ネットワールド、VDI環境向け負荷テストツールの新版発売:カスタムアプリのパフォーマンス測定を容易に
ネットワールドは12月13日、オランダのログイン・ブイエスアイが開発した仮想デスクトップ(VDI)環境向けの負荷テストツール「Login VSI 3.7」の販売を開始した。
ネットワールドは12月13日、オランダのログイン・ブイエスアイが開発した仮想デスクトップ(VDI)環境向けの負荷テストツール「Login VSI 3.7」の販売を開始した。
Login VSIは、VDIやサーバベースコンピューティング(SBC)環境のパフォーマンスを測定できるテストシステムだ。負荷発生モジュール「VSI Launcher」を搭載したWindowsサーバから、測定対象のVDI/SBCサーバに対し、あらかじめセットされたシナリオに基づいてワークロードを発生させ、レスポンスタイムなどを解析、評価する。「VDI環境でのユーザーエクスペリエンスを再現できることが特徴」(ログイン・ブイエスアイのコンサルタント、デニス・ギーリング氏)で、導入前のサイジングや実運用後の環境変更によるパフォーマンスへの影響解析などに利用できる。
テストを実施する際には、Microsoft OfficeやInternet Explorer、JavaやFlashといった一般的なアプリケーションを組み合わせて用意されたテンプレートシナリオに基づき、負荷を掛ける。この際、負荷強度を「ライトユーザー」「ヘビーユーザー」「マルチメディアユーザー」など7種類のテンプレートから選択でき、実情に近い条件を再現する。
今回のバージョンアップでは、シナリオのカスタマイズ性を高めた。これまでのように既存テンプレートに追加するのではなく、カスタムアプリケーションだけを組み合わせて新たなシナリオを作成してテストを実施できる。これにより、カスタムアプリケーションのみのパフォーマンスや負荷解析をより正確に行えるようになる。
対象VDIはVMware View、Citrix XenDesktop、VDI-in-a-Box、Microsoft VDI Questと幅広い。新バージョンではこれらに加え、Oracle VDIもサポートした。また測定対象OSとして、Windows 8やWindows Server 2012を追加している。
ログイン・ブイエスアイでは2013年に、ダッシュボード表示の改良やウィザードベースのシナリオ作成といった新機能を盛り込んだ「Login VSI 4.0」をリリース予定だ。
Login VSIには、30日間、50ユーザーワークロードまでサポートする無償の「Login VSI Express」と、製品版の「Login VSI Pro」がある。Login VSI Proの価格は、3カ月間使用ライセンスが100ユーザーワークロードで38万円から。
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