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 ■ ┃@┃I┃T┃[@IT通信 No.486]2010/12/24            ■
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■ C o n t e n t s ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 ■今週のテーマ
   データベースの未来はどっちだ?
 ■今週のキーワード(from @IT用語事典)
   ERモデル
 ■[コラム]@IT編集長のつぶやき
   2011年末、「クラウド」という言葉は消え去る?
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2010年もいよいよ終わりに近づいてきました。今年を振り返ってみると、最大のニュ
ースは「iPad登場」ということになるのでしょうか? 個人的にはiPadよりもMacBook
Airが気になりますが……

■今週のテーマ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■ 「今週のテーマ」は、@ITで過去に掲載された記事の中から、担当編集者が
■ お勧めの記事をテーマ別に再掲載するものです

【テーマ】データベースの未来はどっちだ?

●もう1つの、DBのかたち、分散Key-Valueストアとは
分散Key-Valueストアの本命「Bigtable」(1)

グーグルがインターネットの世界をここまで席けんできた最大の理由は何でしょう
か。実は、それは同社の優れた検索技術ではありません。グーグルが成し遂げた最も
大きなブレークスルーの1つは、同社が生み出した巨大な分散データストア、
「Bigtable」にあります。

Bigtableは、Google検索をはじめ、YouTubeやGoogle Map、Google Earth、Google
Analytics、Google App Engineなど、グーグルの70以上のプロジェクトの基盤として
利用されています。合計で数PB(ペタバイト)に達する天文学的規模のデータを、全
世界36カ所以上のデータセンターに配置された数万~数十万台のサーバに分散して格
納し、これらグーグルの各種サービスの圧倒的なスケーラビリティと高可用性を低コ
ストで実現しています。

Bigtableは、リレーショナルデータベース(以下、RDB)ではなく、いわゆる
「分散Key-Value Store(以下、KVS)」の1つです。KVSは、プログラミング言語の連
想配列やMapと同様に「Key(キー)」と「Value(値)」のペアからなる、ごくシン
プルなデータモデルに基づくデータストアです。KVSは「キー・バリュー型データス
トア」「Key/Valueストア」などと呼ばれることもあります。

いま、このBigtableを代表とする分散KVSが、あたかも「ロード・オブ・ザ・
リング」の“指輪”のような破壊的なパワーを発揮しつつあります。分散KVSは、
グーグルの圧倒的な強さの源泉であり、インターネットの世界で起こりつつある
「クラウドコンピューティング」という地殻変動の原因の1つでもあります。

▼続きは「本文」へ
http://www.atmarkit.co.jp/fjava/rensai4/bigtable01/01.html


さらに「データベースの未来はどっちだ?」関連記事は……

●GoogleのMapReduceアルゴリズムをJavaで理解する
いま再注目の分散処理技術(前編) 最近注目を浴びている分散処理技術
「MapReduce」の利点を、Javaのサンプルからアルゴリズムレベルで理解することに
よって探る(2008/7/8)
http://www.atmarkit.co.jp/fjava/special/distributed01/distributed01_1.html

●“動物図鑑”で知るCouchDBの特徴
ゆったリラックス! CouchDBがあるところ(1) ドキュメントをデータとして管理
し、Webで公開することに最適化したオープンソースの「CouchDB」。RDBMSと何が違
う?(2009/9/4)
http://www.atmarkit.co.jp/fdb/rensai/09_couchdb/01/couchdb01.html

●アプライアンスの登場で身近になるDWH
データウェアハウス最前線(1) 最近、データウェアハウス(DWH)市場ではソフト
ウェアとハードウェアをセットにした「アプライアンス」を提供するベンダが増えて
いる(2010/11/2)
http://www.atmarkit.co.jp/fdb/rensai/10_dwh/01/dwh01_1.html

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■今週のキーワード(from @IT用語事典) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■ ERモデル
  entity-relationship model / 実体関連モデル

データモデリング手法の1つで、モデル化対象(実世界)を“実体”とその“関連”
からなるものとして定義、構造化して、静的な概念データモデルを記述する。一般に
データベース設計に用いられる。

ERモデルでは、一般に次の3つの構成要素によって世界(管理対象)を表現する。

■実体(エンティティ:entity)
管理の対象として“存在する”と定義したもの(例:「顧客」「商品」などの物理的
な存在、「会社」「支店」などの法的、論理的存在、「契約」「納品」などの事象
など)。

