厳しい開発・テストに対する悩みや課題を共有：開発者、テスト技術者のためのコミュニティサイトがオープン

[内野宏信，＠IT]

　ソフトウェア開発者とテスト技術者を対象にしたコミュニティサイト「BTO Club」が1月25日にオープンした。日本ヒューレット・パッカードが中心となり、アシスト、ウィプロ・テクノロジーズが協賛して運営する非営利のサイトで、技術者同士の意見交換やナレッジ共有の場を提供するという。

　1月28日現在、掲示板には「テストマネジメント」「機能テスト」「負荷テスト」などのフォーラムが用意されている。ブログについては既存ページの閲覧、書き込みのほか、事務局にメールで依頼すればブログを立ち上げることもできる。開発・テスト関連のニュースやイベント紹介ページも用意した。

　BTOとはBusiness Technology Optimization（ビジネス・テクノロジの最適化）の略。ビジネスにITが深く浸透している近年、ソフトウェア開発には品質向上とコスト削減の両立と、技術と業務、両方の観点から開発内容を見据えるアプローチがますます重視されている。BTO Clubでは、こうした状況に寄与することを目的に、ブログや掲示板を通じて、技術者同士による活発な意見・ナレッジの交換を促すという。

　当面は、開発者・技術者向けの「IT開発」分野において300人規模の会員獲得を目指すが、今後は「IT運用」「IT戦略」と分野を拡大、「業務の視点からIT活用を考える“ビジネス・テクノロジー”」について、さまざまな立場から活発に意見交換できる1000人規模のサイトを目指すとしている。