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■ ┃@┃I┃T┃[@IT通信 No.122] 2003/10/9 ■
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■ C o n t e n t s ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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■Weekly Select
次々世代のコンピューティング
【グリッドコンピューティング関連記事特集】
■イベントカレンダー
2003年10月9日〜10月17日
■今週のキーワード(from @IT用語事典)
MRP(material requirements planning)
■[コラム]営業企画局長のつぶやき
“兆し”探し
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先日、某酒メーカー勤務の方から「正しいワインテイスティングの仕方」を教えてい
ただきました。まずグラスの背景に白いナフキンをかざして色を見て、次にグラスの
中でワインを転がして粘度(発酵具合)を確かめ、香りをかいでから、最後に舌で味
わうそうです。ポイントは、一連の動作を優雅に行いつつ、色・香り・味と3つの指
標について的確に評価を下すこと。そんな話を伺ううちに、あるユーザー企業の情報
システム部長の方が「IT製品や技術の選定に苦労している」と話されたことを思い出
しました。ITの調達・選定プロセスについても、ワインのテイスティングのように洗
練されたやり方があるといいですね。
■Weekly Select━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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■ 次々世代のコンピューティング
【グリッドコンピューティング関連記事特集】
現在、ブロードバンドの急速な普及、大容量かつ高速な広域ネットワークの整備によ
って、世界中のシステムを接続し、データやプログラムを共有統合することが可能と
なっている。この環境を有効に利用した分散並列計算環境がグリッドコンピューティ
ングだ。
この技術は、例えば科学技術計算などの高度で大量の技術計算を必要とする分野では
複数のコンピュータのプロセッシングパワーを統合することにより、ハイパフォーマ
ンスコンピューティングを実現するなど、幅広い分野で導入・利用され始めている。
このグリッドコンピューティングには、IBMやサン・マイクロシステムズを始めとす
る多くのITベンダが力を入れており、それぞれの独自のテクノロジと製品で挑んでき
ている。また、いろいろな団体や組織で標準化への働きかけも行われている。
課題も多い。異なった環境に分散したリソースを連携させることで、グリッドコンピ
ューティングが成り立つわけだが、それを一元的にセキュアな形で管理することが困
難である。また、同様に分散されたリソースを効率よく連携させて運用するというこ
とに、そのロスをどの程度まで軽減できるかといった点も問題だ。
課題はあるが、今後ますますホットになるグリッドコンピューティングによって、未
来のコンピュータ利用は大きく可能性が広がるだろう。
今回は今後を期待して、グリッドコンピューティングに関する記事を紹介する。
(編集局:近藤孝一)
●グリッドコンピューティングとは何だろうか?
【次世代を予感させるグリッドコンピューティング】
安藤幸央のランダウン(7) 地球外知性探索のSETI@Homeなどで知られるグリッドコン
ピューティング。今、商用化や標準化など、さまざまな試みに発展している
(2002/3/6)
http://www.atmarkit.co.jp/misc/ct.php?id=ws3x0901
●リサーチャーが語るグリッドコンピューティング
【グリッドコンピューティングはどの程度現実的なのか?】
ガートナー特別寄稿 グリッドコンピューティングとは、ネットワークで接続された
多数のコンピュータの資源を活用することで、大規模な処理能力を実現するためのア
ーキテクチャである(2002/7/5)
http://www.atmarkit.co.jp/misc/ct.php?id=ws3x0902
●オラクルの考えるグリッドの形
【オラクル次期データベースは「グリッドの名の下に」】
NewsInsight 日本オラクルの西脇資哲氏は、オラクルが9月に発表を予定している次
期データベース、アプリケーションサーバ製品について、「グリッドの名の下にオラ
クルは製品を強化し、あらゆる製品をグリッド対応にする」と述べ、グリッド対応を
次期製品の目玉にする考えを示した(2003/8/30)
http://www.atmarkit.co.jp/misc/ct.php?id=ws3x0903
●国際標準規格で決まるグリッド技術のフレームワーク
【Webサービスを統合したグリッドの標準規格が決定】
NewsInsight グリッド・コンピューティングの国際標準規格が、3月4日から東京で
開かれている国際会議で決定する。グリッド・コンピューティングは学術研究分野で
の利用が先行しているが、国際標準規格が決まることで産業界への拡大が期待される
(2003/3/5)
http://www.atmarkit.co.jp/misc/ct.php?id=ws3x0904
