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2006年のネット界を席巻したSNS5分でネットがわかるシリーズ(7)(1/5 ページ)

 三井住友銀行グループのSMBCコンサルティングが12月4日に発表した、「2006年のヒット商品番付」に、日本最大のSNS「mixi」が西の大関にランクインし、話題を呼びました。今年は「Web2.0」という言葉を筆頭に、新しいWebサービスが登場し、ネット界を席巻(せっけん)しました。が、一番話題になったサービスはmixiを代表とする「SNS」でしょう。そこで今回は「SNS」について取り上げてみます。

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そもそも「SNS」って何なのさ?

 ネット初心者から「SNSって何?」って聞かれたら、あなたどのように答えますか? 「mixiのことだよ!」と豪快に断言できればいいのですが、利用者ではない人には意味が通じないでしょう。「人がたくさん集まって日記を書いたり、コミュニティで知らない人とコミュニケーションをしたり」と答えると、「じゃあ、2ちゃんねるやブログと何が違うの?」とさらに質問されて返答に困ります。そもそも「SNS」と何なのか? もう一度確認してみましょう。

●ソーシャル ネットワークとは何か?

 「SNS」はSocial Networking Service(ソーシャル ネットワーキング サービス)の頭文字を取ったものです。Social Networking Site(ソーシャル ネットワーキング サイト)と呼ばれることもあるようです。Social Network(ソーシャル ネットワーク)という語句が何を意味するか考えてみましょう。

 「ソーシャル ネットワーク(社会的ネットワーク)」は、社会学・社会人類学などで使われる用語です。個人と個人のつながりを明らかにした、関係図を表す言葉です。余談になりますが、個人をノードととらえて、そのつながりを表す図は、PtoPネットワーク図ととても似ています。

図1 社会的ネットワークのつながりイメージ
図1 社会的ネットワークのつながりイメージ

 組織内での力関係を数字に表したり、個人の社会的な立ち位置を学術的に考えるときに「社会的ネットワーク」は大活躍するのですが、ここでは「ソーシャル ネット=人間関係」ぐらいと考えておきましょう。つまり「ソーシャル ネットワーキング サービス」は「人間関係をネット上にアップする……電子化するサービス(サイト)」のことなのです。

図2 SNSは人間関係をネット上に変換する
図2 SNSは人間関係をネット上に変換する

 SNSの本質について理解できたでしょうか? 「ソーシャル」とか「社会」といった単語は、なかなかピンと来ないのですが、表していることはとても単純なことなのです。では、具体的にSNSがどんなサービスを提供しているのか? 次ページで詳しく見ていきましょう。

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