JA三井リース、SASの経営管理ソリューション導入収益管理製品も投入

» 2009年10月08日 00時00分 公開
[垣内郁栄,@IT]

 SAS Institute Japanは10月8日、JA三井リースがSASの経営管理・管理会計ソリューション「SAS Financial Intelligence」を導入したと発表した。導入によって精度の高い予算編成や収益管理、KPI管理やバランス・スコアカードによる経営管理が可能になったという。

 JA三井リースは、旧協同リースと旧三井リース事業の協同持株会社として2008年4月に設立。同10月に3社が合併して現在の形になった。リースが主な業務で、ファイナンスリース、オペレーティングリースのほか、自動車リースや農業生産者向けのリースなど多様な商品を用意している。資産ポートフォリオのセグメント別、ユニット別の損益を迅速に把握し、多次元分析できることが求められていた。

 同社は2008年7月に新経営管理システムの選定を開始し、2008年10月にFinancial Intelligenceの導入を決めた。Financial Intelligenceは管理会計と、予測に基づく経営計画策定の機能があり、データの基づく高精度の予算編成や収益管理、KPIやバランス・スコアカードによる経営管理が可能になるという。

詳細レベルの収益管理ソリューションも

 SASはまた、顧客ごとや製品ごとなど、より小さな粒度で収益を管理できる「SAS Profitability Management」の提供開始を9月30日に発表した。顧客セグメント別、製品カテゴリ別などの大きな粒度ではなく、業務アプリケーションのトランザクションレベルで損益計算書を作成できるという。

 個別の顧客や製品個々の収益性を分析することで、最も収益性が高い顧客や製品に絞って経営リソースを投入するなどの戦略が可能になる。SASでは顧客別の収益管理へのニーズが高い金融業や通信業、ポイントカードによる顧客の囲い込みを図る小売業、製品数が多い製造業などをターゲットにするという。

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