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仮想化機能の強化で既存サービスをより堅牢なものにワークフロー改善で新たな視野を

企業のワークフロー改善を支えるシステムは新OSの登場でどう変わるか? 大規模運用やVDIの運用の本格化が現実のものになりつつあるようだ。

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業務フローの可視化・プロセス改善製品

 リコーITソリューションズは、リコーグループにおけるIT中核企業として立ち上がった企業だ。ITコスト削減や、情報共有のためのインフラ支援、業務プロセス改善など、企業ニーズに沿う形で同社技術を活用した柔軟なサービス展開を行っている。

 その中でも、直近で新版を展開するのがWebワークフローシステム「R@bitFlow」(ラビットフロー)。その名の通り、業務フローを可視化し、情報共有を円滑化するためのソリューションである。

 公表している事例は、人事労務作業フローの改善や研究情報の管理・共有、法令順守のための文書管理の可視化や共有、プリンタメーカーと共同で開発したワークフロー連動オンデマンド印刷システムなど、多岐にわたる。


リコーITソリューションズが展開するR@bitFlowの機能概要(クリックで拡大)図にあるように、さまざまなシステムと連携しながらワークフローを統合整理するのが同製品の特徴である(提供:リコーITソリューションズ)

サーバ仮想化によるコストメリット追求企業が増えている

 最近の移行案件では「サーバ仮想化によるコストメリットを追求する企業が多い」と、リコーITソリューションズ ITソリューション事業部 情報ソリューションセンター 情報第2ソリューション部 部長 木全基晴氏は指摘する。


リコーITソリューションズ ITソリューション事業部 情報ソリューションセンター 情報第2ソリューション部 部長 木全基晴氏

 同社では、多様な企業ニーズに対応すべく各種ITベンダーのソリューションをベースにサービスを展開しているが、直近ではWindows Server 2012の性能に注目しているという。

 「現在は、対応に向けた検証を進めているところ。パフォーマンス向上、ライブマイグレーション機能など、実務的な利用シーンで堅牢性を高める機能がふんだんに盛り込まれている印象だ」(木全氏)

 @IT読者であれば周知の通り、Windows Server 2012では仮想化技術であるHyper-V 3.0の機能強化に注目が集まっている。本格的なクラウド構成に対応できるスペックを持つ機能強化であるからだ。

 最大320基の論理プロセッサ、4TBの物理メモリサポート、仮想マシン1台当たり割り当てメモリが1TB、64の仮想プロセッサのサポートに加え、クラスタ構成では4000台の仮想マシンを並列可能だ。加えて、ネットワーク仮想化により、クラウド環境とオンプレミス環境を意識せず利用できる。また、システムの確実性・堅牢性という意味でも、ライブマイグレーションや、仮想マシン間のレプリケーション/フェイルオーバー相当の機能も用意されている。これだけのスペックであれば、かなり大規模なエンタープライズシステムであっても載せられるだろう。

 「Windows Azureの展開が先行し、マイクロソフトの中で実運用のノウハウを蓄積したことでサーバ仮想化特有の運用上の課題の多くに対応している印象だ」(木全氏)

 マイクロソフトのクラウドサービスであるWindows Azureは2010年から展開しており、既に多くの実績を持っている。Windows Azureの運用によって、堅牢性、安全性への要望も多くがWindows Server 2012の機能強化に反映されていることも、パートナープログラムへの参加を後押ししたポイントになっているという。

 「従来の当社ソリューションユーザー様も、Windows Server 2012の機能を活用することで、よりセキュアでスケーラビリティを持ったサービス展開が可能になるのではないかと期待している」(リコーITソリューションズ ITソリューション事業部 事業戦略センター ビジネス推進部 販促グループ リーダー 山本有二氏)

VDIによるビジネスワークフロー改革も

 同製品は年明け(2013年冒頭)にも、Windows Server 2012への対応を予定している。同社では、既存ユーザーへのより高い品質のサービス提供を期待するとともに、OSの新機能を基にした従来とは異なるサービスの展開も視野に入れているという。

 Windows Server 2012では、先に挙げたHyper-Vのバージョンアップを含む、実に180もの機能強化・追加が行われている。メジャーバージョンアップ直後の段階でこれだけの機能を予定通りに盛り込んでいる点からもマイクロソフトの意気込みを感じるところだ。

 「機能強化・追加項目が多岐にわたるのも新版の特徴。従来のサービスがより使い勝手の良いものになるだけでなく、いままで想定していなかったようなサービス提供も検討できるようになると期待している」(木全氏)

 例えば、仮想デスクトップ環境の実務での利用などもパフォーマンステスト次第で展開可能になるだろう、という。

 仮想デスクトップ周りの機能強化では、画面転送にH.264コーデックなどが採用されている。スレートPCやタブレット端末を活用した仮想デスクトップ環境を利用する際、最も懸念されるのが、画面転送速度の問題である。いくらサーバ側の仮想環境が充実しても、最終的なレスポンス速度は画面転送速度に大きく依存する。そこで高い圧縮率を誇るH.264が力を発揮するはずだ。

 例えば、営業部門のように顧客先で業務を行う場面が多いケースでは、携帯電話回線などでアクセスする機会が少なくないだろう。H.264コーデックへの対応は、太くはない回線でもストレスなく仮想デスクトップ操作が可能になると期待されている。この機能をワークフローシステムで活用すれば、社内業務フローのボトルネックとなりがちな承認プロセスなども、よりスムーズで快適なものになるのではないだろうか。

 「これらの機能も検証が完了次第の提供となるが、場合によっては、従来のお客さまの利便性をさらに高められるサービス提供につながると期待している」(木全氏)

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提供:リコーITソリューションズ株式会社/日本マイクロソフト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2012年11月14日

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