ファイルのアクセス権管理を効率化――NEC、ファイルサーバー管理ソフトの最新版を販売開始:棚卸しの手間を省く
NECは7月9日、ファイルサーバー統合管理ソフトウエア最新版を販売開始。ファイルやフォルダーのアクセス権管理機能が強化された。
NECは7月9日、ファイルサーバー統合管理ソフトウエアの最新版、「NEC Information Assessment System V3.2」(以下、NIAS)を販売開始した。最新版では、セキュリティ対策の強化を目指し、ファイルやフォルダーのアクセス権の可視化や、申請・承認機能を強化した。
定期的に棚卸し作業を行わなければ、不要ファイルの蓄積による容量肥大化や、人事異動によるアクセス権の不透明化などを引き起こしがちな、ファイルサーバー。しかし、Excel台帳とOSの標準機能だけでは、こうした管理作業は非常に煩雑なものになる。NIASは、ファイル整理やアクセス権管理作業を支援する、ファイルサーバー統合管理ソフトウエアの一つだ。
主な機能は三つある。一つ目の「ファイルサーバー利用状況の可視化」機能を使うと、リソースの現在の利用状況だけでなく、今後の容量増加の予測をグラフィカルに把握することができる。また、更新頻度の低いファイルのあぶり出しなど、各種分析も可能だ。
二つ目は「不要ファイルの整理」機能。「自動整理」では、未参照期間の上限など、あらかじめ設定したポリシーに従い、ファイルを自動的に移動・圧縮する。「手動整理」では、利用者に通知を行い、残したいファイルを選択してもらった上で、ファイル整理を行う。
そして三つ目は「アクセス権の管理」機能。管理画面のツリービュー上で、各ファイル・フォルダーに対するグループ・ユーザーのアクセス権を参照・修正できる。最新版では画面デザインが刷新され、無効なアクセス権が残っているファイルの検出などにも対応した。また、オプション機能として、アクセス権の申請・承認を追加。ユーザー部門によるアクセス権承認が可能になった。
対応するOSはWindows Server 2008以降(他OSは応相談)で、税別価格は50万円から。2015年7月31日より出荷を開始する。
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