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■イベントカレンダー ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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■ 2003年10月9日〜10月17日
10月9、10日に東京国際フォーラムで開催される金融国際情報技術展「FIT2003」。金
融業界関連のさまざまなITソリューションの講演がある中で、情報セキュリティ・リ
スクマネジメントは必須のカテゴリ。オススメは、セミナーのほかに個別のセキュリ
ティ問題に相談してもらえるコーナーの併設でしょう。
10月7〜11日:CEATEC JAPAN 2003(シーテック ジャパン 2003)(千葉・幕張)
──────────────────────────────────────
8〜10日:フロンティア21エレクトロニクスショー(名古屋)
──────────────────────────────────────
9日:システム連携構築セミナー(東京・神谷町)
:KCCSファイナンシャル・セキュリティセミナー(東京・西新宿)
:ERP導入成功セミナー (東京・半蔵門)
:HP OpenView Universe Tokyo 2003(東京・紀尾井町)
:パソナテック カンファレンス 2003(東京・六本木)
:BPIAセミナー「ビジネスモデル変革とリアルタイム経営〜
EAIで実現するビジネス戦略」(東京・虎ノ門)
──────────────────────────────────────
9、10日:Linux Kernel Conference 2003(東京・表参道)
:日経コンピュータフォーラム2003 最新事例に見る、
情報システム&ネットワーク構築最前線(東京・品川)
:Advanced Solution Days(東京・紀尾井町)
:FIT2003 金融国際情報技術展(東京・有楽町)
──────────────────────────────────────
10日:NAC & CTC セキュリティソリューションセミナー(東京・渋谷)
:情報化月間記念講演会(東京・丸の内)
:ストレージ & システム・マネージメント セミナー(東京・六本木)
:NET ONE SOLUTION STREAM 2003(東京・渋谷)
:『グリッドコンピューティングとアプリケーション』セミナー
(大阪)
:講習会「すべてが分かるブロードバンド」〜技術からサービスまで〜
(名古屋)
:Symantec Gateway Security 2.0 新製品発表会(福岡)
:帳票 iソリューション「実際」セミナー(大阪)
:Oracle Java Extreme in大阪(大阪)
:IPv6 Summit in SAPPORO 2003(札幌)
──────────────────────────────────────
14日:XMLコンソーシアム第22回(10月)月例セミナー(東京・豊洲)
:帳票 iソリューション「実際」セミナー(東京・渋谷)
:システム構築実践セミナー2003 UNIXで行こう!
〜システム構築の実際と課題〜(東京・信濃町)
:REAL APPLICATION CLUSTERS SUMMIT 3(東京・品川)
──────────────────────────────────────
15日:Ascential Enterprise Integrationセミナー(東京・六本木)
:Justsystem Knowledge Management Forum 2004(東京・有楽町)
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15、16日:米国エクセレントPMセミナー(東京・品川)
──────────────────────────────────────
15〜17日:2003特許・情報フェア(東京・九段下)
──────────────────────────────────────
16日:SASによるデータ解析の実現セミナー(東京・勝どき)
:ストレージ・マネジメント・フォーラム(東京・目黒)
:ノベル ITリソース管理セミナー(東京・五反田)
:ネットワーク安定運用のための
最適化ソリューションとアウトソーシング活用セミナー(大阪)
▼詳しくは「イベントカレンダー」へ
http://www.atmarkit.co.jp/news/eventcalender/eventcalender.html#thur
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@IT [FYI]インデックス → http://www.atmarkit.co.jp/misc/ct.php?id=ad380802
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■今週のキーワード(from @IT用語事典) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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■ MRP(material requirements planning)
生産予定のある製品に関して部品展開を行って生産に必要となる部品の総量を算出し
そこから有効在庫量と発注残を差し引くことで、発注が必要な部品数量を算出する方
