業務アプリのマニュアル作成を支援、オラクル画面を自動キャプチャ、自動コメント

» 2009年03月17日 00時00分 公開
[垣内郁栄,@IT]

 日本オラクルは3月17日、エンドユーザー教育のマニュアル作成などを支援するトレーニング開発ツール「Oracle User Productivity Kit ver3.5」(UPK)を発売したと発表した。米オラクルが2008年11月に買収を完了したGlobal Knowledge Software LLCの製品を基に開発した。

 UPKは企業のエンドユーザーに業務アプリケーションの操作方法などをトレーニングする際のマニュアルを簡単に作成できるツール。従来は業務アプリケーションの画面を手作業でキャプチャしてMicrosoft Wordなどの文書に貼り付けてコメントを書き加える必要があった。UPKでは「オブジェクト自動認識機能」があり、UPKを立ち上げながら業務アプリケーションを操作するだけで、キャプチャを自動で取得し、「マウスの左ボタンをクリック」などのコメントも自動で挿入する。

「Oracle User Productivity Kit」で開発した動画マニュアル。ユーザーに実際に操作させながらトレーニングできる

 作成したマニュアルは動画、HTML、Word形式の3つのフォーマットで出力できる。動画形式の出力ではプレーヤーが用意されていて、エンドユーザーは簡単に内容を確認可能。操作方法を再生するだけでなく、実際にユーザーに操作させたり、テストを受けさせることで学習効果を上げる機能もある。オラクル以外の業務アプリケーション、独自開発のアプリケーションにも対応する。

日本オラクルのアプリケーション事業統括本部 アプリケーションビジネス推進本部 本部長の塚越秀吉氏

 日本オラクルのアプリケーション事業統括本部 アプリケーションビジネス推進本部 本部長の塚越秀吉氏は適切なエンドユーザー教育を行うことで、情報システム部のサポート負荷が下がるだけでなく、システム障害などのトラブルも減ると指摘。UPKは「ユーザーが最も受け入れやすいコンテンツを作成する。エンドユーザートレーニングの救世主だ」と強調した。

 UPKの価格はコンテンツの開発ライセンスが183万7500円(税込)から。エンドユーザーライセンスは50ライセンス以上購入の場合で、1ライセンスが3150円などとなっている。

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