ニュース
Nginxより高速、HTTP/2サーバー「H2O」:「クラウド、HTTP/2、常時TLS時代に最適化されたHTTPサーバーを目指す」
「クラウド、HTTP/2、常時TLS時代に最適化されたHTTPサーバーを目指す」というHTTPサーバーのバージョン1.6がリリースされた。前バージョンのベンチマークではNginxより性能が高い場面も見受けられる。
HTTP/2サーバー「H2O」のバージョン1.6が2015年12月4日にリリースされた。
H2Oは現在ディー・エヌ・エーに勤める奥一穂氏を中心に、2014年から開発されているWebサーバー。プロジェクトの目的として、「クラウド、HTTP/2、常時TLS時代に最適化されたHTTPサーバーを目指す」としている。H2OはMITライセンスを採用したオープンソースプロダクトで、ソースコードはGitHubで公開されている。
H2Oは、HTTP/1.0、1.1に加え、HTTP/2に対応、優先度制御やプロトコルのバイナリ化など、TLSによる通信暗号化を実施しながらも表示速度を高速にする仕組みが実装されているという。
今回リリースされたバージョン1.6では、バグフィックスなどの他、エラーページのカスタマイズ機能などが含まれている。
なお、同名の著名な機械学習ライブラリがあるが、こちらとは全く別のプロジェクトだ。
お詫び:本記事公開時に奥氏の役職に誤りがありました。本記事は訂正済みです。読者の皆さま、関係者の皆さまにお詫び申し上げます。(2015/12/8 18:36:10)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 用語解説:高速・大規模ネットワーク時代に向けて改良されたHTTP/2プロトコル
Webを支える基本プロトコルHTTP/1.1が制定されてから10年以上経ち、新たにHTTP/2の規格が制定されてようとしている。高速・大規模ネットワーク向けに改良されたHTTP/2について解説。 - 2015年2月のRFC化に向けて:HTTP 2.0、ワーキンググループラストコールを開始
HTTP 2.0の標準化が近付いている。ワーキンググループでのラストコールを開始、IETF、IESGの議論を経て、2015年2月にはRFCとしての公開を予定しているという。 - Arduinoで始めるWeb技術者のためのIoT入門(6):Socket.IOでセンサー&MongoDB〜AngularJSアプリ間の通信を行う
家電〜Webアプリ間の双方向通信をSocket.IOで行うアプリについて、サーバー側のArduino連携やMongoDBへのデータ保存などと、クライアント側のAngularJSに分けて動作を解説します。