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@IT > N+Iの歩き方(第1回)「コンファレンスを活用してネットワークに強くなる」 |
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N+Iの歩き方(第1回)
NetWorld + Interopの楽しみ方の1つは、展示会場で最新のテクノロジーやソリューションに触れられることだ。しかし、何も準備なく展示会場をまわっていたのでは、肝心なテーマを見逃したり、知識が不足しているがために消化不良を起こしてしまう。大切な時間と遠方まで足を運ぶ労力を使ってせっかく参加する展示会なのだから、できるだけ多くのことを展示会から吸収したい。 そのために用意されているのが、展示会の2日前からスタートする4つの有料コンファレンスプログラム。「IPバージョン6技術」、「マルチサービス・ネットワーキング技術の最新動向」、「次世代モバイルインターネットの動向」など、これからのネットワークを読むための必須知識を各テーマ技術に従事する専門家や開発者の方々がわかりやすく解説してくれる。 また、自分はまだそこまでの知識はない、ネットワークの基礎から勉強したいという方には、昨年より用意された「ビギナーズ・セミナー」が用意されている。それでは、目的別に4つのコンファレンスプログラムについてみてみよう。
「ビギナーズ・セミナー」は、上で説明したように、まずはネットワークの基礎を抑えておきたい人のために用意されたセミナーだ。「TCP/IPとは何か」から始まり、「ルータとは何か?」、「インターネットのセットアップを実施するにはどうしたらよいか?」、「Webサーバを立ち上げるにはどうしたらよいか?」など、ネットワークの基本的な技術を分かりやすく簡潔に説明する。「入門書を買ってみたが、いま一つ理解が進まない」という方も多いはず。講師とコミュニケーションをしながら学ぶので、一人で本を読んでいるよりも理解が進むはずだ。 また、すでに知っているつもりでも、意外に見逃している知識があるというのはよくあること。再度、ネットワークを復習したいという方にもお勧めできるコンファレンス・プログラムである。全部で4講座が用意されていて、それぞれ1時間30分のコースとなっている。
「チュートリアル」は、基礎コースから中級コースまで、各レベルに応じて用意された技術講習会だ。3つの講座が用意されていて、朝10時から夕方6時までの日程で2日間かけてじっくり学ぶ。貴重な時間を割くことになるので慎重にテーマを選んで参加したいものだ。 注目のコースは「IPバージョン6技術-標準化、運用、製品開発、国家施策-」だ。その名前はもう新しくないIPv6だが、ようやく研究的な開発および実験から、実運用・商用運用の段階へと進展しようとしている。このチュートリアルでは、IPv6が導入されるべき必要性と必然性を振り返った上で、IPv6技術の開発の現状、IPv6ネットワークの運用の現状、各国における取り組みの現状を解説する。このチュートリアルを終了すれば、IPv6の技術概要と開発と運用の現状を把握することができる。 ほかには「ネットワークセキュリティ技術」、「マルチサービス・ネットワーキング技術の最新動向」といった講座が用意されている。eコマースサイトにおけるファイアウォールやVPNの活用、新しいビジネスモデルや企業のあり方を実現するためのデータ、音声、映像を統合するマルチサービス・ネットワーキングの概要などについて、著名な講師陣から学ぶことができる。
「ワークショップ」は、1日間で開催されるチュートリアルよりもコンパクトな講習会。テーマとなる技術について、その技術を概観するコースと、実際の運用に即した効率的な活用法を詳しく学べるコースの大別して2種類のコースが用意されている。全部で20のコースが用意されている。 すでに、ある程度スキルがある方にお勧めできるコースだ。複雑なネットワークや通信技術を理解・分析し、今後実践するために必要となるさまざまなツールを広く学ぶことができる。 基礎的なところだと「TCP/IPトラブルシューティング」、「インターネットシステムの基礎」。トレンドでは「ストレージエリアネットワーク(SAN)の技術」、「IMT-2000
モバイルインターネット」、「メディアover IP」など。「一日でわかるXML」は異色だが、基礎から関連規約、応用までが一通り理解できる。XMLの概要を短期間で理解したい方にはお勧めかもしれない。
「コンファレンス」は、コンピュータ・ネットワーク関連のあらゆるテーマの中から、今後最も議論するにふさわしいテーマを厳選した1時間30分からなるセッションだ。全部で32ものセッションがあるので、じっくり内容を確かめて参加したい。 セッションは単なるプレゼンテーションではなく、現状の問題提起を図るようなかたちで工夫されている。 Gigabit Ethernet、IPv6、オプティカルネットワーク、Voice over IP、CDN、QoS、ブロードバンド、ワイヤレス、そしてモバイルインターネットにいたるまで、現在のネットワーク技術の中心となる最新情報を聴講することができる。 以上、ざっと4つの有用カンファレンスについて紹介してきたが、より詳しい内容は次のURLから探してほしい。
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