RESTful APIを用意した地理情報システム、日立ソフト「GeoMation Remix」

» 2009年02月17日 00時00分 公開
[垣内郁栄,@IT]

 日立ソフトウェアエンジニアリングは2月16日、各機能をコンポーネント化して提供する地理情報システム(GIS)「GeoMation Remix」を4月1日に発売すると発表した。電力、ガスなどの公共事業で使われている同社の大規模事業者向けGIS「GeoMation」をベースに開発した製品で、日立ソフトは「簡易でスピーディなシステム開発ができる」と話している。

 コンポーネント化して提供するのは基本的な地図表示とユーザーインターフェイスのほか、作図機能、属性検索機能、外部データ連携機能など。必要なコンポーネントだけを購入するスモールスタートが可能としている。営業支援システムやCRMへの組み込みなどを想定している。

地理情報システム「GeoMation Remix」

 システムやアプリケーションに組み込みやすいようにカスタマイズも容易にしてある。UIの変更はXMLファイルを編集するだけで可能。コーディングを行わずに基本的なカスタマイズができる。また、システム連携にRESTful APIを活用できるようにした。URIの入力と、受け渡しを行うパラメータの設定だけで、システム連携ができるという。

 標準機能だけを使う最小構成の場合、1アクセスユーザーで5万7750円(税込)。全機能を使う場合は131万2500円となる。日立ソフトは3年で3億円の売り上げを目指す。パートナー経由の販売を中心に考えていて、サポート制度を新たに立ち上げた。低価格なGISは「Google マップ」など無料のWebサービスと競合することも考えられるが、日立ソフトは豊富な機能をコンポーネント別に提供できることなどで差別化できるとしている。

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