法、または仕組み/システムのこと。1960年代に提唱された企業業務の製造系の手法
で、生産時に使用した分を単純に補充するのではなく、基準生産計画(MPS)を基本
に部品表(BOM)から生産に必要となる資材の所要量を展開し、在庫情報と照らし合
わせて、資材の需要とその発注時期を事前に算出し、資材計画を効率的に行おうとい
うもの……
▼続きは「Business Computing用語事典」へ
http://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/brainstorming.html
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■[コラム]営業企画局長のつぶやき━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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■ “兆し”探し
ある飲み会でのこと。流通サービス系企業に勤務する知人がこうつぶやいた。「最近
リサーチ(調査)の依頼が増えてきた。これはこの何カ月か後に、その企業の宣伝や
販売促進につながる場合があるんだよな〜」。
確かにその通りである。企業が調査に予算を割くということは、すなわちプロジェク
トやビジネスプランがあることを意味し、その先にはよりよい製品やサービスを開発
したり、製品やサービスをより多く、効率的に販売したりといった実行フェイズがあ
ると予測できる。つまり調査は、その結果を基に製品を開発し、宣伝や販売促進のプ
ランを立て、実行するというビジネス・サイクルの一部であるわけだ。
逆にいえば、企業の業績が悪化すると経費削減の名目の下で真っ先にカットされるの
が、調査や宣伝・販売促進などのマーケティング予算だ。ということは、知人の話は
景気回復の兆しの1つと受け取っていいのだろうか。
ある客先でのこと。人材系企業のお客さんから「最近は、半導体設計や組み込みとい
った電子系の技術者と、営業職の求人が増えているんですよね〜」との話を聞いた。
この分野はもともと慢性的な人材不足だったが、最近はこれまで以上に少ない人手に
悩んでいるらしい。特に大手製造業で切実な問題になっているという。近い将来(一
部ではすでに実現されているが)自動車や家電製品はネットワークと結ばれ、その先
のITとつながり、さまざまな情報をやり取りすることになる。その根幹を作り上げる
技術者を製造系企業が多く求めているということは、その先のネットワークやITの技
術者も必要になるのだろうか?
では、営業職の募集は? 企業が新しい製品の販売やビジネスを立ち上げる、もしく
は強化するときに必要になる職種だ。他方、前出の人材系企業のお客さんは「モ
ノが売れないときにこそ、営業を強化する必要がある」とも話していた。
できる営業マンは人の何倍も稼いでくれる。「この製品はもうこれ以上売れないだろ
う」というときにさえ、売り上げを伸ばすことができる人材はどこでも欲しい。また
昨今のようにモノが売れない時代には、そのようなスーパー営業マンに頼らず、「全
体の組織力を強化して売り上げを増大させたい」ということも考えられる。
調査のビジネスが動き始め、製品を生み出すための人材が求められている。その一方
営業職の募集は、新しいビジネスのためなのか? それとも「モノが売れないから」
という理由による営業強化なのか? ――これは、どちらも正しい気がする。
全体的に景気は回復基調だとは思われるが、まだ確証がつかめない。今年の夏のよう
な、いつ夏になったのか、秋になったのか変わり目が実感できなかったように。好き
になった相手の気持ちが察しかねるときのような。う〜ん、はっきりさせて欲しいと
ころだ。
バブル期に戻って欲しいとは決して思わない。しかし景気が回復して、IT業界が健全
にそして夢を持って活性化することを切に望んでいる。そんな営業現場から、「兆し
探し」のレポートでした。
(営業企画局:四本健)
▼このコラムについてのご意見・ご感想は「@IT会議室」へ
http://ap.atmarkit.co.jp/bbs/core/club_cafe
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(@IT通信/編集担当:岩崎史絵)
==アットマーク・アイティ PR-------------------------------------------------
『会ってすぐに求人企業名を明かすコンサルタントに出会ったら要注意』
■@ITクラブ・メンバーのための匿名転職支援サービス/@ITジョブエージェント■
http://www.atmarkit.co.jp/misc/ct.php?id=JA31094
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@ITのメールマガジンは3種類です。
・@IT新着速報(1日1回)− 各フォーラムに新着記事があったときだけお知らせ
・@IT通信(木曜)− テーマ厳選@ITお勧め記事とオリジナル・コラムをお届け
・@IT先週の人気記事(月曜)− 週間アクセスランキング上位の記事をお知らせ
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とに受信する/しないを選択できます(指定したフォーラムに新着記事がない日は送
信されません)。
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