マイクロソフト、ALMツール「InRelease」を買収:MSDNユーザーへのAzure利用推進策も
マイクロソフトは、米国の開発者向けイベント「TechEd North America 2013」の基調講演で、クラウドOS戦略に向けた同社製品群の次版のリリース予告を続々と発表した。6月末の「Build 2013」ではいくつかのプレビューが披露される見込みだ。
米マイクロソフトは、2013年6月3日(現地時間)、米国で開催中の「TechEd North America 2013」において、6月末にパブリックプレビュー版のリリースを予定している「Windows Server 2012 R2」「System Center 2012 R2」「SQL Server 2014」、および「Windows Azure BizTalkサービス」を披露した。Windows Server 2012 R2、System Center 2012 R2は2013年末までに正式版をリリースする。SQL Server 2014は「その直後」をリリース時期としている。
併せて、統合開発環境である「Visual Studio 2013」も発表した。Visual Studio 2013もCTP版を今月末にリリースする。開発者向けのトピックとしてはこのほか、InCycle Softwareのアプリケーションリリース管理製品「InRelease」部門の買収を発表している。InCycle Softwareは、米マイクロソフトのパートナー企業であり、同製品はTeam Foundation Server向けの「継続的デプロイメントツール」として提供されてきたものだ。
同時に、Windows 8およびWindows RT向けのCTP版もリリースする。こちらは、System Center Configration Manager 2012 R2やサードパーティ製MDMツールへの対応が含まれる予定だ。
この他、MSDNサブスクライバ向けには月額150ドル相当のAzureプラットフォームサービスを追加費用なしで利用できる特典も発表している(開発用サーバインスタンス3つへの接続を無償提供する)。
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