業界団体ODCA、ビッグデータ関連の利用モデルを発表
データセンター関連技術の標準化を推進するODCAが、情報分析向けアーキテクチャ要件を「Information as a Service(InfoaaS)Master Usage Model」として公表した。
データセンター向けの各種仕様の標準化を目指す業界団体「Open Data Center Alliance」(ODCA)は6月17日、米サンフランシスコで開いた年次カンファレンス「Forecast 2013」で、ビッグデータの要件についてまとめた初の利用モデルを発表した。
ODCAは2010年に創設され、ユーザー企業の立場から、データセンターIT業務のクラウドへの移行促進を目指して要件策定に当たってきた。
同団体の利用モデル採用が進む中、今回はエンタープライズ対応クラウドのための要件ポートフォリオをさらに拡張。ビッグデータに関してユーザー企業側から提示する初の要件として、「Information as a Service(InfoaaS)Master Usage Model」(サービスとしてのインフォメーション・マスター利用モデル)を公表した。
同利用ケースでは、データ管理、ガバナンスとセキュリティを支えるツールや技術、サービス提供アーキテクチャに求められる要件などについてまとめている。
さらに、IaaSストレージに求められる一般的な利用パターンと要件についてまとめた「Scale-Out Storage and Software Defined Networking Master Usage Models」も公表した。
両利用モデルのドキュメントは、ODCAのWebサイトでダウンロード提供している。
ODCAはまた、新メンバーとしてInfosys、SAP、UOLが加わったと発表。これでメンバー企業は320社に増えた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- サービスプロバイダ支援も開始:インテルが「Crystal Forest」搭載のデータセンター向けSDNリファレンスプラットフォームを公開
インテルが、データセンター向け中期戦略の進捗を発表。具体的なリファレンスプラットフォームが公開されたことで、同社陣営の動きに注目が集まる