外部から自前のネームサーバーに正しくアクセスしてもらうためには、そのネームサーバーを、委任元のゾーンを管理しているネームサーバーに登録してもらう必要がある。例えば、「example.jp」の場合は「jp」のゾーンにあるため、jpのゾーンを管理しているJPRSのデータベースに「ns1.example.jp」をIPアドレスと一緒に登録する(図1)。
登録が完了し、jpのゾーンに反映されれば、外部から自前のネームサーバーに正しくアクセスしてもらうことができるようになる。
もちろん、外部に公開する前にネームサーバーが正しく動作するかを確認すること、そして委任元のゾーンへ登録する際には設定される内容を間違いなく申請することが重要である。ネームサーバーの名前やIPアドレスを間違えると、自前のネームサーバーに正しくアクセスされずゾーンを引けなくなるので慎重に確認すること。
佐藤 新太(さとう しんた)
所属:株式会社日本レジストリサービス(JPRS) システム部
1999年JPNICに入社、2001年JPRSに転籍。JP DNSのIPv6対応、Anycastの導入、レジストリシステムの運用に従事。ICANN SSAC、RSSAC Caucusメンバー。名前衝突に関するJPNICの専門家チームに参加。
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