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F5、HTTP/2正式対応ADCソフトウエア「BIG-IP 12.0」の国内提供を開始ハイブリッドクラウド環境での利便性も強化

F5ネットワークスがADCソフトウエアの最新版の提供を開始した。HTTP/2対応などの他、新たにMicrosoft Azureでも仮想アプライアンスを利用できるようになった。

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 F5ネットワークスジャパン(以下、F5)は、アプリケーションデリバリーコントローラー(Application Delivery Controller:ADC)製品である「BIG-IP」製品群向けソフトウエアの最新版「BIG-IP 12.0」の国内提供を開始した。

 BIG-IP 12.0の主要な変更点は「クラウド対応の強化」「セキュリティの強化」「HTTP/2への正式対応」の三つ。

 BIG-IPでは、これまでも「Cisco ACI」「VMware NSX」「OpenStack」「VMware vCloud Air」「Amazon Web Services」向けに仮想アプライアンスを提供してきたが、今回新たに「Microsoft Azure」にも対応し、「Azure Marketplace」での提供も予定している。この仮想アプライアンスを使うことで、オンプレミスと同等のアプリケーションサービスをクラウド側に組み込むことができるため、クラウドサービス側が提供する独自のロードバランサーを利用するよりも効率よくハイブリッドクラウドでのアプリケーション配信を最適化できるとしている。

 シングルサインオン(SSO)対応も強化している。いままでは、「Active Directory」「LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)」「RADIUS(Remote Authentication Dial In User Service)」などと連携できていたが、BIG-IP 12.0では「SAML(Security Assertion Markup Language)」対応を強化。「Microsoft Outlook」「Office 365」「Cisco WebEx」などのアプリケーションでもSSOを利用できる。

 またDDoS攻撃への対策として、アプリケーション層を狙った「マルチベクター型攻撃」への対応を強化、100種類以上の攻撃ベクターに対応している。

 この他、「SSL(Secure Socket Layer)」処理のオフロード機能も強化しており、「ECC(楕円曲線暗号:Elliptic Curve Cryptography)」「Camellia」などの暗号方式にも対応する。

 「HTTP/2(Hypertext Transfer Protocol version 2)」への対応は2014年8月に限定リリースとして発表していたが、BIG-IP 12.0で正式機能として盛り込まれた。

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