ブルーコート、動画や仮想化に対応した帯域制御ソフトアプリケーションをグループ分けして管理も可能

» 2009年09月03日 00時00分 公開
[大津心,@IT]

 ブルーコートシステムズは9月3日、同社の帯域制御アプライアンス「PacketShaper」のソフトウェア最新版「PacketShaper8.5」を発表した。8.5では、パケットのグループ管理が可能になったほか、VoIPやVMwareなどにも対応した。

ベネット氏写真 ブルーコート マネージングディレクター マット・ベネット氏

 「PacketShaper8.5」は、帯域制御アプライアンス用のソフトウェア最新版。PacketShaperの保守契約を結んでいるユーザーであれば、無料で入手できる。PacketShaper8.5では、リアルタイムにネットワーク内を流れるパケットを解析・監視できるようになったほか、ポリシーベースのQoS機能なども搭載された。最大の特徴は、パケットの中身をグループに分けて管理できるようになったほか、VoIPなどの音声やYouTubeなどの動画、VMwareなどの仮想化アプリケーションの管理も可能になった点だ。

 グループ分けでは、例えば「Content Delivery」「Games」「Internet Protocols」「Print Traffic」などのカテゴリに分類、社内を流れるトラフィックを自動的にこれらのグループに分類する。ユーザー側で追加のテンプレートを用意して適用することも可能だ。グループ分けすることで、「従来はアプリケーションAは帯域400Kbpsまで、アプリケーションBは100Kbpsまで、といったように個別に管理・制限しなければならなかった。しかし、グループ分類できることで『GAMEは0bps』『Database and ERPは1Mbps』のような設定が可能となり、管理が楽になった」(ブルーコート マネージングディレクター マット・ベネット(Matt Bennett)氏)

 そのほか、最新版ではリアルタイムでネットワーク内のアプリケーションを細かく識別することが可能になったという。PacketShaperでは、ネットワーク内のパケットをすべて発見したうえで分析し、その状況によってポリシーを決定して管理するとした。また、VoIPなどの音声やYouTubeなどの動画に対応したことで、ネットワーク帯域を圧迫しがちなトラフィックの制限も容易になったという。ベネット氏は、「YouTubeの閲覧を規制したいなら、URLフィルタリングでブロックすればよいという声もあるだろう。しかし、実際にはYouTubeを見てサボっている社員も居れば、本当に業務に必要でYouTubeを利用している社員も居る。従って、ネットワーク内をきちんと監視し、『YouTubeを見る必要がない職種の社員のYouTube帯域を絞る』といったきめ細かい対応が可能になった」と説明した。

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