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次々世代ビデオコーデック「Daala」で初めてストリーム配信離散コサイン変換に代わりLapped Transformを採用

新しい汎用ビデオコーデック「Daala」について解説したWebサイトが開設された。VP9やHEVCといったコーデックの、さらに次の世代を目標とする。FOSSライセンスに基づき、無償での提供を目指している。

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 6月20日、新しい汎用ビデオコーデック「Daala」について解説したWebサイトが開設された。これは、Mozilla FoundationとXiph.Org Foundationが開発を進めているもので、VP9やHEVCといった「次世代」コーデックの、さらに次の世代を目標とするコーデックである。FOSSライセンスに基づき、無償での提供を目指している。

 開発チームによると、開発中のDaalaを使って、5月30日にエンコードとデコードを初めて実施したという。その2時間後に、Mozillaのデービッド・リチャーズ氏は、Daalaを利用したライブビデオをインターネットで初めてストリーミング配信した。

 Daalaの設計は、現在のコーデックに主流のDCT(離散コサイン変換)にまつわる特許問題を避け、弱点を解消することに重点が置かれているという。中核部分は従来のDCTに代わり、「Lapped Transform」と呼ぶ仕組みを採用。DCTを利用するコーデックに必要な、複雑でCPUの処理性能を消費させる原因となっていた「デブロッキングフィルタ」をなくすことを目指している。

 開発チームでは、プロジェクトはまだ「アルファの前の前」の段階だとしながらも、「Daalaを世界に紹介すべきときが来た」と判断して、今後も同サイトを通じてDaalaの新技術を紹介していく予定だという。

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