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ユーザ目線のシステム作り:SOA(BPM+Web2.0)
投稿者 | 投稿内容 | ||||||||
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投稿日時: 2008-01-18 15:07
こんにちは。再び身勝手に凝縮しました。
意味が変質してしまっている場合は私宛の抗議レスをして頂くか、 またはスルーして頂くかをご選択ください。
BPMというのは、私なりに分類すると、次のようなものがあげられます。 (1)企業の業務を分類・定義し、モデル化・体系化を行ない、そこで作られた業務モデルをテンプレート化し、ベストプラクティスとして利用する。 (2)企業の業務をフロー図などに書き出し可視化し、その業務フローを標準化・最適化する。 (3)機能をBPMで組み合わせて業務プロセスを構築し、ビジネスからの変更要求に柔軟かつ迅速に対応できるようにする。 (4)BPMを使ってSOAの仕組みを構築し、システムの保守性を向上させる。 「BPWeb2.0」というのは、(3)のボトムアップアプローチです。 「BPWeb2.0」によるBPMの役割とは、事業部長や営業部長のようなミドルマネジメントに対し、 かれらが責任を負っている業務プロセスをかれらのてのひらに乗せてあげることだと考えています。 ところで、BPMを考えるうえで重要な視点はいったい何でしょうか。 それは、「事業の役に立つ業務プロセスをつくること」ではないでしょうか。 企業情報システムは、レガシーにしてもERPやその他の業務パッケージにしてもプロセスという意識は希薄だったように思います。 すなわち、機能・プロセス・データがひと塊のものになっていて、プロセスが隠れてしまっていました。 別の言い方をするとif文を伴ったプログラムでフローを記述していました。それを、見えるような形にしたかったのです。 これに対応するのは(3)のアプローチが実践的であると考えたわけです。 ユーザのビジネスにとって、ここで提示している技法なり、考え方が有効なのかどうかということが議論のポイントですので、 極端な話Web2.0でなくてもいいわけです。 しかし、ユーザの要望に答えられるためには Web2.0的なものを使った方がいいのではないかと言っているのです。 | ||||||||
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投稿日時: 2008-01-19 11:07
markです。
前回はBPMにはいろいろな定義があって、そのなかで実践的なものとしてボトムアップアプローチを提案しました。そうした考えだとBPMというより道具の色合いを強くしたBPMS(BPM Suite)が重要になってきます。では、BPMSで必要な機能とはいったい何なのでしょうか。私は、最低必要なものとしてつぎの機能を想定している。 1.ビジネスプロセスデザイン(モデラー) 2.コンポーネント(サービス)ハブ 3.モニタリング 4.実行エンジンとユーザインタフェース その他、BAMだとかBIあるいはビジネスルールなどがありますが、そうした機能は成熟度が高まった時点で導入すればよいのではないでしょうか。ですから、まずは、適正な業務プロセスが作れて、すぐに動かすことができ、その動いている状況を把握できる仕組みがあればいいのです。 上記の機能のうちユーザインタフェースのところをCMSが代替することになるわけです。 今のBPMSのモデラーは、ドラッグ&ドロップで簡単にフローの作成ができ、シミュレーション機能も付いているのでプロセスの適正化もそこで行なえます。生成されたフローを開発ツールにエクスポートし、必要な情報やデータを付与し、デプロイするだけでアプリケーションができてしまいます。 ですから、業務フローが書けてしまえば、それ以降は難しくありません。もちろんノンコーディングで生成できるようにフレームワーク化されています。 その他にも、メール送信、DB更新、EXCEL連携などの各種アダプター類が装備されているので、おおかたのアプリケーションに適合できます。 詳しくはBPMSベンダーの説明を見たら載っていますので参照してみてください。 繰り返しますが、フローが書けてしまえばBPMSに預けるだけでよくなります。問題は、フローが書けるかにかかってきます。そこで、BPMSでいうアクティビティを書類としたことでわかりやすく、ぶれのない書き方ができるようになったと思っています。ただ、それだけで簡単に書けるわけではありません。ここは肝のところですのであとでまた議論していきます。 | ||||||||
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投稿日時: 2008-01-20 10:45
