OSKとIBMが接近、中堅向けERP「SMILE BS」のDB2版発表IBMによるパートナー販売が加速

» 2008年10月21日 00時00分 公開
[垣内郁栄,@IT]

 OSKは10月21日、中堅・中小規模企業向けERP「SMILE BS」の「IBM DB2」対応版を発表した。OSK親会社の大塚商会のほか、日本IBMのビジネスパートナーが販売する。

 SMILE BSは年商10億〜500億円規模の中小・中堅企業を対象にしたERPで、販売、会計、人事給与のパッケージを提供する。OSKはほかに大企業向けの「SMILE ie」、中小企業向けの「SMILE is」を提供している。DB2版SMILE BSの機能は、すでに提供している「SQL Server 2005」対応版と同じ。OSKはほかのSMILEシリーズも将来的にDB2に対応させる方針だ。

OSKの代表取締役専務 田中努氏

 SMILE BSのDB2対応によって「より多くの顧客に使ってもらえるようになる」(OSKの代表取締役専務 田中努氏)。同時に、OSKと日本IBMにとっては販路が拡大することも重要だ。IBMは中小・中堅規模市場でシェアトップといわれるSMILEシリーズを扱いやすくなる。DB2と組み合わせたパートナーによるソリューション開発の加速も期待できる。

 日本IBMの執行役員 事業開発 ゼネラルビジネス第一事業担当 小原琢哉氏は「OSKとの協業をかねてから望んでいた」とDB2版の登場を歓迎した。OSKにとっても日本IBM、同社パートナーと組むことで全国展開が容易になる。

 日本IBMはSMILE BSを販売するパートナー向けの「SMILE BS案件ご支援センター」をIBM箱崎事業所内に設置した。当初の人員は3人。パートナーに対してSMILE BSを稼働させるためのサーバ構成や見積り、IBMのサーバ製品とSMILE BSを組み合わせたソリューションの情報を提供する。SMILE BSとIBM製品を組み合わせたソリューション製品を拡販するパートナーの新規募集も行う。

 DB2版SMILE BSの価格はLAN2クライアント版の販売パッケージが136万5000円から。会計パッケージが84万円から、人事給与パッケージが126万円から。11月17日に出荷開始する。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