今までのデジタル複合機を超えた
ドキュメント管理ソリューション「imagio Neo 350シリーズ」
高速ネットワーク・プリンタで印刷の効率化
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デジタル複合機というと、多機能ゆえに本体サイズが大きいという印象があるが、imagio Neo 350は意外と小型で、小型のFAX兼用複写機をひと回り大きくした程度であった。
手始めに、ネットワーク・プリンタとして設定し、使ってみることにしよう。imagio Neo 350 モデル765Dは、標準で100BASE-TXのインターフェイスを装備している。設定は、一般的なネットワーク・プリンタと大差なく、本体の液晶パネルとキーを操作して、IPアドレスとネットマスクを設定すればよい。一般的なPC用プリンタと比較すると、液晶パネルが大型であるうえ、テン・キーが装備されているため、ネットワーク設定は容易だ。後は、クライアントPC側でプリンタ・ドライバをインストールすれば、imagio
Neo 350をネットワーク・プリンタとして利用可能になる。
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imagio Neo 350の操作パネル |
ネットワーク・インターフェイスのIPアドレスなどの設定は、液晶パネルとテン・キーを用いて行う。写真のように分かりやすいインターフェイスを採用しているため、設定は容易だ。 |
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Neo 350の液晶パネル |
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imagio Neo 350のネットワーク・インターフェイスの設定画面。一通りの設定が可能だが、「本体IPアドレス」と「サブネットマスク」さえ設定すれば、ネットワークへの接続は行える。 |
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imagio Neo 350のプロパティ画面 |
プリンタ・ドライバは、通常のプリンタと変わらない。[ポート]タブを見ると、TCP/IPによるネットワーク接続になっていることが分かる。パラレル・ポートによる接続も可能だ。 |
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画面を見ると分かるように「Standard TCP/IP Port」で接続されている。一般的なネットワーク・プリンタとまったく同様に管理・運用が可能だ。 |
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imagio Neo 350のプリンタ・ドライバ画面 |
画面のように多機能なプリンタと基本的には変わらない。そのため運用上、imagio Neo 350をほかのネットワーク・プリンタと区別する必要はまったくない。ユーザーとしては、複合機であることを意識せずに使える。 |
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imgaio Neo 350は本体内のハードディスクを内蔵しており、FAXや印刷データなどを保存しておくことができる。会社の案内図など、頻繁にFAXを行うような文書は「ドキュメントボックス」に蓄積しておけば、imagio
Neo 350の操作パネル上でFAXや印刷出力が行える。 |
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[印刷]タブ |
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imagio Neo 350のプリンタ・ドライバは豊富な編集機能を持っている。両面印刷が行えるのはもちろん、複数ページを1ページに縮小印刷することや、文字などをすべてのページに印刷することなどが可能だ。 |
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最大16ページまでを1ページに縮小・集約して印刷できる。また、逆に最大9ページに分割した拡大印刷も可能だ。 |
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両面印刷ならびにページ割りの設定が可能。簡易カタログなどを作成する場合に重宝する機能だ。 |
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会社ロゴなどのイメージや任意の文字を登録しておくことで、すべてのページに印刷可能。「社外秘」といった文字を、オリジナルのドキュメントに入れることなく、プリンタ・ドライバの処理によって印刷できる。 |
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[印刷品質]タブ |
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imagio Neo 350のプリンタ・ドライバでは、文書の種類によって印刷解像度やグラデーションの処理などを最適化するようになっている。 |
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印刷処理として「一般文書」「写真」「トナーセーブ」「速度優先」の4種類があらかじめ設定されている。通常は「一般文書」もしくは「写真」に設定しておけばよい。 |
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印刷解像度やグラデーションの処理、TrueTypeフォントのプリンタ・フォントへの置き換えなどの処理をユーザーが設定、登録することが可能だ。 |
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imagio Neo 350は、カタログ値で35枚/分と高速プリンタ並みの印刷速度を実現している。リコーのPC用プリンタと比較すると、最上位機種のIPSiO
NX1100の38枚/分に相当する性能である。さらにimagio Neo 350は、スリープ状態からの復帰も高速だ(状態にもよるが十数秒程度)。最近では、OA機器の省電力機能を有効にして、未使用時にはスリープ状態にしているオフィスが多い。そのため、スリープ状態からの復帰が遅いと、いくら連続印刷が高速なプリンタであっても、全体としての印刷時間は長くなってしまう。その点imagio
Neo 350は、スリープ状態からの復帰も素早い。頻繁にスリープ状態に入るようなオフィスでも、トータルの印刷時間を短縮することが可能である。
![大きな画面へ](/ad/ricoh/imagio_neo/catalog-s.jpg) |
印刷速度のテストに用いたimagio Neo 350のPDFのカタログ(拡大画面:68Kbytes) |
PDF化されているimagio Neo 350のカタログを印刷してみた。画面のように多くの図が入った容量の大きなものである。 |
実際にimagio Neo 350をスリープ状態にして、PDFファイル(imagio Neo 350のカタログ:全16ページ)の印刷を実行してみた。PCの性能がボトルネックになる可能性を排除するため、プリンタのプロパティで[全ページ分のデータをスプールしてから、印刷データをプリンタに送る]に設定してから印刷した。これにより、16ページ分の印刷イメージの作成が完了してから、一気にデータがimagio
Neo 350に送り込まれることになる。このスプール完了から、最終ページが完全に排出されるまでの時間を計測した結果、1分20秒であった。比較のため、カタログ値の印刷速度が16枚/分のレーザー・プリンタを同様の条件でテストしたところ、6分ほどかかった。カタログ値では、2倍程度の違いしかないが、実際の印刷時間では5倍近い差となっている。今回印刷したデータがPDFファイルのカタログということで、図版や写真が多く、比較的プリンタにとって重い処理だったことも影響していると考えられるが、予想外の大差となった。
遅いレーザー・プリンタと、高速な複写機があるという平均的なオフィスでは、例えばプレゼンテーション資料を大量に作成するときには、1部をレーザー・プリンタで印刷し、それを複写機でコピーするのが一般的だろう。しかし、複写機と同性能のプリンタであれば、単にPCから必要部数を印刷すれば済む。またimagio
Neo 350は、両面印刷を実行しても印刷速度は遅くならないので、大ページ数のドキュメントを印刷するような場合でも、躊躇なく両面印刷を選択できる。
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