markです。
BPMとワークフローはどう違うのでしょうか。いちいち機能を比較するよりもBPMのよさを言った方がよいと思うのでそれについて考えてみました。私は、BPMの良さは、ビジネスプロセスのライフサイクルを管理できることだと思っています。 そのライフサイクルというのは、開発−制御−維持−改善のことです。自分たちの業務プロセスを早く適正に構築し、業務が効率的にまわるように制御し、持続可能なメンテナンスを施し、適宜プロセスを見直し改善していくという営みのことです。これができることがBPMのよさです。 さて、この中で制御ということに注目してみましょう。 私は化学会社でプロセスエンジニアリングやプラントオペレーションの仕事を長くやっていましたので、プロセスというとすぐに制御ということを思い浮かべてしまいます。 化学プロセスでは、原料というInputを様々な単位操作を通して加工して製品というOutputを産み出します。そのためにいくつかの変動要素を制御するということを行ないます。こうしたことは別に化学プロセスだけではなく、自動車の生産ラインも基本的には同じだと思います。ですから、業務プロセスにおいても同様ではないかと考えています。 しかしながら、業務プロセスの場合、このプロセスを制御するという意識があまりないような気がします。プロセスを作るのは作るがそのプロセスがどういう動きをしているのかはあまり見られていないのではないでしょうか。 では、プロセスを制御するということはどういうことでしょうか。制御対象は何なのでしょうか。 私は、“適正な意思決定”と“処理時間”ではないかと思っています。化学プロセスでいうと、“スペック”と“スループット”に相当します。 「BPWeb2.0」では、書類という流体を受け入れて、それを処理して、次の工程に送るということになります。そのとき、正しく書類が作成されたか、それが迅速にできたかを制御するわけです。そのために、ルールを持ったり、制御値(閾値)を持ったりして、プロセスの状態がルールに違反したり、ある閾値を越えたりしたらワーニングを発するというのが具体的なイメージになります。 こうした業務プロセスの管理の考え方はそれほどやられていなかったように思います。少なくとも従来のワークフローではできなかったのではないでしょうか。 BPMというとどうしてもプロセスを作るほうに目がいきがちですが、私は、この制御という考え方がかなり重要ではないかと思っています。 | ||||||||
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投稿日時: 2008-01-21 00:43
言葉は悪いですが、結局、Web2.0がややないがしろにされている感があり、残念です。 現状として、システム分析や開発において、プロセスや制御が軽視されてしまっているというのは 事実です。スピード経営ばかりが重要視され、本来はその実現方法であるはずのプロセス 管理などは「わずらわしい」「時間がかかり、スピード減速の原因となる」という認識に よって、ITプロフェッショナルにおいてもSIerにおいてもプロセス管理は敬遠される傾向に あります。それよりも、ひとつでも多くのシステムを開発したり、少しでも早いタイミングで リリースすることが求められています。 おそらく、markさんは、今まで数々の経験を積まれ、慎重なほうが受け入れられやすい ということを実感したものと思います。企画会議などで、社内では重鎮の前例主義者などから 「その企画には前例があるのかね?」などと言われ、せっかくの革新的なアイデアであっても 取り下げざるを得ないということを何回も経験されているのではないでしょうか? 確かに、アイデアが新しすぎて、上層部に受け入れられないということは多数あります。 しかし、今回のBPWeb2.0では、「CMS+BPM」という、慎重すぎるアイデアでかえって受け入れられない というケースだと思います。 どれくらい慎重かというと、『見積システムに電卓機能がついた』くらいのものに例えられるで しょうか?業界によっては、見積作成に複雑な計算式を要する場合があります。しかし、 「今度作成しました見積システムには電卓機能がついています」と大々的に発表して しまったらどうでしょうか?正直、「だから何?」というのが率直な感想ではないでしょうか? 確かに、見積に電卓がつくのは便利です。しかし、システム内で自動計算すればそれで 事足りますし、Windowsのデフォルトのアプリとして電卓がついています。 CMS+BPMも、それに似た印象があります。
