草薙伸エンジニアリングマネージャ

　これまでF5は、幅広い層をターゲットに、新機能を紹介していくキーワードを強調したイベントを展開してきた。これらの情報が一巡し、市場認知を得た今、今回は、特に技術的なエッジを効かせ、現場で実際に機器を触ったり機器選定をしたりする技術者を満足させる内容となる。もちろん、営業系スタッフにしても、コンサルティングなどに役立つ技術的知識を吸収するチャンスだ。

　例えば、port 80を通じてやってくるアタックをテクニカルに解説。TrafficShieldがクロスサイトスクリプティングやSQLインジェクションなどのアタックに対して、どのように効果を発揮するのかを詳細に説明する。これはTrafficShield以外の2製品でも同様だ。ネットワーク構成図を使いながら、どのようにF5の機器を組み合わせて使えば効果が倍増するのか、なども解説。草薙氏は、「なぜ、F5の製品がすごいのかが分かるような内容になることは間違いありません」と胸を張る。

　さらに、技術者向けの情報を日々配信しているWebメディア「＠IT」の新野淳一編集局長が基調講演（東京会場のみ）を行う。ネットワークセキュリティの最新のトレンドを紹介する。

　では、今回取り上げる3製品のさわりだけを簡単に紹介しよう。まず、SSL VPN製品「FirePass」。旧バージョンでもクライアントセキュリティ機能の充実に目を見張るものがあったが、新バージョンではさらに“柔軟に”運用する機能が追加される。

　トラフィックマネジメント製品「BIG-IP v9」では、「フルプロキシ」「iRules」といったキーワードを中心に、先進のアーキテクチャを紹介。同製品を導入することで、どんなメリットがあるのだろうか。

　そして、まったく新しい製品となるアプリケーションファイアウォール製品「TrafficShield」。単なるIDS／IPSと異なり、ネットワーク、Webインフラ、Webアプリケーションへの広範囲な攻撃を既知・未知を問わずブロックする“ポジティブセキュリティロジック”の実力とは？

　F5 Tech Tour 2005で、次世代のネットワークセキュリティに触れていただきたい。