I&D、BtoBマーケティングのリード管理に特化したSaaSメール配信やセキュリティ機能を強化

» 2009年04月16日 00時00分 公開
[大津心,@IT]

 アイアンドディーは4月16日、SaaS型リード管理システム「Dr.Marketing」の機能を強化。リード情報から特定の相手に絞り込んだメール配信機能や、IPアドレス制限によるセキュリティ機能などを搭載した。

福重氏写真 アイアンドディー 代表取締役社長 福重広文氏

 アイアンドディーはBtoBマーケティング支援に特化したサービスを提供している会社。従来は、名刺やアンケート入力、テレマーケティング支援などを中心に行ってきたが、手作業やエクセルによるリード管理に限界を感じ、自社開発に踏み切ったという。

 アイアンドディー 代表取締役社長 福重広文氏は、「リード情報はマーケティングの非常に重要なものになってきているが、一方でそれをきちんと管理できていない、生かせていない企業が多い。SFAやCRMを導入してリード管理している企業もいるが、なかなか生かせていないケースが多い。また、リード管理をしていても、運用の部分で“社名の名寄せ”ができていなかったり、会社情報がきちんと更新されていなかったりして、情報が“生きていない”ケースも多い。当社はもともとBtoBマーケティングをやっている会社なので、そのあたりのニーズを重視してDr.Marketingを開発した」と説明した。

 Dr.MarketingはSaaS型のリード管理システムで、2008年8月のリリース以来、現在までに5社が利用中。システムの特徴は、リード情報を「企業情報」「個人情報」「行動履歴」の3つのレイヤで管理できる点。企業情報は、ユーザーの希望に合わせて、東京商工リサーチや帝国データバンクなどから正確な情報を入力可能だという。また、肩書きや事業所、部署などもきちんと分類したうえでの管理も可能だ。行動履歴管理では、セミナーや展示会の来場履歴を保存できるほか、販促履歴・営業履歴なども別途管理できる。対応Webブラウザは、Internet Explorer 7とFirefox。価格は、リード情報数に応じた課金で初期設定費用が30万円、リード数が5000件までの場合月額10万円、10万件の場合で月額30万円。

 新機能では、肩書きや従業員数などによる抽出条件を満たすターゲットに対して、一斉にメール配信が可能な機能を搭載。エラー結果は自動的に個人データに反映させるので、退職などによる個人情報の変更にも迅速に対応できるという。また、Webフォームで記入された登録データも自動的に格納可能だ。

 利用形態にはDr.Marketingだけを利用する場合と、名刺情報の入力や企業データの付加、データクリーニングなどのリードメンテナンスサービスとDr.Marketingを両方利用するケースの2種類を用意。

 福重氏は、「せっかく投資をして獲得したリードをきちんと管理しないのはもったいない。ただし、リードはメンテナンスも重要なので、Dr.Marketingで管理したうえでメンテナンスもしっかりとすることが需要だ。今後は、テレマーケティング管理機能やSFA連携機能、顧客のスコアを管理する機能などを追加していく予定だ」とコメントし、今後の方針を示した。

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