ICタグによる国際的サプライチェーン管理の実証実験

2006/2/8

 三菱総合研究所など計6社は、経済産業省の実施する「平成17年度電子タグ実証実験事業」の一環として、国際連携型プロジェクトの実証実験を本格的に実施すると発表した。

 これは、富士ゼロックスにおける複合機の生産を対象として、同社の拠点工場と部品供給会社を結び、ICタグを使ってサプライチェーンを国際的に管理、これを受発注のシステムと連動するもの。2005年12月末からの国内部品の輸出を皮切りに、富士ゼロックス韓国仁川工場での部品ユニット生産、中国深セン工場でのユニット結合生産と実験対象を広げ、2月第2週から国内の最終生産工程での実験に入るという。

 実験では、製品、ケース、パレット、コンテナなどに、EPCglobal C1G2に準拠したICタグを貼り付け、グローバル・サプライチェーンにおけるモノの可視化、品質トレーサビリティの確保、受発注などの基幹システムとの連動におけるICタグの効果を検証することを目的としている。

 実証実験の参加企業は、三菱総合研究所(全体事務局、実施計画策定・評価検証等コンサルティング)、富士ゼロックス(実験フィールドの提供、業務アプリケーション開発、ユーザー評価など)、三井物産戦略研究所(EPCシステム統括、評価分析)、凸版印刷(ICタグ関連機器・システム整備)、インターネットイニシアティブ(EPCネットワークサービス提供、ネットワークインフラ構築)、日本ベリサイン(EPCネットワークサービス提供)、そして日本ユニシス(ミドルウェア開発)。

[関連リンク]
日本ベリサインの発表資料
IIJ/IIJテクノロジーの発表資料

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