オラクル、経営管理アプリ「Hyperion」主力製品を日本語化「制管一致へのニーズに応える」

» 2009年05月22日 00時00分 公開
[垣内郁栄,@IT]

 日本オラクルは5月21日、昨年夏に発表した経営管理アプリケーション製品群「Oracle Hyperion Performance Management Applications」のうち、4製品を日本語化し、提供開始したと発表した。HyperionとSAPシステムを連携させるアダプタも用意し、国際会計基準(IFRS、国際財務報告基準)への注目で高まっている「制管一致へのニーズに応える」(日本オラクルのアプリケーション事業統括本部 箕輪久美子氏)。

日本オラクルのアプリケーション事業統括本部 ビジネス推進本部 シニアマネジャーの箕輪久美子氏

 日本語化したのは主力の4製品。財務情報の収集や連結処理、分析が可能な「Oracle Hyperion Financial Management」と、予算編成や予算管理、業績予測を行う「Oracle Hyperion Planning」、KPI(経営評価指数)をモニタリングする「Oracle Hyperion Performance Scorecard」、事業ポートフォリオの最適化や資金調達などの中長期計画を策定できる「Oracle Hyperion Strategic Finance」。そのほかのアプリケーション共通機能も日本語化した。

 オラクルはまた、本社が子会社から連結情報を収集し、連結決算の早期化を支援するアプリケーション「Oracle Hyperion Financial Data Quality Management」のSAPアダプタを発表した。SAPシステムのデータをHyperionに取り込むことができる。

 SAPアダプタを使えばHyperion上のデータに疑問がある場合、そのデータをSAPシステムまでさかのぼって調べることも可能。「伝票1件1件まで見ることができる」(箕輪氏)という。箕輪氏によるとHyperionの国内2000社の顧客のうち、「かなりのユーザーがSAPを使っている」といい、Hyperionの利便性を訴求する。

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