SaaSアプリ「Oracle CRM On Demand」、ERPと連携可能に日本オラクルが関連製品を拡充

» 2009年03月24日 00時00分 公開
[垣内郁栄,@IT]

 日本オラクルは3月23日、同社のSaaS型CRM「Oracle CRM On Demand」と中堅企業向けERP「JD Edwards」とを連携させるSOAベースの製品を提供開始すると発表した。両製品間で案件情報と受注プロセスを接続することができる。

 新製品はオラクルの「Oracle Application Integration Architecture」(AIA)の「プロセス統合パック」の1つで、名称は「Oracle CRM On Demand Integration Pack for JD Edwards EnterpriseOne:見込みから受注」。オラクルは同社の業務アプリケーション同士を簡単に接続できるプロセス統合パックを昨年から相次ぎ提供開始している。

 プロセス統合パックは接続のためのビジネスプロセスが事前定義されていて、大きな開発工数をかけることなく、SOAベースの連携が可能になる。新製品ではOracle CRM On Demandの案件情報と、JD Edwardsの受注プロセスをつなげることができる。価格は1プロセッサ当たり、399万4500円(税込)から。

 オラクルはOracle CRM On Demandの強化を続けていて、3月2日に発表した「Release 16」では顧客ごとに専用のハードウェアやソフトウェアを用意する「Single Tenant Edition」や、ディザスタリカバリのオプションを追加。電子請求アプリケーション「Oracle Self-Service E-billing On Demand」や、企業間取引の適正価格を分析する「Oracle Deal Management」など関連するSaaSアプリケーションも発表した。

日本オラクルの執行役員 CRM統括本部長 藤本寛氏

 3月23日に会見した日本オラクルの執行役員 CRM統括本部長 藤本寛氏は「日本でのSaaS事業は昨年から倍増レベルの調子の良さ。SaaSはバズワードから本格的に使い始められるまで進化してきた」と好調さを強調した。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