クラウドコンサルタントを育む情報共有の文化とは? ビジネス変革をリードする日本オラクルの若きエンジン「データベースのOracle」から「クラウドのOracle」へ

データベース企業からクラウドサービスベンダーへと大胆な企業変革を進める日本オラクル。この変革を営業部門と共に支え、顧客課題に寄り添う存在がコンサルティング部門だ。30代前半で日本オラクルに転職し、コンサルタントとして活躍する若手2人に、転職のいきさつや業務内容などを聞いた。

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» 2025年04月07日 10時00分 公開
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 Oracleの主力事業と言えば、「Oracle Database」を真っ先に思い浮かべる人が多いだろう。しかし近年の同社は「Oracle Cloud Infrastructure」(以下、OCI)や「Oracle Fusion Applications」によるクラウド事業に積極投資しており、データベースやERP(統合基幹業務システム)など既存のOracle製品との親和性を武器に、全てのレイヤーでクラウドサービスを提供できるクラウドサービスベンダーとしての地位を確立しつつある。

 この大胆な企業変革を、日本オラクルの営業部門と共に支えているのが同社のコンサルティングサービス部門だ。コンサルタントの人数は、グローバル約1万9000人、日本法人でも全従業員の4分の1を占める約600人とされ、Oracle製品に関する導入や運用の支援をはじめ幅広い役割を担っている。Oracleは今後10年間で、約80億ドル(約1兆2000億円)規模を投資して日本におけるクラウド事業の拡大を目指しており、コンサルタントの拡充にも力を入れている。

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クラウドコンサルタントを志した、若きチャレンジャーたちの転職理由

 今回お話を伺ったのは、2022年に中途入社した2人の若手コンサルタントだ。

 現在32歳の寺西 渉氏は、新卒で証券会社系列のシステムインテグレーター(SIer)に入社し、オンプレミスのインフラ環境構築や保守、グループ会社向けプライベートクラウドの構築などに携わり、2022年12月に日本オラクルに転職。「オラクルコンサルティングサービス」(OCS)を提供するコンサルティングサービス事業統括にてシニアコンサルタントを務めている。

 転職の理由について寺西氏は「技術力を高めたいという思いが強いのに、徐々に管理ベースの仕事が増え技術から遠ざかっていく状況に不安を感じていました。30歳という節目のタイミングで、あらためて技術の現場に飛び込もうと思いました」と語る。

 全世界的にクラウド導入が加速する中、外資系クラウドベンダーをターゲットにSNSで転職活動を進めた結果、一貫してインフラ構築に携わってきた経験を日本オラクルに買われ、OCIでクラウド市場に切り込む同社への転職を決めた。

寺西 渉氏 テクノロジーコンサルティング事業本部シニアコンサルタント 寺西 渉氏

 現在33歳の平野光司氏は、新卒で国内大手SIerの子会社に入社。製造業向けサプライチェーンマネジメント(SCM)パッケージの導入やカスタマイズをする部門で、ユーザー企業の環境構築や運用保守、サーバリプレース、クラウドリフトなどに携わった経歴を持つ。2022年4月に日本オラクルに転職し、同じくコンサルティングサービス事業統括にてスタッフコンサルタントを務める。

 「前職では、約6年間にわたって1社を相手に同じ業務を続けてきて、変化を求める気持ちが強くなっていました。独自開発のSCMパッケージは、OSやデータベースのバージョンアップ対応にも時間がかかり、スピードが重視される今日において陳腐化の懸念がありました」と転職に踏み切った理由を語る。

 転職サイトに登録した後、アプローチを受けた企業の一つが日本オラクルだった。前職で扱っていたSCMパッケージの下で動くOracle Databaseを担当していたことも奏功した。

多彩な情報共有の仕組みと、それを推奨する企業文化

 転職までの経歴もいきさつも異なる2人は、コンサルタントとしての業務内容もかなり異なる。

 平野氏は、大手企業や公共系官公庁などの顧客に対し、アカウントコンサルティングと長期プロジェクト支援を担うストラテジック・カスタマーコンサルティング第二事業本部に所属。

 担当する企業は基幹系システムにOracle Databaseや「Oracle WebLogic Server」「Oracle Tuxedo」などのさまざまなOracle製品を導入しており、平野氏は主にデータベース分野の支援を担っている。データベースの性能改善や自動テストツールによる運用改善など、導入済み製品に関する要望に機動的に対応する他、OCIによるクラウドリフトの提案や「Oracle ERP Cloud」の非機能要件検討支援など、担当企業のビジネスを成功に導く新たな提案にも力を入れている。

