NRI、クラウド対応やサービスレベル管理を強化したSenju「Senju Family V12」を発表

» 2011年11月10日 00時00分 公開
[大津心,@IT]

 野村総合研究所(以下、NRI)は11月8日、運用管理ツールの最新版「Senju Family V12」を発表した。販売は12月1日から開始する。

 今回のバージョンアップで主に強化されたのは、クラウドとオンプレミスの混在環境における管理をサポートする「ITリレーション管理」機能、ITサービス品質を管理しやすくする「サービスレベル管理」機能の2点だ。

 「ITリレーション管理」とは、クラウドやオンプレミスが複雑に絡まった環境下において、各構成アイテムの相互関係を管理できる機能。相関関係を管理することによって、システム変更や障害が発生した際に、その影響範囲が瞬時に把握できるようになる。

 「サービスレベル管理」では、日々発生するインシデントをSLA(サービス品質保証契約)で定められた条件で集計し、SLAMチャートを作成・表示する機能だ。例えば、「各運用管理チームの過去3日分の対応実績と、当日の対応状況を一覧表示する」といった操作が簡単に行えるようになる。

 そのほか、サーバの用途や構成別に「監視すべき項目」や「収集しておくべき構成情報・設定情報」などのテンプレート集を用意したほか、サーバの再起動や仮想マシンのデプロイなどを自動化する「ランブックオートメション」のテンプレート集も提供する。これらテンプレート集を提供することで、NRIが持つノウハウをベースにユーザー自身が多少カスタマイズするだけで容易に環境構築できるようにした。

 また、スマートフォン対応としては、スマートフォン上でインシデント参照やエスカレーション作業が可能となった。

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