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入門編:PHP4での開発に必要なものを用意するPHP4で作るWeb-DBシステム(2)(1/5 ページ)

PHPはWebサーバとデータベースを結びつけるものだ。そのためPHPでの開発を開始するには、OS、データベース、Webサーバ、そしてPHPと、多くのソフトウェアのインストールを行う必要がある。今回はそのインストールについて説明しよう。

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PHPの開発環境を準備しよう

 前回は、PHPの理論編と題してPHPとはなにか、を説明しました。PHPはだれでも簡単に取り扱うことのできるスクリプト言語である、ということを理解していただけたでしょうか。

 さて、今回は実際にPHPを使っていただくために、PHPの開発環境を準備する手順を説明していきます。PHPを取り扱うことのできるOSは多種多様ですが、今回はLinux環境を例にあげて話を進めていきます。商用UNIX環境で試してみよう、という方にも参考になるように心がけましたので、そうした方も一読してみてください。

OSを用意する

 それでは、まずOSを用意しましょう。今回筆者は、多くのLinuxディストリビューションの中から、Red Hat Linux 6.1Jを選択しました。Linuxには、さまざまなディストリビューションが発売されていますが、今はまだ、これといったデファクトスタンダードはありません(補足1)。みなさんが入手しやすく、自分の好みに合っていると思うものを選択していただければよいでしょう。筆者の選択も深い意味のあるものではなく、手近にCD-ROMがあったからというのが真相です。

 ただし、データベースとしてOracleを利用しようという方は、オラクルが正式にサポートを表明しているディストリビューションを選択したほうがよいでしょう。先ほど補足した通り、ディストリビューションが違ってもカーネルが同じであればOracleが動作する可能性も高いのですが、保証のかぎりではありません。たとえオラクルからのサポートを受けないにしても、サポートを表明しているディストリビューションを使った方が安心して動作させられるでしょう。オラクルがサポートを表明しているディストリビューションなどの情報は、Oracleの製品パッケージに付属のリリースノートや、同社のLinux専用ページ(Oracle on Linux Web Site)などを参照してください。

補足1 Linuxとは本来、OSの中核となるカーネルだけを指します(現在、一般にリリースされている最新版は、Kernel-2.2.x)。これにはGNOMEのようなGUIはもちろん、ApacheやSendmailさえも含まれていません。カーネルだけでもOSとしては機能しても、何ひとつアプリケーションがないのでは、自分で1からシステムを構築していかなくてはならなくなります。そこで、リリースされたカーネルの他に、一般的に用いられるようなアプリケーションやインストーラーなどをセットにしたディストリビューション(配布)が必要になるわけです。そこで各ディストリビューターは、それぞれに独自のインストーラーやアプリケーションを付属させ、サポートの充実度などと合わせて差別化を計っています。


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