007-12-31 01:01 ]


WEB2.0であることが開発手法にどう影響するのか理解できませんが
コーディング(狭義?)無しということは、要求の定義のみでシステム開発ができるということでしょうかね?(であればSIerは不要になる??)それとも現在の言語に相当するような別の定義が新たに必要となる?
ともかく相方さんの紹介が楽しみです。

konibi
会議室デビュー日: 2007/12/31
投稿数: 4
投稿日時: 2007-12-31 11:31
kumaさん、こんにちは。
おっしゃる通りです。SIer随分変わると思います。かなりの部分がユーザ側に委ねられます。責任と開発(DevelopでなくDeployとなります)と実行が、ユーザ側に委ねられます。ですから「IT産業構造」が大きく変わると思います。「新-IT産業構造」もこの会議室の興味ある項目の一つとしたいと思います。
mark
常連さん
会議室デビュー日: 2007/12/31
投稿数: 35
投稿日時: 2007-12-31 11:38
相方のMarkです。さてこれからkonibiさんのコメントにあるように皆さんと、BPWeb2.0という業務アプリケーションを構築するためのフレームワークについて議論していこうと思います。このBPWeb2.0というのは、簡単に言うと、BPM on SOAの構造でフロントエンドにWeb2.0のサービスや技術をコンポーネントとして持ってきて、それらを組み合わせることで業務アプリケーションを構築することです。
この会議室のタイトルに「ユーザ目線」とあるように、従来のシステム開発はどちらかというとSIer目線で行なわれていたのを、ユーザの立場に立った開発へと舵をきるべきだとの思いから生まれたものです。
そのためには、コーディングなしでユーザが主導的にシステムを作れることが望まれているわけです。え、そんなことができるの?というツッコミが来そうですが(すでにKUMAさんから来ましたが)、それをみなさんとともに考えていこうと思います。
もうこのあたりの話がでているようですが、私もSIerとユーザの関係も大きく変わるような気がします。
大晦日のあわただしい中の会議室開設ですが、とりあえずこんなところで年明けから本格的な議論に入っていきましょう。
七味唐辛子
ぬし
会議室デビュー日: 2001/12/25
投稿数: 660
投稿日時: 2007-12-31 12:34
まずはお手並み拝見だな コーディング無はともかく
データベース定義あたりは、どうなのよ! と思ってしまいます。
実は単なるパッケージ製品で、各種パラメーターをいじくると想定業務ができあがるとか?


Anthyhime
ぬし
会議室デビュー日: 2002/09/10
投稿数: 437
投稿日時: 2008-01-02 18:50
基本的なデータモデル、ビジネスプロセスはERPみたいに構築済みなんでしょうな。
会計、人事、営業、顧客情報管理、調達は欲しいですね。
kuma
大ベテラン
会議室デビュー日: 2004/02/25
投稿数: 110
投稿日時: 2008-01-02 21:33
独自のパッケージ品では新たな開発手法とは呼べないでしょう。
既存の言語、製品(すべてとは言わないまでも主流の大半)のいづれに対しても適用できるからこそ「手法」と呼べるのでは?
と勝手に期待しています。
mark
常連さん
会議室デビュー日: 2007/12/31
投稿数: 35
投稿日時: 2008-01-03 11:50
markです。年が明けたのでいよいよ本格的な議論に入っていきましょう。ここで個別の議論に入る前に、「BPWeb2.0」について、その全体像やコンセプトをご理解いただこうと思います。
このフレームワークのポイントについてですが、まずアプリケーションプラットフォームについてから言及したほうがいいと思います。プラットフォームは3層の階層構造をとります。その3層とはミクロワークフロー、マクロワークフローそしてエンタープライズDBとなります。わかりにくいかもしれませんので具体的なツールやソフトウエアでいうとCMS(Contents Management System)とBPMS(Business Process Management Suite)、ERPということになります。
もう少し、説明しますと、まずはCMSにあるミクロワークフローのことですが、ユーザインターフェーでもあると同時に、CMSというのをご存知だと思いますが、そこを情報共有の場としてメンバーが議論してデータを確定し、承認・発行といういわばミクロ的なワークフローを回します。私は“書類の状態遷移”と呼んでいます。どういうことかというと、仕事というのは“書類を作成し、それを編集、確定し、承認を得て次のひとに渡す”ことであり、それを受けたら同じように書類の作成から発行までを行なうことではないでしょうか。その書類の受渡しを行なうがBPMSです。書類の回し方をコントロールする、マクロワークフローというわけです。そのマクロワークフローで生成されたデータを最終のERPに送る。ここでいうERPというのは、会社としての最終データの集約と会社実態の意思表示を司るプラットフォームである。簡単に言えば決算システムのことである。だから、中小の会社でERPを入れていなくても、EXCELでも手書きでもいいのですが、どこの会社にもあるものです。
この3層構造は、もっと別な言い方をすると、機能・プロセス・データの分離です。ミクロワークフローが機能、マクロワークフローがプロセス、エンタープライズDBがデータを表現します。
BPWeb2.0で重要なポイントはこの三層アプリケーションプラットフォームです。
ではなぜ、分ける必要があるのでしょうか。
それは会社業務における仕事のやり方がフェーズによって違うからです。場面ごとで要求される機能が違うからです。
どういうことかというと、みなさんはいわゆる業務分析で業務プロセスや機能を書き出して階層化して、アクティビティとかアクションのようなものを抽出したことがあると思いますが、そのとき「連絡」「調整」「確認」とかいうアクティビティが多いことに気が付くことでしょう。そうなんですね、これは何かデータや情報を確定するための作業なのです。でこれらは不定形で不安定なものですよね。関係者があーじゃないこうじゃないと言いながら、じゃあそれでいくかとなる。この機能のシステム化は、従来では例外や分岐をたくさん作って、それでも追いきれないか、あきらめていたかだったのではないでしょうか。そこは、CMSのような情報共有型の処理で“ゆるく”作っておくのが多様な要求に答えられる有効な対処法ではないでしょうか。
一方、データが確定しさえすれば、あとは定型的で安定した世界になるので、ルールに従ったプロセスを作って回せばいい。BPMSのプロセスエンジンがこの役割を担うことになる。
そして、トランザクションデータはBPM側で保持し、リソースデータや勘定科目はERPに渡すことになります。
なお、3つの階層のミッションクリティカル度というか、要求される堅牢さもそれぞれ違うように思います。ERPはガチガチでなくては困るが、CMSはそんなに要求度が高くなく、BPMはその中間というふうになる。従って、CMSはオープンソースのもので十分であるが、BPMSはまだ商用の方がいいような気が私はします。
このように、業務処理形態に応じたプラットフォームを用意することで適材適所化が可能となり柔軟な仕組みとなる。これこそが、BPM on SOAの考え方ではないかと思っている。ここが第一のポイントです。次回にここでどうやって開発していくかを議論します。

スキルアップ/キャリアアップ(JOB@IT)