アクセンチュアとシスコが国内提携を発表30人のチームを設置

» 2009年12月10日 00時00分 公開
[西村賢,@IT]
提携を発表する両社関係者ら。左からシスコシステムズ 社長兼最高経営責任者エザード・オーバービーク氏、アクセンチュア パートナー 伊藤智康氏、代表取締役社長 程近智氏

 アクセンチュアとシスコシステムズ合同会社は12月10日、日本における戦略的提携の拡大を発表した。これまでグローバルで両社は協業体制を築いてきたが、日本市場向けにコンサルティングやシステム構築、運用サービスを提供できる準備が整ったことから、日本企業向けのサービス提供を開始する。

 2社は30人強からなるチームを設置。それぞれが持つ技術視点、ビジネス視点を生かし、グローバル化の流れに即した変革を日本企業向けに提案していくという。

 アクセンチュア代表取締役社長の程近智氏は、インドや中国など力をつける新興国を含めて多極化傾向が強まる現在のグローバリゼーションの流れの中にあって、「海外に打ってでなければならない、企業の体制を変えなければならないという論調が聞こえてくるようになっているが、まだ大多数は国別のオペレーション体制というのが実態。グローバルと(各国の)現場を両輪でビジネスを回せているところは少ない」(程氏)と指摘。そのためにIT活用が重要になっているという。

 シスコとの協業強化の背景については、シスコが時代に合わせて組織を常に変えてきていることと、IT化の流れの中で、巧みにITを使いこなしている企業であることを指摘。オランダ国籍の“チーフ・グローバリゼーション・オフィサー”が、インドを拠点としてグローバルな体制作りを行うなど、アクセンチュアよりも先を行っている面もあると高く評価しているという。

 具体的な提案は、「ユニファイドコミュニケーションとコラボレーション」「カスタマーコンタクト」「データセンターソリューション」「インフラ革新ソリューション」の4本の柱を軸に行っていく。通信、製造業、ヘルスケア、金融サービス、資源・エネルギー、政府機関、社会的インフラ事業などあらゆる業界の顧客を対象にサービスを展開していくという。

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