オラクル、業務プロセス管理ツールの新製品を発表BPMの実行基盤を統一

» 2010年07月23日 00時00分 公開
[伏見学,@IT]

 日本オラクルは7月22日、業務プロセス管理製品の最新版「Oracle Business Process Management(BPM) Suite 11g」を発表した。価格は、最小構成で502万1100円から。

 Oracle BPM Suiteは、同社のミドルウェア基盤「Oracle Fusion Middleware」の1コンポーネントに位置付けられ、業務プロセス改善に必要な機能を包括的に提供するBPM製品群。最新版では主に3つの機能改良が加えられた。

 1つ目は、業務プロセスの継続的な改善のために実行基盤を統一し、業務プロセス、人的ワークフロー、ルールの各コンポーネントを同一の基盤で実行できるようにした。

 2つ目は、業務プロセス層とシステム連携層で独立していた開発基盤の統合である。業務プロセスを分かりやすく図示して可視化するための表記ルールを定めたビジネスプロセス・モデリング表記法(BPMN:Business Process Modeling Notation)の1つであるBPMN 2.0のネイティブ実行に対応したことに加えて、これまで独立していたBPEL表記(Business Process Execution Language)とBPMN 2.0が統合された環境で開発できるようになった。これによって、業務プロセスの自動化や標準化をオープンかつ低コストで実現する。

 3つ目は、業務プロセスおよびその稼働状況をビジネス部門とIT部門で共有するワークスペース「Process Spaces」を提供することで、双方のコミュニケーションを活発にし効率的な業務プロセス改善を推進できるようになった。さらに、企業ポータルプラットフォーム「Oracle WebCenter Spaces」との連携によって、Wikiやブログをはじめソーシャルメディアを含めた一元的な情報参照が可能になった。

 また同製品は、SOA(サービス指向アーキテクチャ)に関する製品群「Oracle SOA Suite」、業務プロセスとイベントをリアルタイムに監視する「Oracle Business Activity Monitoring」、ビジネスインテリジェンス(BI)ツール「Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Edition Plus」と連携することで、従来と比べて業務プロセス改善における一連のリードタイムを短縮できるとしている。

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