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Webサービスを試す環境を作るパソコンで試してわかるWebサービス(1)(2/5 ページ)

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実行/開発環境の構築

 初めの一歩として、環境の整備を行います。これは、今後話を進めていくうえで大変重要な作業になります。

 インターネットで利用されているソフトウェア技術の多くは、そのAPIや開発環境をインターネットからダウンロードして利用できることが多く、Webサービスについても例外ではありません。今回の連載では、Javaの開発環境、アプリケーション・サーバ、Webサービス・エンジンなどはすべてインターネットからダウンロードできるものを利用します。

 Webサービスは、プラットフォームごとに多くの実行/開発環境が存在しています。このようにマルチプラットフォームで利用でき、相互に通信できるのがWebサービスの売りの1つです。それらの中でもJavaで開発されたWebサービス環境は多くの実績があります。今回はその中の1つである「Axis」を使います。AxisはApache Projectにて開発/メンテナンスされているWebサービス実行/開発環境です。

 早速、このAxisの環境を整えていきましょう。必要なハードウェア/ソフトウェアは次のようになります。

ハードウェア

 Java 2 SE SDK 1.3.1以上が稼働するWindows対応PC

ソフトウェア

 Java 2 SE SDK 1.3.1以上

 Jakarta Tomcat 4.0.4

 Apache Axis Beta3


 Linuxなどでも同等のことを試すのは可能だと思いますが、この連載ではWindowsベースで行います。ほかのプラットフォームで試されるときは、適宜読み替えてください。

 AxisはJava 2 SE SDK 1.3.1以上とServlet API 2.2以上を前提としています。そのため、Java 2 SE SDK 1.3.1とServlet API 2.3に対応しているApache Tomcat 4.0.4を利用します。Java 2 SDKはバージョンが異なることで含まれているAPIが異なります。特にバージョン1.3.1とバージョン1.4.0以上では大きな違いがあります。これについてはこのあと解説します。ここでは、Java 2 SDK 1.3.1_04を使うものとして話を進めます。

ソフトウェアの準備とインストール

 必要なソフトウェアは、インターネットからダウンロード可能です。それぞれのソフトウェアは次のリンクからダウンロードします。ホームページ(上段)とダウンロードリンク(下段)を記述しています。

 各ソフトウェアはそれぞれに付属するインストールガイドに従ってPCに導入します。ここでは、簡単に手順を書いておきます。

  • Java 2 SE SDK
    インストールプログラムを実行し、ウィザードに従って導入します。導入ディレクトリは適当なディレクトリで構いません。この連載では、導入したディレクトリを<JAVA_HOME>と表記します。
  • Tomcat
    インストールプログラムを実行し、ウィザードに従って導入します。導入ディレクトリは適当なディレクトリで構いません。この連載では、導入したディレクトリを<TOMCAT_HOME>と表記します。
  • Axis
    AxisはZIPファイルで提供されているので、UNZIPなどを利用して適当なディレクトリに解凍します(jarコマンドでも解凍できます)。この連載では、導入したディレクトリを<AXIS_HOME>と表記します。

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