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中小企業でも使いやすい“コンパクトデータセンター”=PowerEdge VRTXはHyper-Vなどの仮想環境の基盤としても最適!オフィスに必要十分サイズのクラウド環境を置く!

クラウド環境の整備/普及が進み、多くのユーザー企業がクラウドサービスを活用している現在だが、オンプレミスのサーバが完全に不要になったわけではない。とはいえ、従来のままのサーバではなく、クラウドのコンセプトを取り入れた運用管理の容易なサーバが欲しい、というのがユーザーの本音だろう。そのニーズにピッタリの製品として投入されたのがHyper-Vなどの仮想環境の基盤としても最適なデルの“PowerEdge VRTX共有インフラストラクチャプラットフォーム”だ。

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オフィスにデータセンターを置く!

 クラウドサービスが実用段階に入り、さまざまなパブリッククラウドサービスが利用できる環境が整った現在では、ITインフラを自社所有するのはコストが高くつく、といった声も聞かれるが、あらゆるユーザーの全ての業務をパブリッククラウドだけでまかなえるわけではないのは言うまでもないだろう。機密性の高いデータを社外に置きたくない、という場合もあるし、オフィスのWAN回線にあまり太い回線を引き込めないため、大サイズのファイルは社内に置くようにしないと業務効率が下がってしまう、といった場合も考えられる。また、わずかな遅延でもユーザーの作業効率を大きく阻害しかねないVDIなども、できれば社内にサーバを置く方が有利だと考えられる。


デル エンタープライズ・ソリューションズ統括本部 エンタープライズ・ビジネス開発部 部長 馬場健太郎氏

 とはいえ、一方でクラウドの普及は従来型のサーバの運用管理に一石を投じ、ユーザーの意識をドラスティックに変化させたのも事実だ。

 今回の取材に対応いただいたデル エンタープライズ・ソリューションズ統括本部 エンタープライズ・ビジネス開発部 部長 馬場健太郎氏によると、直近の中小企業のニーズとして、「クラウドのように簡単に使える社内システムに対する需要が高まってきている」という。

必要十分なクラウド環境をオフィスの一角に構築

 こうした需要に応えるべく新たにデルが投入したのが“コンパクトデータセンター”を標榜するPowerEdge VRTXだ。同社は以前からブレードサーバに積極的に取り組み、豊富な経験を有しているが、その実績を踏まえてオールイン型のプラットフォーム製品として構成されている点が特徴だ。

 専用のデータセンターやマシンルームではなく、オフィスフロアに設置することも想定したデザインとなっているため、「まさにオフィスの一角に必要十分な規模のデータセンターがある、といった使い勝手を実現し、かつクラウドサービス並みのシンプルで分かりやすい運用管理ができる」(馬場氏)ようになっている。

工夫を凝らしたシステム構成

縦置きもラックマウントも可能な筺体


PowerEdge VRTX

 PowerEdge VRTXは、同社のブレードシステムのコンポーネントをベースとしているが、ブレードサーバとはコンセプトの異なるオールインワン型のシステムとしてまとめられている。中核となる最大4台のサーバはブレードサーバそのものだが、筐体は従来型のブレードシャシーをオールインワンパッケージ向けにカスタマイズした形になっている。

具体的には、オフィスフロアにペデスタル型筐体として縦置きに設置できるようになっており、この場合は底面にキャスターと転倒防止金具も付けられる。もちろん、ラックへの搭載も可能で、この場合は横置きにして5Uサイズのラックマウントサーバとして使える。

多様な組み合わせ・使い分けが可能な構成

 縦置きにした筐体前面から見ると、左半分が4台のブレードサーバを収容するスペースとなっており、右半分がドライブベイとなっている。ドライブベイには3.5インチもしくは2.5インチのドライブを搭載できる。3.5インチHDなら最大12台で、4TBドライブを使った場合には最大48TBの大容量ストレージを構成できる。一方、ドライブ数を増やして並列度を上げたい場合には最大25台の2.5インチHDDまたはSSDを搭載できる。この場合の最大容量は30TBとなる。

 なお、このストレージはブレードサーバから見ると外付けのRAIDボックスのように見える。ブレードサーバにも内蔵ストレージが搭載できるので、内蔵ストレージにOSをインストールし、ドライブベイのストレージを大容量共有ストレージとしてデータを置く、といった使い分けも可能だ。

 ドライブベイは4台のサーバから共有できるようになっており、多彩な構成が可能だ。4台のサーバそれぞれに専用のストレージ領域としてLUNを割り当てることもできるし、仮想サーバのライブマイグレーションのためにはクラスタファイルシステムを使って共有ストレージとして複数サーバから同時アクセスできるようにすることも考えられる。

 3.5インチと2.5インチを使い分けることでドライブ数と容量のバランスを変更することもできることから、広範な用途に柔軟に対応できるストレージシステムだと言えるだろう。

 また、“コンパクトデータセンター”というからには、ネットワーク環境も必要十分なものをあらかじめ備えている。筐体には8ポートのギガビットEthernetスイッチが内蔵されており、最大8Gbpsの総帯域幅を確保している。標準では、ブレードサーバ1台に対して2ポートを割り当てられる。


取材当日のデモで使用したPowerEdge VRTXの実機。写真左側にブレードサーバが、右側にドライブベイが配置されている

8つのPCIスロットによる拡張性

 一般的なブレードサーバには見られないPowerEdge VRTXならではの特徴的な部分としては、筐体にPCIスロットを備えている点が挙げられるだろう。フルハイト/フルレングスのスロットが3本と、スモールフォームファクタのスロットが5本の計8スロットが用意され、サーバノード当たり最大2スロットを割り当てられる。ネットワークのポート数を増やしたり、あるいはGPUを増設してグラフィックス機能を強化したり、GPGPUを使った演算処理を行ったりといったさまざまな可能性が考えられる。

