国内UML市場は9億円、シェアトップは「IBM Rational」チェンジビジョンが健闘

» 2008年07月10日 00時00分 公開
[垣内郁栄,@IT]

 民間調査会社のアイ・ティ・アール(ITR)が7月10日に発表した調査結果によると、2007年度の国内UML(Unified Modeling Language)市場は前年度比9.9%成長の9億円だった。2008年度も13.3%の伸びを予測していて、堅調に推移するとしている。

 ITRは国内UML市場について「以前のブームとなった頃に比べると、現在市場の伸びは鎮静化している」と指摘する。ただ、「高額な商用製品の導入は一巡したものの、モデル駆動開発(MDD)の価値を重視して設計支援ツールを活用するニーズは衰えていない」として、今後も成長を予測している。

 2007年度の国内UML市場はIBMの「Rational」がトップで、シェアは42.2%(出荷金額ベース)。Rationalは前年度比19%の増加で、年々シェアを拡大しているという。2位は16.7%のテレロジックだが、IBMが2008年4月にテレロジックを買収したため、IBMはベンダとしてさらにシェアを上積みすることになる。

 3位はSparks SystemsのEnterprise Architectで11.1%を獲得。パートナー体制の整備によって前年度比20%の増加を見せたチェンジビジョンがシェア10.6%で4位に入った。

ITRの発表資料から

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