若手データサイエンティストが転職半年でリーダーへ  “爆速”でキャリアラダーを駆け上がるために必要なこと異職種から挑戦

データサイエンティストの育成に心血を注ぎ、業務時間内にトレーニングプログラムを設けるARISE analytics。短期間でチームリードにまで成長した若者たちは、何をどう学んできたのだろうか。

» 2024年12月19日 10時00分 公開
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 「データ活用」の重要性が高まる中、データサイエンティストの存在感はますます大きくなっている。データサイエンティストは、企業に蓄積される多種多様なデータを活用し、新たなビジネスモデルやサービスを生み出すために欠かせない人材であり、採用市場でも引く手あまたの状況が続いている。

 一方、AI(人工知能)の急速な進化に伴い、将来は多くの仕事がAIに取って代わられるという予測も出ている。もちろん、データサイエンティストも例外ではない。この先、データサイエンティストに求められる役割もスキルも変化し、今のままでは生き残れない可能性も考えられる。

 こうした背景の中、KDDIとアクセンチュアのジョイントベンチャーとして2017年2月に設立したARISE analyticsは、データサイエンティストの人材育成に力を注ぎ、その価値向上に社を挙げて取り組んでいる。

営業マンからデータサイエンティストへ転身

 KDDIグループにおけるデータ活用の中核的な役割を担い、KDDIが保有する4000万を超えるユーザーデータと、アクセンチュアの持つグローバルな知見を活用し、幅広い企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に携わるARISE analytics。データサイエンティスト一人一人と向き合い、市場やニーズの変化に応じて、その成長を継続的に後押ししてきたことが、データサイエンティスト集団としての企業成長にもつながった。

 同社には、中途採用から短期間にデータサイエンティストとしてのスキルとキャリアを大幅にアップさせている人材が多い。2020年11月に入社した松本佑紀氏もその一人だ。

 ARISE analyticsは3社目となる松本氏。そのいきさつについて次のように語る。

photo ARISE analyticsの松本佑紀氏

 「IT系企業の法人営業としてキャリアをスタートし、機械学習ツールを活用した営業活動を経験しました。AIやデータがビジネスに与える可能性の大きさを実感したことで、データ分析領域で自身の力を試したいと考え、次に再生可能エネルギー事業を手掛けるベンチャー企業へ転職しました。そこでは未経験からエンジニアとしてのスキルを学び、センサー開発やデータ活用案件のプロジェクトマネジャーを担当しました。その後、さらにデータ活用に特化した領域で専門性を磨きながら顧客の課題解決に向き合いたいと考え、現在はARISE analyticsに在籍しています」

 入社後はKDDIのユーザーデータの活用支援を担当。1年目にデジタルマーケティング施策分析案件のリードロールを経験し、2年目以降はモバイル通信をはじめ個人向けサービスを手掛けるコンシューマー営業領域に軸足を置いている。機械学習モデル開発案件のリードを経験し、4年目を迎える今期からはBI(データ可視化・分析ツール)の活用支援を主とするDX案件のシステム領域で、5人規模のチームリードを担う。

 「コンシューマー営業領域ではユーザーデータを使い、全国のauショップやUQスポットの営業効率を向上させる機械学習モデルの構築や、業務活用のコンサルティングなどを手掛けていました。KDDIが抱える営業課題を、データドリブンに解決できるようなモデルやユースケースを提案し、開発を進めました。KDDI担当者とワンチームになって課題解決に取り組めるため、非常にやりがいを感じます」

金融マンからチームリードへスピード成長

 もう一人、データサイエンティストとしてさらなるキャリアップを目指して、2023年4月に中途入社したのが石崎滉氏だ。

photo ARISE analyticsの石崎滉氏

 石崎氏もARISE analyticsが3社目で、金融、製造業界で経験を積み現職へ転身した経歴を持つ。

 「1社目は金融機関で個人融資の審査を担当していました。しかし、中小企業の課題解決につながる業務に携わりたいという思いが強くなり、転職を決意。2社目はメーカー系企業で、製造業や社会インフラ業界に対してデータ分析を通して課題解決を支援していました。データサイエンティストの経験を5年積み、プロジェクトリーダーとして顧客と社内チームをつなぐ役割を担いました。その中でデータ分析をさらに極めるよりも、コンサルティング能力をもっと高める方が自身の市場価値が上がると思い転職を決断。データサイエンスとコンサルティングの両方に強みを持つ企業を探したところ、ARISE analyticsに出会いました」

 入社後の半年間はデータサイエンティストとして分析業務に専念。その後、クライアントとの会議に参加しながら課題解決に携わってきた。以降はサブチームリードとして3〜5人のチームを率いる役割を担い、2年目からは10〜15人規模のチームを率いるチームリーダーとしてプロジェクト全体を統括。メンバーの強みを最大限発揮できるようサポートし、プロジェクトの進行管理や成果物の品質管理を担っている。

 「現在は、KDDIが展開するサービスの利用を促進させるマーケティング分析プロジェクトに携わっています。提案がクライアントに評価され、メンバーとともに形にしていくプロセスにやりがいを感じます。提案から分析、アクションの検討まで一貫して携わるので、クライアントの信頼構築や成長支援に貢献できる手応えがあり、日々のモチベーションにつながっています」

“爆速”キャリアアップの秘訣とは?

