「高校生になって初めてスクラムを始めました」〜「ストーリー」で何を作るかまとめよう:かんばん!〜もし女子高生がRedmineでスクラム開発をしたら(1)(1/3 ページ)
本連載は、ちょっととぼけた女子高生の姉妹が今注目のアジャイル開発手法であるスクラムとプロジェクト管理ソフトの「Redmine」を使って、システム開発をするというフィクションです。
はじめに
本連載は、ちょっととぼけた女子高生の姉妹が今注目のアジャイル開発手法であるスクラムとプロジェクト管理ソフトの「Redmine」を使って、システム開発をするというフィクションです。「スクラムでのアジャイル開発に興味があるけど、実際にどうやってプロジェクトを運営すればいいのか」よく分らない人や、「難しい書籍を読むのは苦手」な方は、ぜひご覧ください。
■登場人物の紹介
ある日のこと……「スクラム」って何なの?
ねぇ、まいん。最近、「スクラム」とかちょー流行っているみたいだね。マイクロソフトやヤフー、グーグルなんかでも採用されてるらしいよ!!「スクラム」って一体何なの?ググったら、こんなプレゼン資料が見つかったんだけど……。
Scrumを100語で説明
- スクラムはアジャイルプロセスの1つで、高いビジネス価値をより早期に顧客に提供することを可能にする
- スクラムは動作するソフトウェアを速やかに繰り返し確認していく(2週間〜1カ月周期で)
- 顧客は要件の優先順位をつける。チームは優先度の高い機能を顧客に納める最良の方法を自分たちで決定する
- 2週間〜1カ月ごとに動作するソフトウェアをみることができ、そのままリリースするか、別のスプリントで機能拡張するかを決めることができる
しょーじき、よく分かんないの。精神論なんて、どうでもいいのよ。具体的に何をすればいいのか、私は知りたいの!!
そうねぇ、おねーちゃん。例えば、「大学入試に合格する」っていう目標をプロジェクトに例えてみようか。昔は「ウォータフォール」って手法でやってたんだけど、取り合えず大学合格目指して、がむしゃらに勉強し、合格できなかったら浪人して目標に向かってトライし続けるのがウォータフォールかな。
で、スクラムみたいな「アジャイル」と呼ばれる手法はね、中間、期末、実力テストとか、定期試験で自分の勉強の進捗を確認しながら、自分の弱みと強みを見極めるの。そこから、弱みを強化したり、「どうしても行きたいところに行けない」って思ったら、受験大学を変更したりするのよ。
さすが私の妹ね!!まとめると、
- ウォータフォール(WF)
最初決めた目標に何がなんでも突っ走る。目標のためなら浪人も辞さない - スクラム
定期的に進捗(自分の実力)を確かめながら、現実的なゴール(大学)を目指す
っていうことなのかなぁ。あと、注目される大学とか学科って年によって変わってくるよね。スクラムだと、そういう世情に合わせて、入りたい大学を選択するけど、ウォータフォールでは最初に決めた大学目指して一直線って感じだね。
でも、ウォータフォールも漢らしくってあこがれちゃうなぁ。わたし。
……それから数日後
電子目安箱を作ろう!
おねーちゃん、最近、いじめが発生したり、スカートの裾が短すぎたり、学校の風紀が乱れてきているわよね。
学校の治安を維持する生徒会(ジャッジメント)としては、この事態を見過ごすわけにはいかないわ!!電子目安箱(カウンセラー)を作って、みんなの悩みや気がついたこと、提案を投稿できるようにしたらどうかしら。
(カッコの中のカタカナがよく分らないけど)、それはいい考えね。じゃあ、スクラムでやってみましょうよ。まぁ、おねーちゃんがやることだから、完璧にはできないかもしれないけど、とにかく実践よ。
次ページでは、「スクラム」開発を実践します。
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