平野光司氏 ストラテジック・カスタマーコンサルティング第二事業本部スタッフコンサルタント 平野光司氏

 寺西氏が所属するプロフェッショナルサービス統括本部は、製品視点のコンサルティングサービスを提供する。OCIや「Oracle Cloud VMware Solution」(OCVS)といった基盤領域の製品に関して、顧客と直接ディスカッションしながら詳細設計や運用改善の提案をする他、ITパートナー企業に対してアップデートやTipsなどの情報を提供したり、勉強会を通じたOracle人材育成の活動に注力したりしている。

 前職でOracle Databaseを担当していたものの、あくまでメインはSCMパッケージだった平野氏と、入社当初はパブリッククラウドの実務経験はなく、日本オラクルが実施していた資格取得キャンペーンを利用してOCIについて勉強した程度だったという寺西氏。2人はOracle製品についてどのようにナレッジを獲得していったのか。

 「もちろんOracle Databaseの管理者スキルを証明する資格『ORACLE MASTER』の取得に向けた勉強もしましたが、先輩方と一緒に仕事をする中でキャッチアップしていった部分が大きいと思います」(平野氏)

 「入社後はドキュメントを読みあさってナレッジをインプットしつつ、ひたすら自分の手で実機を触って確認していきました」(寺西氏)

 2人が日本オラクルならではのポイントとして挙げるのが、さまざまな情報共有の仕組みとそれを支える風土、文化だ。

 「前職ではかしこまった形式的な成果報告会があるくらいでしたが、日本オラクルは、勉強会だけでなく、さまざまなトピックが集まる掲示板や資料のアーカイブサイトなど、カジュアルな形で情報共有できる仕組みが充実しています。社内SNSで質問をすればすぐに回答が集まります。インターネットのコミュニティーが社内向けに用意されているイメージです」(平野氏)

 「誰もが気軽に情報をシェアできる場所だけでなく、シェアした情報がダウンロードされた数をランキング評価する制度や、上長との面談で情報共有の個人目標が設定されるなど、コンサルティング部門全体で積極的に情報共有に取り組んでいます」(寺西氏)

 2022年に入社し、コロナ禍の影響でほぼテレワークを強いられた2人だが、こうした情報共有の仕組みをフル活用することで、コンサルタントとして必要なナレッジを効率的に習得できたと語る。

製品のゴリ押しはせず、願うのは「真のカスタマーサクセス」

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 コンサルティングサービス事業統括には、社内でトップクラスの知見と豊富な経験を有するエンジニアがそろっている。営業が決めてきた製品を着実に導入する後工程だけでなく、コンサルタントが顧客とのコミュニケーションの中でニーズをあぶり出し、営業と一緒に提案を進める形で前工程を担う場合もある。

 連携パターンはさまざまだが、売り上げや利益を目標に掲げる営業部門に対し、コンサルティング部門が重視するのは「顧客との信頼関係」だ。営業部門と連携することで「真のカスタマーサクセス」へと導く、重要な役割を担っている。

 「Oracleは、データベースやERPといったソフトウェアから、IaaS、PaaS、SaaS、そしてサーバやストレージなどのハードウェアに至るまで、多様な製品とサービスを取りそろえていますが、コンサルタントには『全ての場面でOracle製品を』という考えはありません。あくまでお客さまのビジネスの成功につながるかどうか、という視点でコミュニケーションを重ねています」(寺西氏)

 一方、顧客視点でクラウド基盤を考えた時にOCIの優秀さを強調する立場となるのは平野氏だ。「当社のクラウドサービスは後発のために理解がなかなか広がっていませんが、機能的にはいわゆる3大クラウドサービスと遜色なく、料金は全体的にリーズナブルです。トライアル環境についても、他社では期間限定の提供が一般的ですが、OCIの無料環境「Always Free」は文字通り、永続的に無料で利用できます。迷いなく自信を持ってお客さまに勧められる自社製品があることは、コンサルタント冥利(みょうり)につきます」(平野氏)

ビッグプロジェクトの経験を基に、エンジニアとしてさらなる飛躍を

 コンサルタントとして目指す姿について、平野氏は「お客さまに信頼されるコンサルタント」と語る。

 「今は先輩方の信頼の下で仕事をさせてもらっている状況ですが、情報をキャッチアップして技術力を高め、いろいろ任せていただけるようになりたいです。ゴールは、現在担当しているデータベース以外のOracle製品についても習熟して、あらゆるニーズに応えられるプロフェッショナルになることでしょうか」(平野氏)

 技術力を磨くことを望んで日本オラクルに入社した寺西氏も、「業務を通じて技術力を深めつつ、製品領域を広げたい」と今後の目標を語る。その先に見据える姿は、システム部門を統括するようなマネジャーだ。

 「将来的にはより大きなプロジェクト全体をハンドリングする立場を目指しています。そのためにも、さまざまなビッグプロジェクトに関われる日本オラクルのコンサルタントになって、本当によかったと思います」(寺西氏)

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