■属性(アトリビュート:attribute)
実体の特性として定義したもの。実体が持つデータ項目。(例:従業員エンティティ
の「従業員氏名」「従業員住所」「従業員電話番号」など。

■関連(リレーションシップ:relationship)
実体と実体の関係を示したもの。実体に対する操作。(例:部門エンティティに従業
員エンティティが「配属」されているなど)。

モデルと同時に表記法としてERダイアグラム(ERD)が提案されたが、これがデータ
ベース設計やデータ中心アプローチ(DOA)におけるシステム開発において実用的で
あったため、現在では、主にデーターベース設計の標準技法として広く普及してい
る。

▼続きは「@IT 情報マネジメント用語事典」へ
http://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/ermodel.html

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■[コラム]@IT編集長のつぶやき━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■ 2011年末、「クラウド」という言葉は消え去る?

2010年は、文字通り「クラウド一色」の年でした。私は、この言葉自体は来年末くら
いに寿命を迎えると思っています。誤解のないように申し上げておきますが、「クラ
ウド」が単なる一過性の流行だとはまったく思いません。この言葉が表現しようとし
ていることは、消え去るものではありません。

11月末に、当編集部主催で「クラウドという言葉が嫌いな人のための社内ITインフラ
最適化術」というセミナーを開催しました。その際の私の講演では、クラウドという
言葉をまったく使いませんでした。いま、ITの世界で起こっていることは、この言葉
を使わなくても十分に説明できます。

現在、企業ITの世界で起こっているのは、ITのユーザーである業務部門にとって、IT
がどれだけ役立てるかをめぐる競争です。業務部門は以前から、「早い、安い、
うまい」ITを使いたいと望んできました。この場合の「うまい」はいろいろな意味を
持ちますが、ざっくりいえば、業務上やりたいことにできるだけ直結する(足手まと
いにならない、あるいはやりたいことを助けてくれる)ITです。最近1~2年の間に、
いわゆるクラウドサービスをはじめとする選択肢が大きく広がったことで、企業内で
ITを使う人々の立場は、ITを提供する人々に対してますます文句が言いやすくなって
きました。

これにより、IT部門をはじめ、IT製品ベンダ、サービス事業者、システム・インテグ
レータなど、ITを提供する役割を持つ人々にとって、あたかも戦国時代に突入したか
のような状況が生まれました。これまで、暗黙の前提と考えていたそれぞれの間のす
み分けや役割分担があいまいになり、新たな主導権の取り合いや付加価値の奪い合い
が起こるようになりました。

守るべきものを持つ人々、持たない人々。それぞれ戦い方は異なりますが、IT関係者
は、新たな状況下で、どのように自社が付加価値を維持したり、高めたりできるかを
競い合っています。新たな囲い込みを図ろうとする動きも見られますが、簡単にはい
かなくなっていることは事実です。「任せていただければ安心ですよ」といったあい
まいな言い方は説得力を失いつつあります。効率性(コスト)、柔軟性、俊敏性、
そして業務をより直接的に支援するITシステムをどう提供できるかが、今後ずっと問
われ続けていくことでしょう。

「クラウドという言葉が嫌いな人」の中には、自らのこれまでの立場が脅かされるた
めに「クラウド」という現象を恐れている人々がいます。こうした人たちを少しでも
動かすという点で、この言葉は今後も存在する意義を持つでしょう。しかし、本質を
理解している人にとっては、クラウドは単に新たな現実を表現する形容詞の1つでし
かありません。ITがよりビジネスに直接的に貢献すること。業務を支援することを本
来の目的とするITにとっては当たり前のことです。しかし、これまで一人歩きしてし
まっていた部分があることは否めません。とすれば、いまIT業界で起こっていること
は本来の姿にあらためて近づくためのさまざまな試みです。ITが本来の姿に十分近づ
いたとき、クラウドという言葉は完全に不要なものとなるはずです。

▼@IT――5分でわかるクラウド・コンピューティング
http://www.atmarkit.co.jp/fnetwork/rensai/5mincloud/01.html

                           (@IT編集長:三木泉)

▼このコラムについてのご意見・ご感想は「@ITクラブ Cafe」へ
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                       (@IT通信/編集担当:笹田仁)



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