 注目したいのが、松本氏、石崎氏共に、中途入社から短期間でチームリードにまでキャリアアップしている点だ。特に石崎氏は、入社半年後には既にサブチームリードに就任。前職の経験があるとはいえ、異例の早さといえる。

 この点について石崎氏は「短期スパンの育成スキームを、当社はしっかり用意しています。目標を達成していれば1つ上のキャリアに進み、より規模の大きいプロジェクトを担当できます。入社したタイミングからキャリアプランの道筋を明確に描きやすく、自分に合ったプロジェクトに携わりながらキャリアアップを目指せます」と説明する。

 ARISE analyticsは、チームリードとメンバーが月1回必ず1on1ミーティングを行う。チームリードはメンバーの現在地を確認しながら、今やるべきこと、次に目指すべきことを共有してメンバーの成長を促すと同時に、チームのパフォーマンス最大化にも目を配る。これも最短距離でのキャリアアップにつながっているといえるだろう。

 他社では珍しいARISE analyticsならではの魅力とは何だろうか。松本氏は「大きく2つあり、1つ目はKDDIのビッグデータを活用したプロジェクトに関われる点です。膨大なデータを自由に分析できる環境は他にはありません。2つ目はアクセンチュアの高品質なアセットがあるという点です。データサイエンティストはデータを分析するだけでなく、データによって顧客の課題をどう解決していくかが重要です。アクセンチュアのノウハウを活用できる点は大きな強みだと思います」と説明する。

 石崎氏も「KDDIのユーザーデータは量が単に膨大というだけでなく、Webログのデータや位置情報など種類も豊富で、さまざまな角度で分析や活用が可能です。アクセンチュアのアセットという面では、直近のプロジェクトでアクセンチュアの従業員が上司となり、指導を直接受ける機会がありました。業界の知見があるコンサルティングのプロが持つノウハウを得られる経験は貴重で、当社のデータサイエンティストのスキルを底上げしていると感じます」と語る。

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教えることで得られる気付きや発見も

 ARISE analytics独自の教育体系「ARISE university」も特筆すべき点だ。データサイエンティストの継続的な成長とキャリアアップを支援するため、教育プログラムを幅広く提供している。象徴するプログラムが、業務時間内の毎週金曜午前中に開催する社内勉強会「ARISE university Training」だ。データサイエンティストや外部専門家が講師やファシリテーターを務め、オンラインを中心にさまざまな研修や講座、ワークショップを行う。

 スキルアップやキャリアアップのための勉強時間を個人の裁量に任せず、あえて業務時間内に用意することで、データサイエンティストが自己研さんに集中できる場を創出している。松本氏、石崎氏も講師を経験済みだ。

 松本氏は「BIツール『Tableau』を活用したビッグデータから経営指標を可視化する方法などをテーマに、2回登壇しました。自分のノウハウを多くの人に伝えることで、会社全体のスキルアップにつながると考えています。講師を経験することで『育てる力』も磨かれると感じています」と話す。

 石崎氏は「プロジェクトでライフイベントをデータドリブンで深く理解する取り組みを行いました。顧客の生活に寄り添い、ライフイベントに応じたより良いサービスの提供を目指し、得られた分析結果と新たなインサイトを共有したところ、さらなる改善点のアドバイスや新しいアイデアなどのフィードバックがありました。チームだけでは得られない気付きや発見があり、とても有意義な時間でした」と振り返る。

データサイエンティストの未来を見据えて

 人材の育成制度が整い、スピード成長がかなうARISE analytics。どのような人材が同社にマッチするのだろうか。松本氏は「当社の5つのコアバリュー(Ambition・Respect・Interest・Sincerity・Execution)に共感し、データ活用による業務変革に熱い気持ちや興味関心を持った人が加わってくれるとうれしいです。自分自身やメンバーの成長を信じ、目の前の壁を突破するために惜しみなく頑張れる人と一緒に仕事がしたいですね」と力を込める。

 石崎氏はデータサイエンティストの未来を踏まえ、次のように語る。

 「データサイエンティストの仕事が、今のままであり続けるとは思っていません。私たちが顧客のデータ分析を行うのではなく、顧客自身が当たり前のようにデータを使って意思決定ができるような時代になります。将来的にはAIがデータを分析し、課題解決まで導いてくれる世界になるでしょう。データサイエンティストはそのとき、データ分析の最新技術やトレンドの一歩先を追い、それらを顧客の業務に適用して課題解決や新たな価値を生み出す役割を担うことになります。当社でも求められる役割や責任を主体的に考え、失敗を恐れずチャレンジできる人と一緒に働きたいですね」

 ARISE analyticsは技術トレンドを的確に捉え、データサイエンティストを育成する仕組みを今後も整備していく。成長意欲の高い人材には高度なインプットを提供し、成長を後押しする環境を用意している。

 これからデータサイエンティストとしてキャリアを積んでいきたい人、データサイエンティストとしてさらなる成長を望んでいる人は、ARISE analyticsに活躍の場を求めてみてはどうだろう。

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提供:株式会社ARISE analytics
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2025年1月18日