一方、Web2.0ですが、インターネットの世界では確かに自然発生的に生まれてきました。 ページビューを増やすため、どのようにユーザーを獲得していくか、それにはWebの ビジュアル性や操作性をあげてやる必要があります。BtoCやCtoCの世界では、サイトを 見る人が増えれば増えるほど収入が増えるというビジネスモデルになっています。 そうするために生まれてきたのがAjaxや集合知といったものです。こういったものには そういう機能を持っているというだけでなく、「使うと何か楽しそうだ」という"ワクワク感"が 備わっているという暗黙の了解のようなものが含まれています。 それに対し、EDI(BtoB)や社内システム(単体B)では、「無駄なものはなるべく排除しよう」という 傾向が強いのではないでしょうか?業務システムを担当されている方は、どちらかというと 保守的で、会社の業務として必要だから仕方なくやっているような部分というのが少なからず あるのではないでしょうか?これは、言ってしまえば"イヤイヤ感"です。貸借対照表を ワクワクしながら作っている人って、あまりいませんよね?(しいていえば、業績アップを 期待している経営者と株主でしょう) その、本来は慎重で"イヤイヤ感"のある世界に、"ワクワク感"から構成されたWeb2.0を 持ち込むのは甚だ勘違いも良いところです。対極の立ち位置にいるものなので、おっしゃるような いつのまにかWeb2.0になっていた・・・ということは決してなく、意識して導入しなければ なりません。 フロントエンドに、「CMSだけ」などといわず、是非ともWeb2.0も視野に入れて考えて いただきたいと思います。 | ||||||||
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投稿日時: 2008-01-21 11:03
markです。
さて、開発技法について種々述べてきましたが、ここでそのポイントを整理してみます。 (1)業務を機能とプロセスに分離し、機能である業務コンポーネントをBPMで組み合わせ て業務プロセスを作ったこと (2)業務コンポーネントをミクロワークフロー、業務プロセスをマクロワークフローと し、プラットフォームを分けたこと (3)ミクロワークフローは書類というコンテンツの状態遷移であると捉え、オープソー スCMSを適用したこと (4)マクロワークフローはBPMを使うが、プロセスを構築するための道具と捉え、BPMSの 色合いを濃く見ていること (5)BPMとCMSの接続にWeb2.0の技術(Ajax)を活用したこと ただし、BPMフロントエンドは全部が書類になるわけではなく、それ以外のパターンも当然あります。また、こうした開発を行なう場合の体制もポイントとなりますが、それについては後述します。 ところで、ひらさんにお尋ねしますが、ひらさんのお考えになるWeb2.0というのは具体的にはどんなものをイメージされているのでしょうか? | ||||||||
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投稿日時: 2008-01-21 19:09
なんだか読むのに疲れますね。
これは、議論のための出題なのでしょうか。それとも、持論の展開なのでしょうか。 前者なら、一つ一つのお題に対する議論が収束するまで、次に進むべきではないでしょう。消化不良をおこすだけです。 後者なら、ちびちび投稿せず、すべてまとめて投稿するべきでしょう。読んでいて感じ悪いです。 また、文字言葉だけで説明しようとせず、図や表も利用すべきです。ここはイメージを貼ることもできます。利用してください。 まず、理解されること。それが大事だと思いますが、いかがでしょう? | ||||||||
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投稿日時: 2008-01-21 19:35
初めて投稿させて頂きます。
なかなか面白い議題で全部を読まさせて頂きました。 ユーザーにシステム開発を行ってもらうというのは面白いです。 我々の仕事がなくなる気がしますが・・ それはさておき、私の勝手な意見としましては 実装のイメージがまったくわきません。 ノンコーディングを謳われるのであれば、全ての業務をカバーリングする 必要があります。 それを実現する方法がつかめません。 在庫処理の例えを読まして頂きました。 しかし、在庫数を調べ、ロックをかけ、数量を減らし、引当て結果を出力するという 処理を、「在庫引当依頼書」としてマクロワークフローを作成するイメージが沸きませんでした。 そのようなマクロワークフローの作成方法はどのように作成するのでしょうか? | ||||||||
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投稿日時: 2008-01-21 21:37
BPMS側でモデルなりフローを書けば、自動作成してくれるようです。 http://www.thinkit.co.jp/free/article/0611/4/1/ [ メッセージ編集済み 編集者: 七味唐辛子 編集日時 2008-01-21 21:46 ] |