プロジェクトの見える化、利益向上のノウハウをツールで提供システムインテグレータ「SI Object Browser PM」の最新版発表

» 2011年10月11日 00時00分 公開
[内野宏信,@IT]

 業務パッケージの開発・販売、コンサルティングを手掛けるシステムインテグレータは10月11日、統合型プロジェクトマネジメントシステムの最新版「SI Object Browser PM Version 3.5」をリリースすると発表した。分析機能の強化により、プロジェクトの見える化のほか、プロジェクト別損益管理、プロジェクト別実行予算差異管理などデータ分析機能を拡充。プロジェクトマネジメントの可視化、標準化、効率化を支援するという。

 SI Object Browser PM Version 3.5は、プロジェクトの鍵となるコスト、品質、スケジュール、要員などの各要素を統合的に管理できる“プロジェクト管理のERP”。「ERPが業務の合理化を推進したように、手作業中心でプロジェクトを管理している開発関係者の合理化を支援する」というコンセプトを持つ製品で、2008年11月のVersion 1のリリース以降、3年間で約50社に導入されている。

 特徴は、企業の全業務をプロジェクトと見なして確実に管理する「EPMの実現」に成功したSGシステムをはじめ、「PMOの戦略的ツール」としての活用に成功した丸紅情報システムズなど、活用事例のバリエーションが豊かなこと。同社では、そうした導入企業のリクエストを製品に反映しながらバージョンアップしてきた点を本製品の1つの強みとしている。

 今回のVersion 3.5では主に分析機能を拡充。具体的には、分析レポート機能によりプロジェクトを見える化できるほか、「プロジェクト別損益管理」「プロジェクト別実行予算差異分析」「赤字プロジェクト金額」「生産性レポート」など各種データ分析機能を強化した。リソースヒストグラムを予実工数実績、時間・日・旬といった詳細情報に基づいて表示可能なほか、ガントチャートとリソースヒストグラムの連携も可能。ユーザビリティも見直し、一層の使い勝手向上を図ったという。

 同社では、「弊社内でもSI Object Browser PMを使った結果、失敗プロジェクトが激減し、プロジェクトの平均利益が大幅に向上した。2011年10月の上期決算で記録した過去最高の営業利益への貢献度も大きいと思う。50社のノウハウを反映した本製品によって、プロジェクトマネジメントツールの業界標準を目指す」とコメントしている。

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