 このほか、冷却ファンは最大4基、電源モジュールは2基が搭載され、いずれも障害時にはホットスワップが可能だ。環境条件としては、オフィスでの運用を考えて110V電源での運用が可能になっている点が特徴だ。もちろん、データセンターなどに設置する場合には200V電源での運用も可能だ。

充実した運用管理機能

 サーバだけでなく、ストレージやネットワークも全て含んだオールインワン型のパッケージとして提供されるPowerEdge VRTXでは、運用管理面でもクラウド流の一元管理環境を実現している。

遠隔オフィスのサーバ管理も

 耐障害性を考えて二重化されたシステム管理プロセッサ(CMC:Control Management Card)が搭載されており、サーバの起動時のBIOS画面から全てをリモートで操作できる。当然、本体の電源のオンオフや構成変更など、あらゆる運用管理作業を遠隔から実行できるようになっている。

 提供されるシステム管理インターフェイスはグラフィカルで、筐体そのものの絵が表示された上に、現在操作対象としているコンポーネントがどれなのかを明示するインジケータなどが点灯するため、うっかり目的とは異なるサーバの設定を変更してしまった、などといった事故が起こりにくいように配慮されている。

 コンポーネント単位の表示が可能なビジュアルなインターフェイスは、従来のテキストベースでツリー表示するようなインターフェイスに比べるとはるかに直感的であり、専任のIT管理者がいない中小規模のオフィスなどで運用する場合にも有利だろう。


管理画面の一例 画像を見ると分かるように、筺体の画像を見ながら操作できる。遠隔の拠点にこのハードウェアを配置し、管理を一括して行うことも十分に可能だ。余談だが、筺体を横置きにすれば自動的に管理画面の筺体も横レイアウトに変更されるようになっており、ユーザインターフェイスとしても非常にこなれた画面になっている

 こうした特性を踏まえて見ると、PowerEdge VRTXは特に中小規模のユーザーにとって使いやすい統合型のITインフラと言うことができるだろう。

 オフィス内で稼働可能なように、電源や冷却についてはもちろん、静音性にも配慮されており、仕事の邪魔になるようなことはない。単体の静音サーバであればPowerEdge VRTXよりも騒音レベルの低い製品も存在するが、サーバ4台分だと考えればPowerEdge VRTXの騒音レベルは驚くほどの低レベルにおさえられている。また、システムの最大構成時の重量は68.7kgなので、オフィスの床に置いても問題ないレベルだ。

Hyper-Vベースのクラウド環境の運用に最適

 こうした特徴から、まずはオフィスでの業務を全てまかなう統合ITインフラとしての活用が考えられる。この場合は、デルとマイクロソフトの緊密なパートナーシップも強みとして挙げられるだろう。

 「PowerEdge VRTXでは最大で4台のサーバで40〜50台程度の仮想サーバを問題なく運用できるだけの処理能力が集積されており、国内の一般的な企業のオフィスで必要とされる処理能力にちょうどいい規模のシステム」(馬場氏)となっている。オフィス内に設置し、よく利用するマイクロソフトのサーバアプリケーション群をWindows Serverの仮想化機能(Hyper-V)を活用して適宜統合しながら運用する、という用途にはまさに最適なシステムだと言える。

 仮想化環境を運用する上で難しいのが、ライブマイグレーションのための共有ストレージを準備するところだが、この点も「PowerEdge VRTXであれば標準で十分な規模の共有ストレージが運用できるようになっているため、まさにオールインワン環境として手軽に導入できる」(馬場氏)。また、クライアントPCを仮想統合するVDIを利用する場合は、WANの影響を受けずにオフィス内で全ての環境を完結できることから、利用価値が高い。

DR対策、DCにおけるパーティショニング……多様な応用範囲

 このほか、東日本大震災の経験から業務継続に必要なITインフラを遠隔地に確保しておくことにも関心が高まっているが、こうした用途でも必要な全てのリソースをコンパクトにまとめたPowerEdge VRTXであれば最小限の負担で十分な備えを用意できることになるだろう。

 さらに、データセンター事業者からすると、「マルチテナント型のサービスを物理的にパーティショニングした形で実装できるPowerEdge VRTXは、運用管理負担を軽減しつつ効果的なサービスを提供する上で大きな強みとなる」(馬場氏)と見ており、こちらの領域での注目度も高まっている状況だという。

クラウド時代の統合型ITインフラ=PowerEdge VRTX

 中小規模から大規模まで、さまざまなユーザーのニーズに対応できるPowerEdge VRTXは、まさにクラウド時代に登場した統合型のITインフラとして、十分以上の柔軟性と高度な運用管理性を兼ね備えた新世代のシステムだと言える。

 PowerEdge VRTXのクラウドプラットフォームとしての優位性は、6月12〜14日に幕張メッセで開催されたInterop Tokyo 2013の「Best of Show Award」のクラウドプラットフォーム部門特別賞を受賞したことからも客観的に裏付けられているものだ。新たなサーバの導入を検討しているユーザーにとっては、検討対象に加える価値のある製品なのは間違いないだろう。

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提供:デル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2013年8月22日

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その他、デルが提供する、PowerEdgeシリーズなどの製品情報はこちら。

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