@IT編集部は3月3日、「@ITリッチクライアント カンファレンスIII」を都内で開催した。3回目を迎える今回の主なテーマは、「ユーザーエクスペリエンス」と「SOA」。会場には約400人のエンジニアが参加した。
基調講演には「サービス指向時代におけるリッチクライアントの将来像」と題し、野村総合研究所 主任研究員の田中達雄氏が登壇した。Webアプリケーションの操作性の問題解決から端を発したリッチクライアント市場は、2006年に入って二次成長期に突入したと切り出した。
田中氏は今後の傾向として、Webが顧客とコンタクトを行う最大のチャネルとなると話す。顧客への「おもてなし」を向上させるためには、よりよい「ユーザー体験」を提供することが必要で、そのことが企業の経営戦略を考える上でも重要になると指摘した。
また、エンタープライズ市場で進んでいるITシステム構造のSOA化では、ユーザーインターフェイスがアプリケーションから分離され、利用者が求める体験に適合したクライアントを用意する必要性に迫られるだろうとの予測を示した。
基調講演のあとは、テーマごとに分かれたセッションが行われた。詳細は以下の通りである。 |