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Webサービスを試す環境を作るパソコンで試してわかるWebサービス(1)(4/5 ページ)

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Axis付属のサンプルを動かしてみる……でもその前に

 では、いよいよWebサービスを動かしてみますが、その前に少し誤解を解いておきましょう。「Webサービス」について次のように考えている方はいらっしゃいますか?

 「Webサービスって『Web』って付いてるってことはWebアプリケーションなの?」

 「AxisエンジンはServletみたいだけどWebサービスってWebアプリケーションなの?」

 「Axisの管理画面がWebブラウザってことは、WebサービスってWebアプリケーションなの?」

 これらは、言い方によっては間違いではありませんが、Webサービスは、HTMLをWebブラウザで閲覧するWebアプリケーションをとは違うという前提で進んでいったほうが理解しやすいでしょう。ごちゃ混ぜにならないように注意して話を進めていきます。

 この後動かすサンプルプログラムは、単純なクライアント/サーバプログラムです。何がクライアントで、何がサーバで、通信は何で行っているかに注目して動かしてみましょう。

クライアント環境の整備

 Webサービスは、クライアント/サーバ型で稼働します。サーバ側のTomcat/Axis設定は完了していますが、クライアント側の環境整備ができていません。そこで、クライアント環境の整備をしましょう。

 最初にテストするクライアントプログラムは、MS-DOSコマンドプロンプトで実行するJavaアプリケーション・プログラムです。JavaアプリケーションをMS-DOSコマンドプロンプトで実行するには、2つの環境設定が必要です。1つは、PATH環境変数の設定、もう1つがCLASSPATH環境変数の設定です。

(1)Java実行/開発環境のPATH設定

 javaコマンドやjavacコマンドが使えるように、Java 2 SDKへのPATHを設定します。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

(2)AxisライブラリーをCLASSPATHへ追加

 AxisのライブラリをCLASSPATHに設定します。基本的に<AXIS_HOME>\libのjarファイルをすべて追加します。さらにJava 2 SE SDK 1.3.1の場合は、XMLパーサが必要になります。ここでは、Tomcatが利用しているxerces.jarを流用することにして、<TOMCAT_HOME>\common\lib\xerces.jarを<AXIS_HOME>\libにコピーしておきます。Java 2 SE SDK 1.4.0以上の場合は、XMLパーサを標準で実装しているので、xerces.jarなどをCLASSPATHに入れる必要はありません。

 もう1つ注意点として、CLASSPATHの最初に「.」(ドット)を必ず入れるようにしておいてください。

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(注)set CLASSPATH以降は1行に記述します

 これらのコマンドをWebサービス・クライアントを実行するMS-DOSコマンドプロンプトで実行します。この環境変数設定はクライアントを実行するときに常に必要なので、バッチファイルにしておくと便利でしょう。クライアントを動かす前に、MS-DOSコマンドプロンプトにて1度だけこのバッチファイルを実行すれば環境が整います。

●バッチファイルの例

 下記のようなバッチファイルにしておくと、JDKなどをバージョンアップしたときなどに変更が容易になります(先頭2行のみの変更で対応可能)。

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