モバイルでもリラックス! CouchDB on Android:ゆったリラックス! CouchDBがあるところ(5)(2/3 ページ)
いつでもどこでもCouchDBを。2010年8月にAndroid版CouchDBが登場しました。そこで今回は予定を変更し、Android版のインストールと活用方法を2回に分けて解説します(編集部)
Android向けのCouchDBを試してみよう
それでは、CouchDB on Androidを試してみましょう。概要、インストールから起動、外部からのアクセスについてお話します。
CouchDB on Androidの概要
CouchDB on Androidは、Couchioによって開発され、2010年8月18日現在、CouchDB on Androidのバージョンは0.5で、これはCouchDB 1.0に相当します。なので、先日リリースされた、主にサーバ用途で使われる環境のCouchDB 1.0と互換性があります。これはうれしい!
サポート対象のAndroidは、2.1以降です。CouchDB on Android自体は、Erlangのまま実装されています。AndroidでCouchDBを実行するためには、Erlangの移植が必要ですが、CouchDB on Androidのインストール(後述するbinary update)の際に、一緒に配布されるARM版のErlangがAndroid 2.1以降にしか現時点では対応していないためです。
コラム:Android 2.1以降搭載の端末の入手性
現在日本ではAndroid 2.1以降が搭載された機器は、入手しづらい状況です。現状ではAndroid 2.1が搭載されているスマートフォンは、ソフトバンクモバイルが販売していたHTC Desireのみです。NTTドコモから発売予定のSamsung Galaxy SはAndroid 2.1の予定ですが、これは2010年秋以降の発売予定です。
現状では、Android端末の開発用に販売されている一部の組み込み機器か、秋葉原などで並行輸入で販売されている各種機器、または、海外のオンラインショップから個人輸入、あるいは個人輸入代理サービスを使う、といった方法に限られます。
国内では一番普及しているAndroid端末、XperiaにAndroid 2.1以降へのアップデートが配信されるか、新たな端末が発売されるまで、いましばらく辛抱が必要です。
インストールから起動まで
インストール?起動までについて解説しましょう。技術的には特に注意すべきことはありませんが、十分な空きメモリと通信環境が必要です。
ランチャーのインストールとbinary update
CouchDB on Androidを使うには、まずAndroid Marketからインストールします。Android 2.1以降の端末をお持ちの方は、このリンク(market://search?q=pname:org.couchdb.android)からAndroid Market経由でインストールしてみましょう。
このアプリ自体はErlangとCouchDBをSDメモリにインストールするものですが、インストール後にはCouchDBを起動/停止するためのランチャーとなります。これは90KB程度なのですぐインストールできます。
インストールが完了したら、ランチャーを起動します。
すると、binary updateの実行ボタンが表示されます。binary updateには、3G環境またはWiFi環境が必要です。そしてインストールには、メモリが約18MB弱必要です。なので空きメモリは十分に確保しておきましょう【注3】。
binary update中にネットワークが切れると、アップデートはやり直しが必要です。ただし、ダウンロード済みのファイルはキャッシュされているので、全部最初からダウンロードするわけではありません。
CouchDB起動
ダウンロードとパッケージの展開が終わると、“Start CouchDB”、“Stop CouchDB”のボタンだけのシンプルな画面が表示されます。メニューなどは一切ありません。“Start CouchDB”をタップすると、次のようにタスクバーのステータスが変化します。“CouchDB Starting”、“CouchDB Running”が表示され、アイコンのみになったら起動完了です。(図3)【注4】
タスクバーに表示されるCouchDBのアイコンをクリックすると、ブラウザでFutonにアクセスできます。(図4)
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